各グラフやデータの意味および評価方法の検討について

コラム

このブログでは、ドラマの評価・分析方法についての検討を重ねています。

現在、ドラマ(テレビ番組全体にも言えることですが)を客観的な数値として評価する方法としては、ほとんどビデオリサーチ社の「視聴率」のみだと思います。

視聴方法が多様化しているなかでそれでよいのかという疑問があります。もちろん、視聴率も重要な指標ですが、他の方法がないかと検討しているところです。

 

このブログでは現在、主にSNS(Twitter)のデータを用いて、この記事に示す各指標によるドラマの評価や感想の分析を行っています。

 


この記事の目次

キャスト言及数

ドラマのキャストがSNSで言及された数の分析。

SNSにおける言及数が多いということは、ドラマの中での影響度も大きいものと推測できる。誰がドラマの中で影響力を持っているのかを分析することができると考えている。

上記のグラフでは、上位の2人についての言及数が圧倒的に多く、3位以下に大きく差をつけている。

また、その言及がポジティブなものであったか(ポジティブの例としては、かっこいい、可愛い、素晴らしい、など)、ネガティブなものであったか(ネガティブの例としては、ダサい、下手、嫌い、など)で色分けしている。ポジティブな言及は黄色、ネガティブな言及は赤色、どちらでもないものは青色とした。

 

キャストの関連語

SNSの投稿において、各キャストの名前等と同時に投稿されている言葉について分析している。

これによって、各キャストに対する視聴者の感想を可視化できると考えている。

 

例えば「わろてんか」第78話の秦野リリコ(広瀬アリス)についての関連語は以下である。カッコ内は出現度。

秦野(1),リリコ(172),広瀬アリス(10),ブルゾン(18),ちえみ(11),指導(7),厳しい(7),好き(7),栞様(6)

 

この回では、リリコの髪型や風貌がブルゾンちえみのようだった。また、芸人の卵を厳しく指導する場面や、栞様(高橋一生)と抱擁する場面があった。

 

その他の関連語

キャスト以外に関する関連語もあわせて示しておくことで、同じくドラマの感想の可視化に役立つと考えている。

 

盛り上がりグラフ

SNSの投稿数が増えた時間帯を調べることにより、そのドラマのハイライト、名場面を推測することができます。

横軸はドラマの開始からの経過時間。縦軸は30秒毎の投稿数。

上段は言及数(検索ワード及び時間帯はグラフの上部に表示)、下段は各キャストの投稿数。

上段の黄色い線はポジティブな投稿、赤いの線はネガティブな投稿、青色の線は両方を含む総投稿数を示す。

例えば、上記グラフの46分の時点の盛り上がりは、ふたば(満島ひかり)の合コンシーンである。普段は刑務所の刑務官として常に堅い表情をしていた彼女が、派手な服を着て合コンに勤しむギャップにより盛り上がった。

 

各時点の関連語及び代表ツイート

各盛り上がり時点における関連語(多く投稿された言葉、カッコ内は出現度)と、ツイートをいくつか表示している。

 

ツイートは基本的に、その時点の投稿のうちで「代表的なもの(意見、感想など)」を自動的に選出している。

代表的なツイートの選出方法は、関連語分析とネガポジ分析による。関連語を多く含み、また全体のポジティブ/ネガティブ傾向と合致していて、その中でも端的に表現されている投稿を選出する仕様となってる(まだ機能として完全ではないため、改良を続けている最中です)。

 

ただ、自動で選出されたものを目視で確認して、掲載にふさわしくないようなもの(誹謗中傷など)は除外している。

ツイートの掲載についてはTwitterのサービス利用規約に沿って定められた手段により行うが、もし削除してほしいツイートがあれば、お問い合わせフォームより連絡をお願い致します。

 

視聴者の概況

視聴率のSNS版のような指標として、ドラマに対する視聴者の興味の度合いを数値化することを目指している。

この調査における用語を以下に説明する。

 

・総投稿数とは?

「ドラマ放送時間帯」におけるTwitterの投稿のうち、番組公式Twitterが使用しているのハッシュタグ名か、もしくはそのドラマに対して広く使われているハッシュタグ名を含む投稿の総投稿数。ただし、あからさまな宣伝ツイートやbotなどは除外することがある。

「ドラマ放送時間帯」には、ドラマの放送終了後数分間の時間も含まれる。これはドラマの放送終了後数分の間に、多くの感想などが投稿されるため。「数分間」はドラマの時間の長さによって異なる。例えば、54分間のドラマではあれば、その後6分間も「ドラマ放送時間帯」としてカウントする。

 

・投稿ユーザー数とは?

上記の総投稿数と同じ条件のもと、こちらは投稿数ではなく、ユーザー数でカウントする。つまり1人のユーザーが何回ツイートしても、カウントされるのは1のみ。何人の人がこのドラマについてツイートしていたかを調べる。もしかするとこれがSNS版の視聴率に近い指標になるかもしれない。

 

・影響度数とは?

ユーザーによっては、フォロワーが何万人もいて、多くの人に影響を与えるようなツイートをする人もいる。このように、ユーザー別に影響度を評価して合算し、SNSにおけるそのドラマの総合的な影響度合いを数値化したものである。

 

・放送時間帯第1四半期とは?

例えば54分間のドラマでは、開始0分0秒~13分30秒までの時間帯のことをいう。

同じく第2四半期は13分30秒~27分0秒、第3四半期は27分0秒~40分30秒、第4四半期は40分30秒~54分0秒である。

その後に「放送後x分間」の時間帯を設けている。これについては上記の「総投稿数」の箇所を参照。

 

なお第1四半期から第4四半期までおよび放送後x分間のユーザー数を足しても、全体のユーザー数と一致するとは限らない。あるユーザーが複数の四半期に投稿していたとしても、全体としては1ユーザーとカウントされるため。

 

その他

共起ネットワーク図、評価の数値化、視聴率に関する図については、申し訳ありませんが、以前の記事と同じですので割愛します。

簡単に説明すると、共起ネットワーク図は、SNS投稿の中で近い位置に出現する単語同士を結んだ図、評価の数値化はネガポジ分析を応用した数値、視聴率は誤差を考慮した表現、となっています。

詳しくは以下に掲載する以前の記事をご覧ください。この記事とも情報が重複していますが、気になるところだけをご覧いただければと思います。

視聴率以外の評価方法の検討。好評価率(偏差値)、盛り上がり、キャスト言及数、共起ネットワーク

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Posted by tomo