『ごめん、愛してる』第1話-脚本・演出にやや不満。長瀬智也の演技はいい

2017年7月10日感想・評価ごめん、愛してる

TBS日曜劇場「ごめん、愛してる」の第1話を視聴しました。

原作は韓国KBSのドラマ。これまで何度もリメイクされている名作。今回は脚本にベテランの浅野妙子さん、主題歌は宇多田ヒカルさん。そして主演は長瀬智也さん、吉岡里帆さんや坂口健太郎さん、大竹しのぶさんが脇を固めるという布陣。

 

ストーリーはシリアス。一部のキャストが突出して魅力的、というものではなくて、ストーリーで魅せるドラマだと思う。そうではあるが、主演の長瀬智也さん(岡崎律)は光っていた。素晴らしい。農業を本職としながらこうやって役者としても十分に役を理解して活躍する姿は尊敬。

 

ただ、脚本や演出のせいもあるだろうが、彼の演技以外はやや不満が残る。吉岡里帆さんは可愛いと思う。坂口健太郎さんもイケてるだろう。しかし、しかしだ・・・。

 

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長瀬智也さんは、幼いころに母親に捨てられ、裏社会(韓国ヤクザ社会)で生きていたが、抗争に巻き込まれ銃弾を受けて、手などが思うように動かせず、しかも余命わずかとなった、というキャラクター。わずかな残りの人生をかけて、日本にいる母親に会いに行く。

 

吉岡里帆さん(三田凛華)は、韓国でスーツケースを強奪されたが、長瀬さんに助けられたという設定。その吉岡さんはピアニストの坂口健太郎さん(日向サトル)の付き人。かつ、昔から彼のことが好き。ただ、坂口健太郎さんは別の女性(大西礼芳さん/古沢塔子)が好き。で、その坂口健太郎さんの母親というのが、長瀬智也さんの母親でもある大竹しのぶさん(日向麗子)。

 

日本で母親を探す長瀬智也さんをなぜか尾行し、母親の存在を教えたのが六角精児さん(加賀美修平)。

第1話では、長瀬さんと大竹さんが、大竹さん宅(豪邸だ)で再会。しかし大竹さんは長瀬さんを自分の息子だとは思わず、不審者扱いして家から追い出してしまう。母親に歓迎されることを期待していたのに、失意に暮れる長瀬さん。というところまで描かれていた。

次回は六角さんと長瀬さんが、大竹さんに復讐を企てるようだ。

 

こうやってみると、一人のキャストの輝く演技だけではこのドラマは成り立たない。脚本や演出が寛容だなと思うし、すべてのキャストがそれを理解して演技しなきゃな・・・という難しいドラマでもあると思う。

 

最初に気になったのが演出や演技が全体的にやや古臭いと感じたこと。日曜劇場という枠であり、幅広い層(特に高齢層か)に誰でも違和感なく伝えるためなのか、使い古されたような演出が目立った。例えば最初の二人のすれ違いのシーンとか。路上で殴られてゴミの山に突っ込むとか。母親との再会のシーンで、階段を登っていくとことか。韓国ドラマのテイストなのだろうか。あと難癖つけて悪いけど、大竹しのぶさんの役の「麗子」なんていう名前は「いかにもお金持ち」みたいで嫌だ(難癖なのはわかってる!)。

大竹さんの演技はいいのだが、しかし、いつも見ている大竹さん、という感じだった。坂口健太郎さんは「とと姉ちゃん」の時もそうだけど、あんな感じの役が好きなのだろうか(何かに特化した能力を持つが、それ以外がからっきしダメみたいな)。吉岡里帆さんは可愛かったは可愛かった。本当はもう少しこうしたら、と思う部分もあるが、演出家としても、難しいストーリーを消化しなければならないので大変だとは思う。

 

ここまでネタバレ部分でした。

 

ドラマ自体は、「脚本が命」と言った感じで、第2話以降の脚本のよさに期待することになると思う。

繰り返すが長瀬智也さんは良かった。なぜ彼は農業を本職にしているのだろう。役者を本職にしたらどうか。

 

10年以上前に韓国でブームとなり、リメイクされ続けているから、ストーリーとしては面白いはずだ(ストーリーの面白さが、イコール脚本の面白さではない)。それだけに、少しでも見逃すとついて行けなくなる人が出るかもしれない。脱落する人も多そうだ。したがって視聴率は下がっていくと思う。

しかし名作のリメイクということで最後まで観た人にはそれなりに評価もされると思うし、ただのエンタメ作品より、最終的な満足感はありそう、と期待することもできる。

また繰り返すが長瀬さんは良かった。「長瀬さん主演ドラマが視聴率悪い」みたいな報道をされないことを願うばかりである。