『女子的生活』最終回の感想・評価。みき(志尊淳)をディスった男に後藤(町田啓太)がキレる
NHKドラマ10枠『女子的生活』第4話=最終回(2018年1月26日22時0分~)の感想・評価の分析記事です。
考えさせられるドラマでもあるのですが、エンタメ作品としても面白かった本作。ラストはこのドラマを象徴するような展開。あの人も再登場しました。
キャスト影響度
まず、SNSのデータを用いて主要キャストの言及数を比較します。これにより各キャストのドラマへの影響度分析をします。
各キャスト言及数・関連語分析
SNSの投稿データから、各キャストに言及している投稿数、言及しているユーザー数、および主な関連語(括弧内はの数字は出現度)を示します。
後藤忠臣 役 町田啓太
1位は後藤忠臣役の町田啓太さん。
みきの同居人だが、今回は同居を解消するところから始まった。
このドラマ、主人公はトランスジェンダーのみきだが、思えば後藤が変わっていくストーリーでもあった。
小川みき 役 志尊淳
2位は小川みき役の志尊淳さん。
同居人だった後藤は出ていってしまったし、彼女のゆい(小芝風花)は地元の彼と結婚するという。
どこか寂しげ。
そして今回は、初回以来の合コン(正確には合コンではなく、セレブたちのパーティーなのだが、みきたちにとっては合コンだ)に行く。
かおり 役 玉井詩織
3位はかおり役の玉井詩織さん。
みきとともに合コンへ。
玉井詩織さんのファンの間では、彼女が夜景を背景にワインを嗜んでいる、という光景が新鮮だったようで(?)、多くの投稿があった。
マナミ 役 土村芳
4位はマナミ役の土村芳さん。
セレブなお嬢様。結婚を控えている。ガラケーを持ち、授業参観のような服の趣味。
みきとは合コンで知り合ったのだが、マナミはみきを気に入って・・・。
ミニーさん 役 中島広稀
5位はミニーさん役の中島広稀さん。
第2話で登場したミニーさんが、ラストのオチ(!?)で再び登場した。
他の関連語
SNSに投稿されたこのドラマに関する関連語です。各単語の共起関係については冒頭に掲載した共起ネットワーク図もごらんください。
「松坂修二」は、後藤が持っている本「大丈夫!! ガンバレ!!」の著者。鉢巻をしていて、励ましてくれそうで、まるで松岡修造さん・・・!?
ハイライト・名場面(あらすじ含)
今回の盛り上がりグラフです。SNSで盛り上がった時間帯の分析をしています。キャスト別の盛り上がりもグラフ化していますので、お気に入りのキャストの出演時間帯を把握できます。
後半で何度も盛り上がっている。
各盛り上がりポイント(★マークの時点)について説明します。
セレブでも男子の舌は中2
セレブが集まった合コンにて。
女性陣は一人一品料理を持ってくるのがルール。
豪勢なローストビーフを持ってきた女性もいるなか、みきは「ポテトサラダのハム巻き」を持ってきた。
そのポテサラのハム巻きに、一斉に食いつく男性陣。口々に「うまい」「美味しい」と言う。
みきの心の声「どんなにセレブでも、男子の舌は中2」
みき、よくわかってる。
この時点のSNSでの反応:
「男子の舌は中二、確かに!」
「名言いただきましたw」
「ポテトサラダのハム巻き強いなwww」
後藤、キレる
後藤が、マナミの婚約者のケンイチ(山口翔悟)にキレた場面。
ケンイチはいかにも横暴なタイプで、トランスジェンダーのみきの心を逆撫でするような発言(見た目は女だけど中身は女好きでしょ、とか。普通じゃない、とか)も連発する。
ケンイチ「(後藤に)君もすごいですね。こういう人(みき)と住むって、覚悟いるでしょ」
後藤「誰と住むのでも、それなりの覚悟はいるでしょ」
ケンイチ「いやいや、そういう意味じゃなくてねぇ」
後藤「つか、俺からしたら、マナミちゃんのほうがすっげー覚悟だなって思いますよ。だって普通いやでしょ。人のことを見下す相手と一緒になるなんて」
ケンイチ「僕は別に見下してなんかないけど」
後藤「じゃあ言い方変えますね。偉そうで、勝手で、人に対する礼儀を知らない。そんなやつに優しくしたり、一緒に暮らすなんて俺には到底無理ですね」
さすが後藤だ!!
この時点のSNSでの反応:
「いいぞ後藤ー!言え言えー!!」
「後藤…!かっこいいな!!!」
「後藤!今日も冴えてる!」
お嬢様が婚約者をグーパン
後藤とケンイチの喧嘩の後。
途中で抜け出したみきに、後藤がその後の展開を説明する。
後藤「でもさ、驚いたよ。マナミちゃんがさ、ケンイチ殴ったんだよ」
みき「え?」
後藤「驚いた?」
みき「さすがに」
後藤「いやぁ。俺も驚いたよ。仁王立ちしてさ、すっごい迫力。俺の母ちゃんよりも迫力あったかも」
回想シーンがあったのだが、マナミはケンイチをグーでパンチしていた。
この時点のSNSでの反応:
「お嬢様!グーパンチかよっww」
「お嬢様グーでいったのかww」
「マナミ強えぇww」
午前0時のアラーム
さっきの続き。みきと後藤の会話。午前0時に・・・。
「♪ウルトラソウル! ♪夢じゃないあれもこれも」
後藤のスマホのアラームが鳴った。
後藤「誕生日おめでとう!」
日付が変わったこの日は、みきの誕生日だった。後藤は誕生日プレゼントとして(!?)あんドーナツを出した。思い出のあんドーナツ。
みきは「あのさ、夜中の炭水化物は・・・」と言いつつ、あんドーナツの袋を開封し食べた。
みき「ああ、くっそうめえ」
後藤「うまいよなぁ、これ!」
この時点のSNSでの反応:
「後藤いい人すぎて惚れる」
「男子高校生に戻ったようなやりとり」
「後藤良い奴過ぎるだろ~こんなん嬉し過ぎるやん」
ラスト
ラストの場面。
みきのいつもの「女子的生活」が始まる。
再び同居することになった後藤に、みきが「後藤! 便座は降ろせって言ったでしょ!」と注意する。
みきは髪を切る。彼女の髪を切るのはともちゃん(西原さつき、このドラマのトランスジェンダー指導でもある)。
その後、みきがさっそうと橋の上を歩く・・・というところで終了だった。
この時点のSNSでの反応:
「最後のミキ、めっちゃ可愛かった!」
「おい志尊淳女のショートも似合うとかもうやばいでしょ」
「あー面白かった。もっと見たい」
その他ネタバレ、あらすじ、解説等
ストーリーは公式サイトも参考に。
今回は、あるお嬢様(マナミ)とその婚約者(ケンイチ)をめぐる話だった。
マナミは合コンで出会ったみきを気に入って、みきの家に押しかけてくるまでになる。
みきは嫌々ながらマナミに付き合っていたのだが、彼女に手作りの料理とかを振る舞われているうちに徐々に心を許すようになったようだ。
最後は、ケンイチもみきの家に来たのだが、前述の通り失礼な発言を連発。
ケンイチに後藤がキレる。という展開だった。
なお結局後藤は、再びみきとの同居生活を始めた。
視聴者の概況
SNSの投稿数やユーザー数の集計です。これによりこのドラマのSNSにおける影響度や視聴者の動向を分析します。SNS版の視聴率のようなものだと思います。
投稿数とユーザ数の括弧内は、放送時間帯の第1,第2,第3,第4四半期,放送後6分間の各値。
初回からの推移図を示します。
初回には及ばなかったが、V字回復して終えた。
数値化された評価と感想
最後にSNSのデータを基にした評価を確認します。
初回からの推移図です。
こちらもV字回復し、高い水準で終えた。
前述の通り、このドラマはみきが主人公であるものの、その周りの人達の成長やトランスジェンダーへの理解が描かれた作品だったと思う。それは後藤を中心にして、第2話のミニーちゃんや第3話の親・兄もそうだし、ゆいだってそうだと思う。
視聴者へもそれ(理解)を促す狙いがあったのかもしれないが、説教臭い感じではないし、何より志尊淳さんがよく似合ってて自然に視聴できた。
ラスト手前の場面では、ミニーさんがまだ女装を楽しんでいる様子が伺えて(後藤に女装の画像が届いた)よかった。いろんな人がいるのだ。
前掲の関連語に現れたように、SNS上では「もっと見たい」とか「続編希望」という意見も多かった。確かに全4回はちょっと短かったかなと。
ディスカッション
コメント一覧
六十代後半の主婦ですがとっても面白く楽しく、ドラマの参考にもなりました。理解も深くなり良かったです。