『越路吹雪物語』最終回の感想。コーちゃん、病室を抜け出しステージへ

感想・評価越路吹雪物語

感想可視化ネットワーク図

(記事内の各データ・グラフの意味はこちら

テレビ朝日 帯ドラマ劇場枠『越路吹雪物語』最終週・第59回=最終回(2018年3月30日12時30分~)の感想・評価の分析記事です。

ついに最終回を迎えました。
悲しみがありました。最後は大地真央さんの「愛の讃歌」。歌い終わった後の余韻に浸る間もなく、暗転、泣き崩れる内藤。本当に悲しい。こういうドラマの最終回、近頃見てなかったから。


この記事の目次

キャスト影響度

まず、SNSのデータを用いて主要キャストの言及数を比較します。これにより各キャストのドラマへの影響度分析をします。

役名キャスト言及数グラフ

各キャスト言及数・関連語分析

SNSの投稿データから、各キャストに言及している投稿数、言及しているユーザー数、および主な関連語(括弧内はの数字は出現度)を示します。

内藤美保子 役 大地真央

投稿数:64(1位), ユーザ数:49(1ユーザあたり1.31回)
関連語:美保子(0), 越路(13), 吹雪(10), 大地(16), 真央(16), コーちゃん(29), こーちゃん(8), 最後(5), 良かっ(4), 素晴(4), 涙(3), 法美(3), 亡く(3), 回想(3)

1位は内藤美保子役の大地真央さん。
今回、最終回では亡くなるところまでが描かれた。56歳だった。
激動の人生だった。亡くなったのは、大好評だった舞台のわずか4ヶ月後のことだった。

最期のシーン(空想の、越路吹雪のステージ)では、客席に、幼少期を演じた子役の岩淵心咲さんと、宝塚時代などを演じた瀧本美織さんがいた。

岩谷時子 役 市毛良枝

投稿数:27(2位), ユーザ数:22(1ユーザあたり1.23回)
関連語:時子(9), 市毛(4), 良枝(2), お時(14), 岩谷(6), 法美(5), 最後(5), 素晴(3)

2位は岩谷時子役の市毛良枝さん。
最期までコーちゃんの回復を願っていた。
コーちゃんにタバコを与えていた内藤法美を叱責。
二人ともコーちゃんを愛しているのだ。

内藤法美 役 吉田栄作

投稿数:16(3位), ユーザ数:11(1ユーザあたり1.45回)
関連語:内藤(4), 法美(8), 吉田(3), 栄作(4)

3位は内藤法美役の吉田栄作さん。
病室で、コーちゃんにタバコを与えた内藤法美。

僕は、美保子さんが望むことは、全てしてあげたい」という。それが間違いだったとしても。

田畑和子 役 三倉佳奈

投稿数:9(4位), ユーザ数:8(1ユーザあたり1.13回)
関連語:田畑(0), 和子(1), カズちゃん(0), かずちゃん(2), 和ちゃん(3), 三倉(2), 佳奈(2), マナ(1)

4位は田畑和子役の三倉佳奈さん。

真っ先に泣き崩れる和子。いつも悲しみを増幅させる役割。

他の関連語

SNSに投稿されたこのドラマに関する関連語です。各単語の共起関係については冒頭に掲載した共起ネットワーク図もごらんください。

関連語:コー ちゃん(91), 最終 回(43), 大地 真央(28), 愛の讃歌(25), 越路 吹雪(19), 八 重(13), 岩谷 時子(13), 素晴 らしかっ(10), やすらぎ 郷(10), 一年 後(10), 病室(8), 瀧本 美織(7), 病室 ドア(7), ハズキルーペ(6), 感動(6), 演出(6), 素晴 らしい(4), 吉田 栄作(4), コスモス 畑(4), テレビ 壊れ(4), コーヒー(4), タバコ(4)

 

ハイライト・名場面(あらすじ含)

今回の盛り上がりグラフです。SNSで盛り上がった時間帯の分析をしています。キャスト別の盛り上がりもグラフ化していますので、お気に入りのキャストの出演時間帯を把握できます。

キャスト別ハイライト名場面グラフ

各盛り上がりポイント(★マークの時点)について説明します。

内藤と時子、タバコをめぐって対立

★9分30秒:盛り上がり度:9
この時点の関連語:内藤(2), コスモス(2), タバコ(2)

内藤と、時子の対立の場面。

コーちゃんが、時子に「法美さんはちゃんと(タバコを)くれたのに」とポロッと言ってしまったものだから。

 

時子は「お願いだから甘やかさないで! タバコが体によくないことぐらい・・・」と内藤を叱責。 内藤は「もちろんわかってます。でもそれで気持ちが落ち着くならそのほうがいい」と。

時子は「命を縮めても?」と聞いたが、内藤は、たとえ間違いだったとしても「僕は、美保子さんが望むことは、全てしてあげたい」と言った。

二人共、コーちゃんを思っての行動だろう。

 

病室のドアが舞台の上空へ

★14分:盛り上がり度:11
この時点の関連語:ドア(6), 病室(2), コーヒー(2)

病室にて。

意識が朦朧としているコーちゃんが「法美さん・・・コーヒーを」とつぶやくと、次の瞬間にすっとベッドから起き上がり、病室を出た。

病室のドアはステージに繋がっていて、コーちゃんはいつの間にか衣装を着ていた。

コーちゃんはマイクを握り「愛の讃歌」を歌う。

♪あなたの燃える手で私を抱きしめて

 

やがてステージに設置された病室のドアは、すっと上空に上がっていった。

この時点のSNSでの反応:

病室のドアが上がっていたwww
病室のドアが召された
え?ドアが空に昇っていった?

 

コーちゃん、56年の生涯に幕

★16分30秒:盛り上がり度:15(今回最高の盛り上がり)
この時点の関連語:ちゃん(6), コー(2), 歌(2), 好き(2), コスモス(2)

コーちゃんが「愛の讃歌」を歌い終わると、その余韻をぶった切って暗転して、次の瞬間、病室のベッドに横たわるコーちゃんがいた。

亡くなったコーちゃんを抱きかかえ、泣き崩れる内藤。二人を見つめる時子。

 

コスモスを背景に、ナレーションで「1980年11月7日、コーちゃんはその56年の生涯に幕を下ろしました」と伝えられた。

この時点のSNSでの反応:

ぶった切られたww
こうちゃん合掌
56歳なんて若すぎじゃないか…

 

エンディング

★20分:盛り上がり度:15
この時点の関連語:回想(2), コスモス(2), 完走(2), 元気(2)

ラストは、「越路吹雪の碑」が映され、ナレーションで「コーちゃんが残した歌声はたくさんの人々の耳に、そして心に残って、これほどの長い時が流れても、繰り返し、繰り返し愛され続けています。そう、今でもまだ、越路吹雪は生きているのです」と説明された。

 

なお映された「越路吹雪の碑」は、元麻布の善福寺にある。

 

また、来年4月からは「やすらぎの刻(とき)~道」が放送されると予告された。

この時点のSNSでの反応:

来年の予告流す展開初めて見た
とても分かりやすく楽しかったです。
大地真央さんの歌唱がひかり、涙ボロボロ

 

以下の節では、あらすじ又はネタバレや、史実・原作に基づく解説などが含まれます。

その他ネタバレ、あらすじ、解説等

越路吹雪の最後の4ヶ月間(「古風なコメディ」から亡くなるまで)の経過は、前回の記事にも書いてありますので参考に。

 

越路吹雪が歌手から女優に転身しようとした(ドラマでは「越路吹雪を卒業」と言っていた)のは、歌手としての将来性の限界を感じたこともあったようだ。これは何も後ろ向きな話ではなく、これをきっかけに前向きに、本格的な女優になろうという気持ちがあったと思われる。そこで「古風なコメディ」の大成功があった。

 

越路吹雪の人生最後の、仕事上の重要なパートナーとなった宇野重吉は、越路吹雪の3回忌にて『桜の園』の上演を断念したという話をしている。

ドラマでも描かれたが、宇野は越路吹雪との次回作として『桜の園』を構想していた。だが、越路吹雪が亡くなったことによって、その構想を実現できる女優がいなくなったということだ。それほど、宇野は女優としての越路吹雪を高く評価していた。

 

また宇野は、昭和63年(1988年)に肺がんで亡くなるのだが、その直前に収録されたドキュメンタリーで、越路吹雪の歌(当時はカセットかな)に聞き入るシーンがあったという。

 

今回描かれた、亡くなる前年のクリスマスディナーショーのこと(来年もここで会いましょう、と言ったこと)、病室でのタバコのくだり(内藤と時子が対立)、そして最期まで内藤法美にコーヒーを淹れようとしたことなど、多少の脚色はあるかもしれないがいずれも史実の通りであった。

ここまであらすじ・ネタバレ・解説部分でした。

視聴者の概況

SNSの投稿数やユーザー数の集計です。これによりこのドラマのSNSにおける影響度や視聴者の動向を分析します。SNS版の視聴率のようなものだと思います。

投稿数とユーザ数の括弧内は、放送時間帯の第1,第2,第3,第4四半期,放送後3分間の各値。

・投稿数:230(Q1:40, Q2:38, Q3:52, Q4:76, 放送後3分間:24)
・ユーザ数:76(Q1:27, Q2:24, Q3:30, Q4:53, 放送後3分間:24)
・SNSでの影響度数(独自指標):164

初回からの推移図を示します。

SNS影響度の推移図

前回の記事はこちら

数値化された評価と感想

最後にSNSのデータを基にした評価を確認します。

評価グラフ

初回からの推移図です。

評価の推移図

最終回は悲しみの回だった。だが最期まで描かれるべきだと思っていたし、辛すぎるけど、描かれてよかったと思う。

 

コーちゃんが病室のベッドから起き上がり、ステージに立って「愛の讃歌」を歌うところは、ゾクゾク感があった。本当に、わずか4ヶ月前までそうやってステージに立っていたのに、それができなくなり、急いで旅立つ悲しみ。

 

全59回、お疲れ様でした。

ドラマを振り返ってみると、第1回から第5回は幼少期の新潟での生活など、第6回からは宝塚を目指し、第13回で帝大さんに恋、第17回では八重子との別れ(八重子が満州へ)、第25回では脚本家の庄司からプロポーズされ、第32回で宝塚を卒業、第34回で真木小太郎と恋、第43回で内藤法美と結婚、第48回・第49回では母と父が相次いで亡くなり、第50回で浅利慶太と出会う、第56回に「越路吹雪を卒業」・・・という全力疾走。恋も多いし、宝塚から映画女優、歌手、そして最後にまた女優を目指すという激動の人生だった。

この枠のドラマは、おそらくドラマとしては低予算で作られているのだと思うが、よくやっていると思う。役者もそれぞれ魅力的だった。昔別の局でやってた昼ドラとは別物。昼ドラのイメージを新しくした。

次回作は来年4月から。お疲れ様でした。

感想・評価越路吹雪物語

Posted by tomo