『越路吹雪物語』タカちゃんこと天代麗(音月桂)のモデル、神代錦について-第12回

感想・評価越路吹雪物語

(注)回番号がずれていたため修正しました。「越路吹雪」の由来となった「越路村」に関しては第11回の記事を御覧下さい。

感想可視化ネットワーク図

(記事内の各データ・グラフの意味はこちら

テレビ朝日 帯ドラマ劇場枠『越路吹雪物語』第3週・第12回(2018年1月23日12時30分~)の感想・評価の分析記事です。

また本記事では、タカちゃんこと高城幸子/天代麗(音月桂)のモデルで、コーちゃんの恩人だと思われる神代錦や、史実における二人のエピソードもご紹介します。


この記事の目次

キャスト影響度

まず、SNSのデータを用いて主要キャストの言及数を比較します。これにより各キャストのドラマへの影響度分析をします。

役名キャスト言及数グラフ

各キャスト言及数・関連語分析

SNSの投稿データから、各キャストに言及している投稿数、言及しているユーザー数、および主な関連語(括弧内はの数字は出現度)を示します。

片桐八重子 役 市川由衣

投稿数:33(1位), ユーザ数:24(1ユーザあたり1.38回)
関連語:片桐(0), 八重子(1), 市川(0), 由衣(0), 八重(33)

1位は片桐八重子役の市川由衣さん。
美保子の初舞台を観に来れなかった理由は、仕事のためだった。
八重子は親の借金の返済のため、秋田の炭問屋で働いている。一度は行けることになったはずだったが、当日になってダメだと言われてしまったのだった。切ない。

河野美保子 役 瀧本美織

投稿数:25(2位), ユーザ数:21(1ユーザあたり1.19回)
関連語:美保子(2), 越路(2), 吹雪(4), コーちゃん(10), こーちゃん(5), 瀧本(4), 美織(3)

2位は河野美保子役の瀧本美織さん。
初舞台を終え、今回、花組への配属が決まった。寄宿舎へ引っ越しを行う。

高城幸子(天代麗) 役 音月桂

投稿数:22(3位), ユーザ数:20(1ユーザあたり1.10回)
関連語:高城(0), 幸子(0), 音月(5), 桂(8), KEI(0), タカ(11), 天代(1), 麗(3)

3位は高城幸子役の音月桂さん。
花組に君臨しているトップスター。タカちゃんと呼ばれている。
彼女のモデルについては後述する。

武藤大介 役 加治将樹

投稿数:13(4位), ユーザ数:12(1ユーザあたり1.08回)
関連語:武藤(0), 大介(13), 加治(0), 将樹(0)

4位は武藤大介役の加治将樹さん。
新潟にいた元糞ガキ。おいおい、もしかして美保子に恋心を・・・!? 周囲に指摘されて、まんざらでもなさそうだった。

このブログで何度も書いてきた通り、美保子の子供時代はフィクション(史実では、美保子は小学校時代を新潟で過ごしていない)であるため、この大介もモデルは存在せず、架空の人物だと思われる。

岩谷時子 役 木南晴夏

投稿数:7(5位), ユーザ数:6(1ユーザあたり1.17回)
関連語:時子(7), 木南(0), 晴夏(0), 時ちゃん(0)

5位は岩谷時子役の木南晴夏さん。
宝塚の機関誌「歌劇」の編集部に入った。男たちが兵隊にとられた時代。あまり順調とはいえない編集部員としての仕事をスタートさせる。

他の関連語

SNSに投稿されたこのドラマに関する関連語です。各単語の共起関係については冒頭に掲載した共起ネットワーク図もごらんください。

関連語:葉山 伯爵(7), 時子 再会(5), 友達 大介(4), ブラック 企業(4), 編集 部(4), 門限 破り(4), 大介無念(2)

タカちゃんこと天代麗のモデル・神代錦

今回、コーちゃんこと越路吹雪(美保子)が花組に配属されて、その花組に憧れのタカちゃんこと天代麗(高城幸子)がいる、という描写があった。

この天代麗のモデルは、神代錦で確定だと思われる。神代錦は宝塚歌劇団19期生(史実では美保子は27期生である)。神代は花組の男役トップを務め、1943年(昭和18年)に花組組長となっている。

 

このドラマでは、先に出てきた声楽教師の伊藤登と史実の斎藤登の例でもわかるように、モデルがある人物は実在の人物の名前をもじっているようだ。

ドラマでは、タカちゃんが圧倒的にダンスが上手いという描写があった。神代錦は特にダンスに秀でていた。

 

美保子は今回宝塚歌劇団の寄宿舎に入ったが、早速門限を破ろうとする描写もあった。

史実では、寄宿舎に住んでいた美保子は、夕方の散歩のついでに神代錦の家に行っていたそうだ。

 

美保子は寄宿舎生活で自由を束縛されることは嫌なことだったようで、神代錦の家に行くようになる。

神代錦は後に美保子について「とても明るく茶目っ気がある。取り巻きが多く、どこか寂しがりや。決して一人では行動しない人」だったとか「私の家では、小さな姪を相手によく歌っていた」というエピソードを語っている。

 

当時は、戦時中で演目も戦争関係が多かった。そんな中、美保子はなかなか良い役を与えられなかった。

神代錦は、美保子の「浪花節」が上手なことに目をつけ、演出家に進言したという。それで実現したのが『航空母艦』という演目の中の浪花節「森の石松」。この演目では水兵らの余興の場面があり、そこで浪曲師の真似ごとの「森の石松」をさせた。これは昭和18年(1943年)のこと。

 

この「森の石松」が大評判となり、これがきっかけで越路吹雪の名前が知られることになる。まさに越路吹雪が有名になるきっかけを作ったのが、神代錦という人物だといえる。

 

後述のネタバレの箇所には、神代錦のその後について書いておく。

 

ハイライト・名場面(あらすじ含)

今回の盛り上がりグラフです。SNSで盛り上がった時間帯の分析をしています。キャスト別の盛り上がりもグラフ化していますので、お気に入りのキャストの出演時間帯を把握できます。

キャスト別ハイライト名場面グラフ

各盛り上がりポイント(★マークの時点)について説明します。

八重子、ブラック企業に勤務

★7分:盛り上がり度:14(今回最高の盛り上がり)
この時点の関連語:企業(3), ブラック(4)

八重ちゃんが、美保子の初舞台を観に行けなかった場面。

八重子は事前に、暮れや正月も働く代わりにと、休みの許可をもらっていた。
しかしおめかしして出かけようとする八重子に、雇い主は「休み? そんなこときいてねえど。この忙しい時にやすみなんてやれるわけねえべさ。お前の親、うちの店さどんだけ借金してると思ってるんだ。さっさと働かねえと、給料差っ引くぞ」と言った。

この時点のSNSでの反応:

ブラック企業か…
かわいそうに騙されたんだ
ひでぇ…

 

美保子、先輩をタカちゃん!と呼ぶ

★10分30秒:盛り上がり度:11
この時点の関連語:先輩(2), オカジ(2), ツメ(2), 離れ(2), タカちゃん(2)

美保子らが、歌劇団の寄宿舎「すみれ寮」に入った場面。

宝塚では、初舞台の後に各組への配属が決まる。美保子は花組に、寮で同部屋だった加治信子(咲妃みゆ)と旭爪明子(早織)は雪組への配属が決まった。

花組には美保子の憧れ、タカちゃんこと高城幸子がいる。

美保子は、すみれ寮の廊下ですれ違った高城に「あ、タカちゃん!」と言った。

失礼にも聞こえるこの発言だったが、タカちゃんは「おお、コーちゃん。やっと来たね」と応じ、「この子、花組に入った私の妹分のコーちゃん」と、周囲の団員に説明した。

タカちゃんこと高城幸子のモデルについては前述の通り。

この時点のSNSでの反応:

先輩をあだ名で呼んだらアカン(笑)
流石スタータカちゃんさん!懐が深い!
タカちゃん呼びwww

 

時子との再会

★17分30秒:盛り上がり度:11
この時点の関連語:影響(2)

歌劇の編集部に入った時子と、美保子が再会した場面。

美保子も時子のことを覚えていた。ここから二人の運命が始まる。

なお、史実における二人の出会いについては、第7回の記事を参照。

以下の節では、あらすじ又はネタバレや、史実・原作に基づく解説などが含まれます。

その他ネタバレ、あらすじ、解説等

 

このころの宝塚歌劇団には、花、月、雪、星の4組があったが、星組は1939年(昭和14年)から1948年(昭和23年)まで廃止されていた(戦時中のため)。

史実では、越路吹雪こと美保子は昭和14年に初舞台。ドラマでは昭和15年に初舞台という設定だから、星組は当時廃止されていて3組体制だったと思われる。

美保子の初舞台は月組公演。花組に所属したが、退団の少し前に声楽専科に移っている。

 

タカちゃんこと天代麗のモデルについては前述の通り神代錦。

1948年、宝塚歌劇団は4組体制に復帰。神代錦はその星組に組替となり、組長も務める。1951年には演劇専科へ。同じ年に美保子は宝塚歌劇団を退団している。

 

神代錦はその後、歌劇団の理事も務め、1989年まで生きている。

ここまであらすじ・ネタバレ・解説部分でした。

視聴者の概況

SNSの投稿数やユーザー数の集計です。これによりこのドラマのSNSにおける影響度や視聴者の動向を分析します。SNS版の視聴率のようなものだと思います。

投稿数とユーザ数の括弧内は、放送時間帯の第1,第2,第3,第4四半期,放送後3分間の各値。

・投稿数:213(Q1:46, Q2:53, Q3:54, Q4:51, 放送後3分間:9)
・ユーザ数:58(Q1:27, Q2:38, Q3:30, Q4:33, 放送後3分間:9)
・SNSでの影響度数(独自指標):273

初回からの推移図を示します。

SNS影響度の推移図

前回の記事はこちら

数値化された評価と感想

最後にSNSのデータを基にした評価を確認します。

評価グラフ

初回からの推移図です。

評価の推移図

SNS投稿数が少ないため、評価が極端になっている。

 

とにかく今回は、八重子が不憫でならない回だった。

最終的にはハッピーなことになるのかもしれないが、前にも書いたがあのような描写が必要があるのか、ちょっと疑問だなぁと思った。それより宝塚時代のコーちゃんをもっと描いてくれって思ってしまう。

2018年1月23日感想・評価越路吹雪物語

Posted by tomo