『遺留捜査第4シリーズ』最終回-糸村が最後に見せた村木への優しさ
テレビ朝日『遺留捜査第4シリーズ』最終回(2017年9月14日20時0分~)を視聴しました。
最終回なんですが、驚きもなく、普通に終わりました。
でもこのドラマに限っては、最後に無理やり盛り上げるより普通に終わってくれたほうがよいなぁと思いました。
各キャストの影響度(言及数)
まず、SNSのデータを用いて主要キャストの言及数を比較します。これにより各キャストのドラマへの影響度を測ります。
1位は村木役の甲本雅裕さん。2位は糸村役の上川隆也さん。もうこの2人で何回ワンツーフィニッシュしたんだろうかというぐらいの安定ぶり。この二人の存在感が抜きん出てます。
3位に、大きく離れて神崎莉緒役の栗山千明さん。
4位は今回のゲストの一人、被害者の石井役・岡まゆみさん。5位には雨宮役の永井大さん、桧山役の段田安則さんが入りました。
ハイライト(名場面)
今回の盛り上がりグラフです。SNSで盛り上がった時間帯が確認できます。
盛り上がった場面、ほとんど村木と糸村の絡みです。そして後半で大きく盛り上がります。以下、各盛り上がりポイント(★マークの時点)について説明します。
最後のオープニング
★4分(盛り上がり度:17)
最終回のオープニングテーマが始まった時点。
毎回心温まる話が用意されており、安定した人気があって、今シリーズ終了を惜しむ声が多かった。
この時点のSNSでの反応:
「終わるの寂しいなあ」
「終わらないで欲しいなぁ」
糸村「・・・て誰かが言ってました」
★16分(盛り上がり度:15)
やはり糸村と村木の掛け合いは盛り上がる。今回の遺留物は、衣料品のタグ。
糸村「誰のどんな服のタグかわかりましたか?」
村木「そんなことまでわかりまっかいな!」
糸村「それができないのは、あなたができないと思ったからだ・・・って誰かが言ってました」
村木、アイマスクを装着し、糸村の視線をシャットアウト。
糸村「(村木のアイマスクを取り目を見て)ました」
「誰かが言ってました」は糸村のお決まりのセリフのひとつである。
この時点のSNSでの反応:
「また無茶振りwww」
「言ってました…ました」
「また誰かが言ってたシリーズ」
最後の「3分」タイム
★43分(盛り上がり度:24)
ある公園(?)にて。
離婚を目前にした夫婦に対して、糸村の決め台詞「僕に3分だけ、時間をいただけませんか?」が出た。
次の瞬間。糸村らは別の場所(神社の境内)に移動していた。移動だけで3分どころではない。
この時点のSNSでの反応:
「ラスト3分タイム!」
「最後の3分来たでー」
「多分、もう3分過ぎてる」
村木に対する糸村の優しさ
★51分(盛り上がり度:31。今回最高の盛り上がり)
今回は、被害者の女性がドラッグストアの「レシートを10枚ためて応募するとハワイ旅行が当たる」というキャンペーンで旅行を当てて、娘夫婦にプレゼントしようとしていた(娘夫婦はその思いを知らずに、母をうっとおしがり、それがきっかけで夫婦仲も悪くなり、離婚しようとしていた)という、切なく悲しい話だった。
で、そのキャンペーンに村木も熱心に取り組んでいた。
村木は、糸村からレシートを1枚もらって合計60枚集め「イエーイ! これで6口! 応募できるぅー!」と喜んでいた。
しかし、そのキャンペーンの応募締切は既に終了していた。
糸村は、締切終了の事実を知っていたが「でも、村木さん楽しそうだから」と村木には黙っておいてあげた。糸村の優しさ。
村木の「はわ~い♪♪ はわ~い 行く行く~♪」という楽しくも虚しい歌が、科捜研に響いた。
この時点のSNSでの反応:
「来年まで頑張って生きてね、村木さん」
「糸村サン、それ優しさや無い」
「なんか普通に終わった」
最終回らしくない最終回で逆に良かった。室長はだんだん糸村化していくし、神崎は結婚式に呼ばれないキャラとか、すこしずつキャラクターが進化してきたかなと思ったところで今シリーズは終了。
村木と糸村のコンビはシリーズ通して最高だった。
数値化された評価と感想
冒頭に掲載したのは、SNSのデータを基にした共起ネットワーク図です。感想の可視化を目的に掲載しています。再掲します。
「上川 大好き」「ありがとう 村木」「糸村 村木 可愛い」「旅行 ハワイ レシートwww」などの感想があった。
最後にSNSのデータを基にした評価を確認します。
全体的には、やや低めの評価となっています。
「人情もの」に分類されるであろう刑事ドラマで、糸村と村木のキャラクターははっきりとしていていいのですが、他のキャラたちがいまいち活かされてなかったと思う。糸村の人情話に積極的に絡んでくるキャラがいたり、捜査の過程で(村木以外にも)いい味をだしてくれるキャラがいたりすると、よりよいと思うのだが。糸村だけではなく他のキャラも人情をみせ、そうやって総合的に人情で攻めていくパターンで。
あと話や演出もややワンパターンなところもあった。そのあたりが評価を押し下げたかもしれない。
とはいえ、それがこのドラマの悪いところかといえばそうでもない。過剰に人情やキャラを売りにしない路線なのだろう。
たぶん視聴者層は高齢だと思うし、これぐらいの演出のほうが安心して見られるのかもしれない。私も意外と(!?)楽しみました。ありがとうございました。
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