『越路吹雪物語』宇野重吉演出、米倉斉加年との二人芝居は成功。癌の定期検査は延期-第57回

感想・評価越路吹雪物語

感想可視化ネットワーク図

(記事内の各データ・グラフの意味はこちら

テレビ朝日 帯ドラマ劇場枠『越路吹雪物語』最終週・第57回(2018年3月28日12時30分~)の感想・評価の分析記事です。

宇野重吉の演出による舞台のくだり。宇野については前回の記事も参考にしてください(ネタバレ解説の箇所)。

この舞台が行われたのは昭和55年(1980年)5月末から6月にかけて。今回の出来事については、後述のネタバレ解説のところで補足します。


この記事の目次

キャスト影響度

まず、SNSのデータを用いて主要キャストの言及数を比較します。これにより各キャストのドラマへの影響度分析をします。

役名キャスト言及数グラフ

各キャスト言及数・関連語分析

SNSの投稿データから、各キャストに言及している投稿数、言及しているユーザー数、および主な関連語(括弧内はの数字は出現度)を示します。

内藤美保子 役 大地真央

投稿数:37(1位), ユーザ数:20(1ユーザあたり1.85回)
関連語:美保子(0), 越路(7), 吹雪(7), 大地(3), 真央(3), コーちゃん(23), こーちゃん(3), 宇野(5), 重吉(4)

1位は内藤美保子役の大地真央さん。
前回のラストで「越路吹雪を卒業します」と宣言したが、別に引退するわけじゃないかった。本格的な芝居をしたいという。

宇野重吉 役 山本學

投稿数:32(2位), ユーザ数:24(1ユーザあたり1.33回)
関連語:宇野(30), 重吉(28), 山本(7), 學(6), 寺尾(8), 聰(6), 演出(3), アニメ(3)

2位は宇野重吉役の山本學さん。
今回初登場。
宇野重吉については前回の記事も参考に。
演出家として、越路吹雪と米倉斉加年の二人芝居を演出した。

岩谷時子 役 市毛良枝

投稿数:8(3位), ユーザ数:8(1ユーザあたり1.00回)
関連語:時子(2), 市毛(2), 良枝(1), お時(5)

3位は岩谷時子役の市毛良枝さん。

越路吹雪の引き際なんかを考えていた自分が恥ずかしくなった。

田畑和子 役 三倉佳奈

投稿数:7(4位), ユーザ数:3(1ユーザあたり2.33回)
関連語:田畑(0), 和子(0), カズちゃん(0), かずちゃん(0), 和ちゃん(0), 三倉(0), 佳奈(3), マナ(4), 茉奈(3)

4位は田畑和子役の三倉佳奈さん。
コーちゃんが「卒業」を宣言したので、引退すると思い込んで泣いた。

他の関連語

SNSに投稿されたこのドラマに関する関連語です。各単語の共起関係については冒頭に掲載した共起ネットワーク図もごらんください。

関連語:宇野 重吉(79), 寺尾 聰(19), 茉奈 佳奈(7), 山本 學(7), 重吉 演出(4), 見 たかっ(4), 家 なき子(4), 検査 延期(4)

 

ハイライト・名場面(あらすじ含)

今回の盛り上がりグラフです。SNSで盛り上がった時間帯の分析をしています。キャスト別の盛り上がりもグラフ化していますので、お気に入りのキャストの出演時間帯を把握できます。

キャスト別ハイライト名場面グラフ

各盛り上がりポイント(★マークの時点)について説明します。

コーちゃん、次の目標を語る

★6分:盛り上がり度:8
この時点の関連語:重吉(3), 宇野(3), ちゃん(2)

コーちゃんが、今後何をしたいのかと聞かれて「新劇。宇野先生の舞台に立ちたいの」と発言した場面。

時子が宇野重吉に連絡をとり、面会の都合をつけてもらうという。

越路吹雪を卒業する」と宣言したのは、引退ではなく、宇野重吉の舞台に立ちたいということだった。紛らわしい。

この時点のSNSでの反応:

浅利慶太から宇野重吉に乗り換えるってコーちゃん凄すぎる…
宇野重吉!寺尾聰のお父さんwww
コーちゃん紛らわしいしメンドクサイ

 

宇野重吉との面会

★10分30秒:盛り上がり度:8
この時点の関連語:誰(2), 宇野(3), 重吉(2), 役(2), 山本(2)

コーちゃんが、宇野重吉と面会した。

コーちゃんは具体的にやりたい演目はなかったらしく、宇野が決めることになった。

コーちゃんが「私、なんでもやります」と言うと、宇野は「ちぇっ、つまんねえの。『私、なんでもやれます!』ぐらいのことは言ったらどうだい」と返した。

コーちゃんは「私、なんでもやれます! ・・・たぶん」と改めて言った。宇野は「正直な子だねえ」と笑った。

演目は「古風なコメディ」。二人芝居で、相手役は米倉斉加年と決まった。

このあたりのことは後述のネタバレ解説で補足する。

癌の定期検査を延期して

★15分30秒:盛り上がり度:9(今回最高の盛り上がり)
この時点の関連語:吹雪(1), 素直(1), 越路(1)

コーちゃんは、「古風なコメディ」の稽古のため、がんの定期検査を延期した。

古風なコメディ」は成功した。宇野の演出、越路吹雪と米倉斉加年の芝居が喝采を浴び、客席は連日の満員、追加公演も行われたという。

しかし、コーちゃんは楽屋で「ああ、痛い」と胃痛に苦しんでいるのであった。

このあたりのことは後述のネタバレ解説で補足する。

この時点のSNSでの反応:

人生で一番ノッているときに、病魔は襲いかかっていたのか
まあこの時点でかなりガンが進行してたんだろうな
う、がん検診をさきのばしにするエピが

 

以下の節では、あらすじ又はネタバレや、史実・原作に基づく解説などが含まれます。

その他ネタバレ、あらすじ、解説等

古風なコメディ」は、追加公演もあわせて合計29日間行われ、越路吹雪の演技も絶賛された。演出をした宇野重吉自身も「これほどの大成功を知らない」というほどで、越路の演技についても「実に見事」と褒めた。

 

ドラマの中で、コーちゃんは演目を宇野に任せていたが、史実でもそのとおりだったようだ。宇野は以前から「古風なコメディ」をやりたいと思っていたのだが、適役がおらず構想を温めていたところだったようだ。

 

定期検査を先延ばしにしたのも史実の通り。「古風なコメディ」の上演中、胃痛を訴えていたが、越路吹雪の胃痛はいつものことだったので、多くの人は深刻に考えなかったようだ。ただ、越路吹雪は自身は「いつもと違う」と内藤法美に言っていたらしい。

古風なコメディ」の公演が終わった翌日にはレントゲン検査を受け、その後、胃カメラの検査も受けた。本人には癌だと知らせず、「幽門狭窄」だと伝えられたとのことだ。ただし、聡明な越路吹雪のことだから、本当のことを知っていて、知らないふりをしていた可能性もあるという。

ここまであらすじ・ネタバレ・解説部分でした。

視聴者の概況

SNSの投稿数やユーザー数の集計です。これによりこのドラマのSNSにおける影響度や視聴者の動向を分析します。SNS版の視聴率のようなものだと思います。

投稿数とユーザ数の括弧内は、放送時間帯の第1,第2,第3,第4四半期,放送後3分間の各値。

・投稿数:154(Q1:29, Q2:42, Q3:45, Q4:32, 放送後3分間:6)
・ユーザ数:46(Q1:17, Q2:27, Q3:26, Q4:24, 放送後3分間:6)
・SNSでの影響度数(独自指標):132

初回からの推移図を示します。

SNS影響度の推移図

前回の記事はこちら

数値化された評価と感想

最後にSNSのデータを基にした評価を確認します。

評価グラフ

初回からの推移図です。

評価の推移図

今期朝ドラ「わろてんか」では、落語や漫才のシーンがあって(実際に役者たちは相当練習したようだ)見ごたえがあった。

越路吹雪物語でももしかしたら、大地真央さんの舞台での二人芝居が見られるか・・・と淡い期待をしていたが、ナレーションベースで終了してしまってちょっと残念。まあいいけど。

この舞台が終わると、闘病に入る。最後の舞台が絶賛されたのは、良かったようでもあるし、なんとも切ない気持ちにもなる。定期検査の延期も、頼み込んでまで演出をやってもらった宇野の期待に応えようという気持ちがあったのかもしれない。それもまた切ない。

感想・評価越路吹雪物語

Posted by tomo