『越路吹雪物語』「モルガンお雪」で大成功。宝塚を卒業し東京へ-第32回

感想・評価越路吹雪物語

感想可視化ネットワーク図

(記事内の各データ・グラフの意味はこちら

テレビ朝日 帯ドラマ劇場枠『越路吹雪物語』第7週・第32回(2018年2月20日12時30分~)の感想・評価の分析記事です。

今回はついに越路吹雪が宝塚歌劇団を卒業。時子、そして時子の母も一緒に、東京へ向かいます。新時代へ。

この記事では、劇中に出てきた実在のコミックオペラ「モルガンお雪」についても説明します。越路吹雪の実質的なミュージカルデビュー作で、森繁久彌と共演しています。


この記事の目次

キャスト影響度

まず、SNSのデータを用いて主要キャストの言及数を比較します。これにより各キャストのドラマへの影響度分析をします。

役名キャスト言及数グラフ

各キャスト言及数・関連語分析

SNSの投稿データから、各キャストに言及している投稿数、言及しているユーザー数、および主な関連語(括弧内はの数字は出現度)を示します。

河野美保子 役 瀧本美織

投稿数:42(1位), ユーザ数:17(1ユーザあたり2.47回)
関連語:美保子(0), 越路(4), 吹雪(3), コーちゃん(25), こーちゃん(12), 瀧本(1), 美織(3), 宝塚(4), 卒業(4), 真央(3)

1位は河野美保子役の瀧本美織さん。
映画「東京の門」に出演するも興行的には失敗に終わる。前回の記事で書いたが、この映画は宝塚歌劇団などの創始者・小林一三からも「成功とはいえない」という烙印を押された。ただ小林は、越路吹雪を否定したわけではない。詳しくは前回の記事で。

今回はついに宝塚歌劇団を卒業。本格的な東京での生活になる。

岩谷時子 役 木南晴夏

投稿数:31(2位), ユーザ数:17(1ユーザあたり1.82回)
関連語:時子(14), 木南(1), 晴夏(1), 時ちゃん(0), お時(17), 母(3)

2位は岩谷時子役の木南晴夏さん。
時子も「歌劇」編集部を卒業し、越路吹雪のマネージャーとして東京へ。

森継男 役 崎本大海

投稿数:17(3位), ユーザ数:13(1ユーザあたり1.31回)
関連語:崎本(0), 大海(0), 森(17), 継男(0), 編集(7), 長(5), ちゃん(13)

3位は森継男役の崎本大海さん。
森ちゃん、編集長になっていた。
なお元編集長の平山文章(飯田基祐)は部長に昇進していた。

岩谷秋子 役 原日出子

投稿数:11(4位), ユーザ数:8(1ユーザあたり1.38回)
関連語:岩谷(5), 秋子(5), 原(1), 日出子(1), 時子(3)

4位は岩谷秋子役の原日出子さん。
なんと時子の母も東京へ。

他の関連語

SNSに投稿されたこのドラマに関する関連語です。各単語の共起関係については冒頭に掲載した共起ネットワーク図もごらんください。

関連語:編集 長(16), 理事 長(13), 大地 真央(10), モルガンお雪(7), 東京(8), 東京 行き(4), エンゲル 係数(4), 宝塚 卒業(4), ハイヒール(3), サザエ(4), サザエ ヘアスタイル(2)

 

映画撮影時の越路吹雪の髪型が、サザエさんみたいだったと評判。

ハイライト・名場面(あらすじ含)

今回の盛り上がりグラフです。SNSで盛り上がった時間帯の分析をしています。キャスト別の盛り上がりもグラフ化していますので、お気に入りのキャストの出演時間帯を把握できます。

キャスト別ハイライト名場面グラフ

各盛り上がりポイント(★マークの時点)について説明します。

男役のクセが抜けないコーちゃん

★3分:盛り上がり度:9

映画の撮影シーン。

コーちゃんは、男のような歩き方だと注意されてしまう。宝塚では男役だったコーちゃん。まだ慣れないようだ。

次のテイクでは女を演じようとして、極端な内股に・・・。

この時点のSNSでの反応:

不自然な内股w
女の歩き方が出来ないw

 

エンゲル係数の高い二人

★12分:盛り上がり度:13(今回最高の盛り上がり)
この時点の関連語:コー(5), ちゃん(4), w(3)

コーちゃんと時子が、1ヶ月で食費2万5000円を計上し、理事上に経費申告した場面。

理事長「何にこんなに使ったんだ?
二人「・・・ご飯です・・・
理事長「はあ!?

 

調べてみると、昭和25年当時の公務員の大卒初任給が4000円あまり。だから当時の2万5000円って、現在の価値で100万円以上・・・? そりゃ怒られる。

この時点のSNSでの反応:

コーちゃんどんだけ食べんねん
コーちゃんの浪費癖の前ふりが
東京でいいもの食べてきたんだねぇ

 

コーちゃん、卒業

★17分:盛り上がり度:12
この時点の関連語:時子(3), 東京(2), 森ちゃん(3)

コーちゃんが宝塚歌劇団を、時子が歌劇を卒業し、東京へ。

コーちゃんは、宝塚大劇場に一礼して去っていく。

 

『モルガンお雪』について

モルガンお雪(お雪)は、実在する芸姑の名前(俗称)であり、あの富豪JPモルガンの親族と結婚した。いわゆる玉の輿である。明治4年当時で4万円という巨額の身請け金が支払われた(現在の価値で5億円ぐらいかな)。結婚後はフランス・ニースで暮らし、モルガン氏が亡くなったあと、お雪は日本へ戻る。

 

舞台としての「モルガンお雪」は、昭和26年2月に帝劇で上演された。主演のお雪は越路吹雪。

脚本は菊田一夫。お雪の恋人役として森繁久彌が出演している。二人のキスシーンもあった。越路吹雪は積極的なキスを見せたそうだ。

 

ドラマの中では「コミックオペラ」とも表現されていたが、実質的にはミュージカルのようなもので、越路吹雪はこの舞台でミュージカル女優としての華々しいスタートを切ったし、「モルガンお雪」自体も、国内のミュージカルシーンのお手本、あるいは目標とすべきような作品となった。

 

また、越路吹雪が上演期間中に風邪をひき、歌が歌えなくなってしまったハプニングもあったとか。

 

興行的にも大成功を収め、越路吹雪の人気は一気に高まった。

2月頭から1ヶ月間の公演であったはずが、大人気で日延べとなり、結局3月27日まで上演された。

 

越路吹雪の宝塚歌劇団での最後の公演は昭和26年5月の「春のおどり」。これは女役での出演だった。同年8月に退団。

以下の節では、あらすじ又はネタバレや、史実・原作に基づく解説などが含まれます。

その他ネタバレ、あらすじ、解説等

以前も書いたが、越路吹雪は映画はそれほど好きではなかった。また、越路吹雪のファンを自称する人たちも、彼女の映画はそれほど好きではない、という人が多いらしい。

 

では、なぜ出演し続けたかというと、次回登場する映画プロデューサー兼、所属する芸能事務所「藤本プロダクション」社長の藤本真澄(デビット伊東)との関係にある。

 

越路吹雪は、歌の勉強のためパリへ行くことを切望していた。だが小さな事務所には金がない。今回も描かれたが、越路吹雪の金遣いは荒いのである。彼女が銀座でツケ払いした請求書が事務所に来る。

というわけで、パリ行きの費用捻出という意味で事務所に金が必要だったという事情があった。収入は舞台より映画の方が上。そこで藤本は越路吹雪に映画出演を続けさせたようだ。

ここまであらすじ・ネタバレ・解説部分でした。

視聴者の概況

SNSの投稿数やユーザー数の集計です。これによりこのドラマのSNSにおける影響度や視聴者の動向を分析します。SNS版の視聴率のようなものだと思います。

投稿数とユーザ数の括弧内は、放送時間帯の第1,第2,第3,第4四半期,放送後3分間の各値。

・投稿数:193(Q1:37, Q2:36, Q3:63, Q4:53, 放送後3分間:4)
・ユーザ数:41(Q1:20, Q2:20, Q3:27, Q4:30, 放送後3分間:4)
・SNSでの影響度数(独自指標):176

初回からの推移図を示します。

SNS影響度の推移図

前回の記事はこちら

数値化された評価と感想

最後にSNSのデータを基にした評価を確認します。

評価グラフ

初回からの推移図です。

評価の推移図

越路吹雪はついに宝塚を卒業した。女優時代、そしてシャンソン歌手へと続く時代の幕開けとなる。

また時子にとってもマネージャー時代の幕開けであるし、次回予告によると訳詞も頼まれるようで、その意味でも新しい段階へと移る。

モルガンお雪」は越路吹雪にとっての大転機となった作品だから、もうちょっと長く丁寧にやってほしかった気はした。

感想・評価越路吹雪物語

Posted by tomo