『越路吹雪物語』すごい優秀な新入生が学校に入学。美保子は帝大さんとすれ違う-第14回
テレビ朝日 帯ドラマ劇場枠『越路吹雪物語』第3週・第14回(2018年1月25日12時30分~)の感想・評価の分析記事です。
引き続きサインのくだりと、帝大さん(福本亮一)のくだりが並行して進行します。
また今回学校にすごい優秀な新入生が入ってきたという描写がありました。それは後述のネタバレの箇所で触れます。
キャスト影響度
まず、SNSのデータを用いて主要キャストの言及数を比較します。これにより各キャストのドラマへの影響度分析をします。
各キャスト言及数・関連語分析
SNSの投稿データから、各キャストに言及している投稿数、言及しているユーザー数、および主な関連語(括弧内はの数字は出現度)を示します。
岩谷時子 役 木南晴夏
1位は岩谷時子役の木南晴夏さん。
子供の頃から母親に連れられて宝塚を観に来ていた時子。結局、ヅカファンの血が騒いでしまって美保子のサイン考案に付き合った。
それが森にバレてしまって咎められた。
次回予告では、逆に時子が森にキレている場面があった。
河野美保子 役 瀧本美織
2位は河野美保子役の瀧本美織さん。
時子を強引に誘ってサインを一緒に考案した。
帝大さんこと福本亮一への恋心が明らかになった。
森継男 役 崎本大海
3位は森継男役の崎本大海さん。
時子に、特定の劇団員をひいきするなと注意。
でも一言多いんだよなぁ。
福本亮一 役 町井祥真
4位は福本亮一役の町井祥真さん。
阪大(大阪帝国大学)の学帽をかぶっているため、阪大さんとか帝大さん、と呼ばれている。
美保子の初恋の人。
他の関連語
SNSに投稿されたこのドラマに関する関連語です。各単語の共起関係については冒頭に掲載した共起ネットワーク図もごらんください。
ハイライト・名場面(あらすじ含)
今回の盛り上がりグラフです。SNSで盛り上がった時間帯の分析をしています。キャスト別の盛り上がりもグラフ化していますので、お気に入りのキャストの出演時間帯を把握できます。
各盛り上がりポイント(★マークの時点)について説明します。
コーちゃんと帝大さん、夜道ですれ違う
夜道で、美保子・時子と帝大さんこと福本亮一がすれ違った場面。
美保子は鼻歌まじりに歩いていたが、向こうから歩いてくるのが福本だとわかると、歌をやめた。
そして立ち止まり、意を決したように歩き出し、しかしすれ違う直前にすっと福本を避けた。
時子(まだ美保子に恋の鐘が鳴っているとは知らない)はいつもと違う美保子の様子に「ねえどうしたの?」と聞いた。美保子は「なんでもない」と応えた。
この時点のSNSでの反応:
「阪大の帝大さんだ!」
「帝大さん宝塚うろつきすぎ」
「きゃーーー!」
森、時子にネチネチ注意
時子が、美保子のサインづくりを手伝ったことが、森にバレた場面。
森は美保子に「僕の忠告なんて聞けませんか。女は気楽でいいよな。さっさと仕事して下さい」と言った。
この時点のSNSでの反応:
「昔なんかあったのかーこの男 」
「これは嫉妬だな」
「森ちゃんちいせー」
時子、キレる!
次回予告。
時子が森に「みんな真剣に生きてるんです! 頑張ってるんです!! それを勝手にゴチャゴチャ言ってるんじゃないわよ、このアホンダラ!!」とキレてた。
その他ネタバレ、あらすじ、解説等
宝塚歌劇団では、入団して最初の数年は基本的には学校時代に成績のよかった人が、いい役を得られることが多いらしい。
越路吹雪は成績がよいわけではなかったので、しばらくは目立つことはできなかった。越路吹雪が注目をあつめるのは、昭和18年、神代錦(このドラマのタカちゃん/天代麗のモデルだと思われる)の働きかけで、越路吹雪が劇中で浪花節を披露してからである(第12回の記事を参照)。(ただし、それまでもいい役ではない割にファンは多かったようだ)
つまり今週描かれているのは、越路吹雪がまだそれほど目立つ存在ではなかった時代だと思われる。
今回、すごい優秀な新入生の生徒が現れた、という描写があった。越路吹雪にとっては(2期)下級生ということになる。
まだ誰のことだかわからないが、越路吹雪(27期生)の2期下には、淡島千景(第29期生)、久慈あさみ(同)、南悠子(同)らがいる(この3人は後に「東京の三羽烏」と呼ばれることになる)。彼女らは初舞台のあと早々に主役をもらう活躍を見せる。
2014年に宝塚歌劇100周年を記念して発表された「殿堂100人」には、越路吹雪はもちろん、乙羽信子、月丘夢路の名前もあり、そのすぐ下の世代として淡島千景、久慈あさみ、南悠子の名前がある。
(追記:このドラマに出演するのはおそらく淡島千景だと思われる。花乃まりあさんが演じると以前ネットニュースで告知されていた)
当時この下級生らの存在を見て、同級生や上級生らが、越路吹雪に奮起を促したとのこと。
視聴者の概況
SNSの投稿数やユーザー数の集計です。これによりこのドラマのSNSにおける影響度や視聴者の動向を分析します。SNS版の視聴率のようなものだと思います。
投稿数とユーザ数の括弧内は、放送時間帯の第1,第2,第3,第4四半期,放送後3分間の各値。
初回からの推移図を示します。
数値化された評価と感想
最後にSNSのデータを基にした評価を確認します。
初回からの推移図です。
SNS投稿数が少ないので極端な評価になってしまっている。
今回は美保子の恋模様や、時子を中心とした「歌劇」編集部内の人間模様が描かれている。が、宝塚初期の越路吹雪のエピソードが少ないのか、やや薄い展開かもしれない。
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