『anone』初回の感想・評価。ハリカの子役・大迫莉榎が「芦田愛菜みたい」と評判
日本テレビ水曜ドラマ枠『anone』第1話(2018年1月10日22時0分~)の感想・評価の分析記事です。
主演は広瀬すずさん。
脚本は坂元裕二さん。日テレは「Mother」「Woman」のチームが結集したと告知。また坂元裕二さんは2017年1月期で評判の良かった「カルテット」の脚本でもあり、SNS上でもカルテットを思い浮かべる人が多かった。
確かに「Mother」や「Woman」と同じようなテーマが根底にあるのがわかる。前期同枠の「奥様は、取り扱い注意」の純粋なエンタメ作品とは打って変わって、社会派の作品になりそう。
キャスト影響度
まず、SNSのデータを用いて主要キャストの言及数を比較します。これにより各キャストのドラマへの影響度分析をします。
各キャスト言及数・関連語分析
SNSの投稿データから、各キャストに言及している投稿数、言及しているユーザー数、および主な関連語(括弧内はの数字は出現度)を示します。
辻沢ハリカ 役 広瀬すず(子役:大迫莉榎)
1位は辻沢ハリカ役の広瀬すずさん。幼少期は子役の大迫莉榎さん。ハズレと呼ばれている少女。幼いころは更生施設に入れられていた。しかしその辛い記憶を自分の中で作り変えて、楽しいものとして記憶していたようだ。
演技については、広瀬すずさんは好評。大迫莉榎さんは、(良くも悪くも)まるで芦田愛菜さんのような演技だったと評判だった。
紙野彦星 役 清水尋也
2位は紙野彦星役の清水尋也さん。カノンと呼ばれている。ハリカとはチャットアプリで会話している。重い病気であり、「僕はもうすぐいなくなる」という。
中世古理市 役 瑛太
3位は中世古理市役の瑛太さん。今回はほとんど登場しなかったが、ラストでちょっと出てきた。
持本舵 役 阿部サダヲ
4位は持本舵役の阿部サダヲさん。カレー屋をしていたが、余命半年だとわかり閉店した。るい子と出会う。
青羽るい子 役 小林聡美
5位は青羽るい子役の小林聡美さん。会社の倉庫に火をつけて、5年間刑務所にいた女。
林田亜乃音 役 田中裕子
6位は林田亜乃音役の田中裕子さん。印刷所の経営者(?)で既に亡くなっていると思われる男・林田京介(木場勝己)の妻。ハリカと札束を奪い合う。
為貝真砂子 役 倍賞美津子
7位は為貝真砂子役の倍賞美津子さん。今回のゲスト。ハリカと一緒に4年間、ツリーハウスで幸せに暮らしていた祖母・・・だというのはハリカが作り上げた偽の記憶だった。実際は恐ろしい更生施設の職員で、ハリカを虐待していた。
網島美空 役 北村優衣
8位は網島美空役の北村優衣さん。ネカフェでハリカと一緒に暮らしていた少女である。
他の関連語
SNSに投稿されたこのドラマに関する関連語です。各単語の共起関係については冒頭に掲載した共起ネットワーク図もごらんください。
やはり脚本の坂元裕二さんについての言及が多い。
「芦田愛菜」は、ハリカの子供時代を演じた子役、大迫莉榎さんの演技が、芦田愛菜さんのような演技だったから。
また、「忘れっぽい天使」は、スイスの画家、パウル・クレー氏の作品。ハリカのスケボーや、更生施設の部屋に描かれていた絵画である。
「トモエ学園」は、黒柳徹子さんが子供時代を送った学校。自由で個性を活かす教育が特徴だが、このドラマの更生施設はこの真逆だった。
「流れ星」は「地球も流れ星になればいいのに」という印象的なセリフがあったため。
ハイライト・名場面(あらすじ含)
今回の盛り上がりグラフです。SNSで盛り上がった時間帯の分析をしています。キャスト別の盛り上がりもグラフ化していますので、お気に入りのキャストの出演時間帯を把握できます。
前半はあまり盛り上がってませんでしたが40分過ぎからガラッと雰囲気が変わり、盛り上がり始めます。
各盛り上がりポイント(★マークの時点)について説明します。
偽札の奪い合い!?
ハリカが、札束が入ったバッグを拾い去った場面。推定450万円。
色んな人が奪い合った末に、道に落ちたところをハリカがスケボーに乗ってかっさらった。
怪しい札束の争奪戦。果たしてこの札束の意味は・・・? というところ。ただこの札束、出処があやしく、偽札の可能性が・・・。
この時点のSNSでの反応:
「何なのこのお金の奪い合いw」
「偽札かなぁ?」
「偽札?目的が分からない」
君の名前は、ハズレじゃない
いつもチャットをしていた「カノン」は、ハリカが子供の頃に入れられていた更生施設で、一緒にいた男の子だった。ハリカは更生施設での辛かった記憶を作り変え、楽しい記憶として持っていたが、いろいろ思い出した。
ハリカはその更生施設で「ハズレ」と呼ばれていたし、ハリカ自身も自分のことを「ハズレ」と呼ばされていた。
カノンは「あの時、本当は君に言いたかったんです。君の名前は、ハズレじゃない。ハズレじゃないよって」とチャットでハリカに言った。
この時点のSNSでの反応:
「こっちでも君の名前は。」
「カノンさんってちはやふるの須藤くん役の俳優さんか!」
「ちょっと初回からヘビーすぎて真剣にみれない」
僕はもうすぐいなくなる
ハリカとカノンがチャットでの会話を終えた場面。
ハリカはカノンに会いたがったが、カノンは断った。カノンは重い病気で「僕はもうすぐいなくなる」と言う。ハリカは先進医療の治療費も出したかったが、カノンは「できれば今まで通り、あのね、って言って外の話を聞かせてくれたらそれで十分です」と断った。
ハリカ「あのね」
カノン「またね」
この時点のSNSでの反応:
「すごい引き込まれる」
「なんとなく見始めたけど、すごく深いドラマだなぁ」
「想像以上に面白いし引き込まれる」
瑛太さん、ようやく登場
終了直前の場面。
中世古理市が一万円札を両替機に入れようとしたら、戻ってきた。二度トライしたが、やっぱり戻ってきた。
どうやらそのお札は、偽札のようだ。
中世古理市はその札を破いた。
SNS上では、このドラマについての感想が多く投稿された。引き込まれる、といったものも多かったが、理解できない、まだわからない、といった感想も多かった。
この時点のSNSでの反応:
「第1話から重いなぁ〜」
「なんなんだこの素晴らしいドラマは」
「まだどういうことなのか分からない」
「小説読んでる感覚になるドラマだ」
その他あらすじ、ネタバレ等
ストーリーは公式サイトも参考に。
日テレのこの枠のドラマは、放送終了後に公式サイトのあらすじをアップデートして、最後まで詳しく書かれるので、ストーリーを確認したい時は公式サイトがおすすめです。
次回は、例の偽札の札束の真相を知ることになる。
一方、あのカレー屋で出会った二人にも動きがあるようだ。
このドラマ、広瀬すずさんを中心としたパートと、阿部サダヲさんを中心としたパートが交互に出てきて、少しずつ絡み合う、という感じになりそうだ。
視聴者の概況
SNSの投稿数やユーザー数の集計です。これによりこのドラマのSNSにおける影響度や視聴者の動向を分析します。SNS版の視聴率のようなものだと思います。
投稿数とユーザ数の括弧内は、放送時間帯の第1,第2,第3,第4四半期,放送後9分間の各値。
数値化された評価と感想
最後にSNSのデータを基にした評価を確認します。
初回ということもあるが、高めの評価となった。
途中までは緩慢な印象だった。あの札束の奪い合いから、その後、ハリカが更生施設にたどり着いてからはどんどん引き込まれていった。
演技についても、やや心配していた部分もあったが問題なさそうだ。
雰囲気としては結構暗いし話としては辛い部分もある。けど、どことなくそういう辛さを一方的に感じないというか。映像の作りが綺麗だからだろうか。今後どうなっていくのか楽しみなドラマ。
ディスカッション
コメント一覧
坂元作品では『Mother』rが大好きです。
ちゅうより今迄観た連ドラの中で、一番好きです。
『woman』も好きだったけど。
『Mother』と比べればかなり落ちます。
『カルテット』は。
残念ながら坂元作品とは知らなかったので、観ていません。
大迫莉榎ちゃんの演じる姿が、『mother』の芦田愛菜ちゃんとそっくりなのに、びっくりしました。
それだけが理由で、来週に拝見致します。