『科捜研の女17』ブラック企業の様な労働を賛美し、異を唱える者を排除する内容に批判。第1話感想

感想・評価科捜研の女

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(記事内の各図・グラフの意味はこちら

テレビ朝日・木曜ミステリー『科捜研の女17(科捜研の女 SEASON 17)』第1話(2017年10月19日20時0分~)を視聴した感想・評価の記事です。

 

今回は、科捜研の労働環境がSNS上で話題になりました。

すごいブラック企業。正確には科捜研は企業ではないのだけど。ブラック公務員とかブラック職場、あるいはブラック労働かな。

そして科捜研のメンバーがブラック労働を推奨、あるいは賛美するようなセリフを連発。

それがSNS上ではとても批判されている。詳しくは後述しますね。

 


この記事の目次

各キャストの影響度(言及数)

まず、SNSのデータを用いて主要キャストの言及数を比較します。これにより各キャストのドラマへの影響度を測ります。

1位は科捜研研究員・橋口呂太役の渡部秀さん。とってもマイペースです。なぜこんな彼が科捜研に採用されたのか? それはブラック企業体質にあっていたからだと最後にわかる。

 

2位は科捜研法医学研究員・榊マリコ役の沢口靖子さん。主演です。今回も可愛らしいボケがありました。ブラック労働を推奨する張本人。

 

3位は関西科学研究所の鑑定人・江藤役の中川大志さん。今回のゲスト。民間の科学研究所に務めている。以前科捜研の採用試験も受けたが、最終選考で呂太に敗れたと明かされた。かなり優秀。今回は科捜研のブラック企業体質に一石を投じたが。

 

4位は捜査一課の刑事・土門薫役の内藤剛志さん。

5位はカリスマレビュアー「舌三郎」こと渡辺蒼汰役の吉田友一さん。今回の被害者。食肉の熟成庫に、肉と一緒に吊るされた状態で発見される。

 

6位は洛北医大医学部病理学科教授・風丘早月役の若村麻由美さん。

7位は捜査一課刑事・蒲原勇樹役の石井一彰さん。

8位は科捜研研究員・涌田亜美役の山本ひかるさんでした。

 

ハイライト・名場面(あらすじ含む)

今回の盛り上がりグラフです。SNSで盛り上がった時間帯が確認できます。

以下、各盛り上がりポイント(★マークの時点)について説明します。

以下の節では、あらすじ又はネタバレや、史実・原作に基づく解説などが含まれます。

 

みんな、私を縛り上げて!

★3分(盛り上がり度:110。今回最高の盛り上がり)

今回最大の盛り上がりは開始早々の場面。

食肉の熟成庫で、今回の被害者・渡辺蒼汰が亡くなっていた。後に分かるが、渡辺はグルメサイト「レストラーゼ」に投稿するカリスマレビュアー「舌三郎」だった。

 

渡辺は、食肉と同じように、両手を縛られ上から吊るされていた。それを見たマリコは、被害者の手の傷が少なすぎるなどと疑問を抱く。

 

そこでこの一言である。

マリコ「みんな、私を縛り上げて!

宇佐見・亜美・呂太「えっ!?

 

マリコは身をもって実験をしたかったのだ。

この時点のSNSでの反応:

何かのプレイかww
相変わらず言葉が足りないww
縛りプレイワロタwww

 

なんで呂太くんなんか採用したんですか!?

★13分30秒(盛り上がり度:65)

民間の研究所に勤める江藤が鑑定に加わった。彼はかなり優秀で、一晩で被害者の様々な情報を調べ上げてきた。

 

そんな彼の仕事ぶりに、亜美は思わず「すごい、江藤くんみたいな人科捜研に欲しい」と。

江藤は「僕もここに入りたかったんですけどね」とポツリ。

 

実は彼は、昨年の物理研究員の欠員募集の時に最終選考まで残ったが、同じく最終選考に残っていた呂太に敗れていたのだ。

 

亜美「所長! こんな能力の高い人落として、なんで呂太くんなんか採用したんですか!?

 

この時点のSNSでの反応:

呂太くんなんかwww
呂太くん、採ってもらってよかったね
亜美ちゃん…

 

そんな亜美の言葉に、呂太はどこ吹く風といった感じで速やかに仕事の話を始めた。

 

中川大志、科捜研のブラック企業体質を批判

★37分30秒(盛り上がり度:63)

科捜研のメンバーに優秀な江藤が加わり、共同で鑑定を行っている。

だが、江藤から見ると科捜研、特に呂太の鑑定、良く言えばしらみつぶしの、悪く言えば漠然として無駄が多い鑑定を批判。優先順位をつけて重要なものから鑑定すべきだと主張した。

 

科捜研メンバーおよび江藤は、2日連続で徹夜をしてる。

江藤が「今夜はもう帰ります」と言うと、マリコは「えっ?」と疑問を呈した。江藤は「流石に3日続けて徹夜はありえません」と。

 

すると日野所長(斉藤暁)が「わかった。君は民間人だから、おつかれさん」と、皮肉に聞こえる発言。

江藤は「たとえ警察でも、何日も続けて徹夜は間違ってますよ」と言ったが、マリコは「現場の刑事さんは捜査本部が立ったら何週間も帰れないことがあります。それをバックアップする自分も、同じ立場でいたいと私は思います」と反論。

 

江藤は「それは正しい仕事とは僕は思えません。優先順位をつけ効率的に仕事しそれでも徹夜なら我慢します。現に2日徹夜しました。でも非効率的に仕事して毎晩徹夜なんて、どう考えても間違ってます」と言い残した。

 

この時点のSNSでの反応は、2つに分かれた。まず科捜研がブラック体質で、江藤の言っていることが正しいとする意見。

マリコの言い分、完全にブラック企業やんけ!
こいつの言ってることは正しい
うーん、正論
徹夜してる奴がえらいみたいな感じでこれが日本の闇

もう一つは、江藤に批判的意見。

たった3日の徹夜で根をあげてるようじゃ
不採用理由はソコ
公務員に向かないやつだ

 

このシーンを観た時、私個人的には前者の意見が99%ぐらいの圧倒的多数なのかなと思ったのですが、実際SNS上では1、2割ぐらい後者の意見もあった。

 

ブラック労働を賛美するセリフ連発

★50分30秒(盛り上がり度:96)

事件の真相としては、レビューサイト「レストラーゼ」の社員・時田拓海(聡太郎)が、「舌三郎」の不正(カリスマレビュアーを複数人で作り上げていた、高評価した店からカネをもらっていた)を許せなかったことが動機だった。

時田は食べ物で少し舌三郎に意地悪するつもりだったのだが、食べ合わせが悪くて運悪く被害者が亡くなってしまった、という経緯だった。

 

今回の最後にも、江藤は科捜研の働き方に一石を投じる。

 

マリコ「犯人をあぶりだしたのは、無駄だと言われてもやり続けた呂太くんの鑑定です

江藤「それでも、何日も泊まり込まなきゃいけない仕事なんて、やはり間違っていると思います

マリコ「それでも私は、犯人逮捕のため、被害者のために、寝食を忘れて被害者のために打ち込む人を否定できない

江藤「だとしても、それを人に強要しちゃいけないはずです

宇佐美「それを強要されてた人が、ここにいるように見えた?

シーン

江藤「寝食を忘れるほどの使命感ですか。異常ですね。人間的じゃない

日野所長「僕は、何かに没頭できるほどの使命感を持てるのは、人間らしいと思うけど。でも君の優秀さは認めるよ。もしかしたら君のほうが正しいのかもしれない。でもだからこそ、君はここには合わないよ

江藤「正しいことが理由で希望した職場に入れないなら、そんなのやっぱり間違ってます

 

この時点のSNSでの反応:

こんなブラック企業推進みたいな風潮やめろ
江藤くんが正論
労働基準法違反を推奨している
すげーブラック職場。マジでひくわ
時代と逆行してる

 

ブラック企業が問題になっていて、働き方の改革が必要だと言われているご時世で、耳を疑うようなセリフが続いて私自身も驚いた。

 

誰かが残業(徹夜)してたら、自分も残業(徹夜)。

本人が「強要されてない」と言えば、働かせてもいい。

労働環境より使命感が尊い。

それを改善しようとする者を「合わないから採用しない」と言う。

 

ブラック企業あるあるだと思う。

民間か公務員かは問題じゃないとおもうんだけどなぁ。

 

それが科捜研といえばそうなのだけど。逆に江藤に批判的な意見もSNS上には少数ながらあった。

 

最後に、土門も「警察は自分の権利を犠牲にしてでも、民間人の権利を守る。だからこそ、民間人を調べたり拘束したりするような強い権利が持てるんだと俺は思う。まあお前(マリコ)の働き方が異常だという意見には賛成だがな」とブラック体質を肯定するような意見を述べていた。

 

ここまであらすじ・ネタバレ・解説部分でした。

数値化された評価と感想

冒頭に掲載したのは、SNSのデータを基にした共起ネットワーク図です。感想の可視化を目的に掲載しています。再掲します。

ロタ 呂太 可愛い」「マリコw」などのほかは、やはり中央の「ブラック 企業 徹夜」に関連するコメントが多数あった。

最後にSNSのデータを基にした評価を確認します。

ほぼ平均程度の評価となっている。

面白い部分も多かったと思う。マリコは開幕早々体を張ったギャグをしたし、グルメサイトのレビュー不正という最近のネタも入れてきた。

 

ただやはり、ブラックな働き方を肯定するかのような内容には、批判的な意見が多かった。

 

調べてみると、このドラマに関連するSNSの投稿(ツイッター)のうち、約5.0%の人が「ブラック」という言葉を投稿している。例えば「犯人」という言葉で同じ調査をすると1.5%程度だから、このドラマを観た人は「犯人」より3倍以上「ブラック」に関心があるか、それが気になったと思われる。

 

ドラマに社会問題を入れていくのは良いのだが、このようにあからさまに時代に逆行、若い人の働き方の価値観を全否定するようなのは批判を受けても仕方ないと思う。