『この声をきみに』第2話-「ふたりはともだち」の結末に納得がいかない穂波。温かくフォローする京子
NHKドラマ10枠『この声をきみに』第2話(2017年9月22日22時0分~)を視聴しました。
第1回を観て思ったんですが、これ私結構好みのドラマですね。竹野内豊さんをはじめキャストもいいし、ストーリーもいいし、過剰な煽りもないし。
第2回も面白かったです。
各キャストの影響度(言及数)
まず、SNSのデータを用いて主要キャストの言及数を比較します。これにより各キャストのドラマへの影響度を測ります。
1位は河合雄一役の戸塚祥太さん。第1回に続き1位。2年ぶりのドラマ出演だったと思います。ドラマ内では、まだそれほど大きな活躍をしていないです。それで1位はさすがジャニーズということなんですかね。
2位は穂波役の竹野内豊さん。この方の演技本当にいい。下手すると「嫌な奴」だけになってしまいがちなこの偏屈な役を丁寧に演じていると思う。朗読の中のガマ役も。
3位は佐久良宗親役の柴田恭兵さん。渋い。とにかく渋い。そして優しい。役にハマっていると思う。
4位は福島邦夫役の杉本哲太さん。今回は朗読シーンがありました。朗読の中ではカエル役。
5位は稲葉実鈴役の大原櫻子さん。声優志望で灯火親にやってきた女性。決意の家出。
6位は江崎京子役の麻生久美子さん。本来もっと上位でもおかしくないのですが、上位が濃すぎて。
7位は磯崎泰代役の片桐はいりさん。朗読シーンではカタツムリ役でした。
8位は奈緒役のミムラさんでした。
ハイライト(名場面)
今回の盛り上がりグラフです。SNSで盛り上がった時間帯が確認できます。
以下、各盛り上がりポイント(★マークの時点)について説明します。
穂波、グループレッスンに体験参加
★19分(盛り上がり度:50。今回最高の盛り上がり)
前回の灯火親での京子の朗読が忘れられなくなってしまった穂波。
佐久良の勧めで、前回訪れたときと同じ金曜日のグループレッスンに、体験参加する。
主要な登場人物が集合。SNSでは各人物に対するコメントが投稿されたが、特に河合(戸塚祥太)への声援が多かった。
この時点のSNSでの反応:
「とっつーキタ━━━」
「きょうは黄色のカーディガンーー」
「黄色おおおおおお」
河合、前回はたしかピンクのカーディガンだったと思う。
手紙はどうなった!!?
★31分(盛り上がり度:42)
グループレッスンでは、福島が童話「ふたりはともだち(作:絵 アーノルド・ローベル/訳:三木卓)」を読んだ。
この童話のストーリーは、ガマとカエルとカタツムリの話。
ガマは「誰からも手紙をもらったことがない」と嘆いているが、カエルは「もうすぐ手紙がくるから待とう」と言う。実は、カエルはガマへの手紙を書いて、カタツムリに「カエルの家に届けるように」と託していた。
穂波は、このストーリーなかで「なんで? なんでカエルは足の遅いカタツムリなんかに手紙を託したんだ?」という疑問を持った。
カタツムリはゆっくりとガマの家に手紙を運ぶ。
そんな福島の朗読中に、灯火親の玄関チャイムが鳴った(実鈴が来たのだ)。朗読は中断された。
穂波は「手紙のゆくえ」が気になって仕方がない。
翌日、大学の研究室でも穂波は「なぜカエルくんはカタツムリという時速わずか6mの生物に託してしまったのか? うっかりにも程がある」と思い悩んでいて、しまいには思わず「手紙はどうなった!!?」と叫んでしまった。
突然の穂波の大声に驚く学生たち。穂波は「え、も、も、文字列はどうなった。文字列は。文字列は」となんとかその場を取り繕った。
この時点のSNSでの反応:
「手紙はどうなったwwww」
「めっちゃ考えてるやんwww」
「カタツムリの速度の計算やめろw」
それぞれの自己紹介
★44分(盛り上がり度:41)
金曜グループレッスンのメンバーがそれぞれ自己紹介した場面。ここでも河合が人気があって言及数が大きく伸びた。
それぞれの自己紹介は、けっこう面白かった。
磯崎の「磯崎泰代といいます。私は、と言いたいところだけど、名前以外のプライバシーを言う気はありません」とかね。
エンディング
★49分(盛り上がり度:47)
穂波と、妻の奈緒がそれぞれ弁護士を伴い、ついに面会した。
次回は、この二人の話し合いが行われるようだ。
エンディングはJUJUさんの「いいわけ」。椅子に縛り付けられている穂波を、みんなが取り囲んで歌っている。
放送終了直後に、SNSは大きな盛り上がりを見せた。概ね、好評の感想が書き込まれていた。
この時点のSNSでの反応:
「こんなダサカッコイイ竹野内さんも素敵」
「心に染み込んで来る素敵なドラマ」
「本当に面白い」
補足すると、朗読シーンでは、本の中の世界も実写化されていて、グループレッスンのメンバーが役を演じている。今回の「ふたりはともだち」では、穂波、福島、磯崎が、ガマ、カエル、カタツムリを演じていた。
この「本の中の役」が現実の役とちょっとシンクロしているのが面白い。例えば穂波は手紙を待っているし、船乗りの福島は(数ヶ月会えない)妻に本を朗読した音声を送っているらしい。
また、実鈴は声優志望だが、周りに反対されていることから今回決死の覚悟で家出して灯火親にやってきていた。
ちなみに例の「手紙」は、4日かけてガマのところに届くことになる。その間、ガマとカエルはふたりで手紙を待っていた。
しかし、穂波はこの結末に納得がいかず「現実にはどこにも、こんなお人好しの友達(カエル)なんかいない!」とぶちまけていた。
そんな穂波に、京子は「そうかもしれませんね。現実にはこんな楽しいことちっともないかもしれません。それでも人は、どこかにきっとこんな気持ちが、温かい絆があるんじゃないかって、考えずにはいられないんです。願わずにはいられないんです」と、温かくフォローしていた。
数値化された評価と感想
冒頭に掲載したのは、SNSのデータを基にした共起ネットワーク図です。感想の可視化を目的に掲載しています。再掲します。
「河合雄一 今日 カーディガン 黄色 可愛い」「柴田恭兵 本当に素敵」「声 良い」「カタツムリ 最高」「面白いドラマ」などの感想があげられた。
最後にSNSのデータを基にした評価を確認します。
相当高い。非の打ち所がないぐらいの高さだ。
第1回も高かったがそれを超える高さ。さっきも書いたが、下手すれば「嫌な役」になってしまう偏屈な数学者を、竹野内豊さんが丁寧に演じている。
麻生久美子さんも厳しさの中に、何か寛容さがある。他のメンバーは寛容だらけで、まだ活躍は少ないがこれから徐々に一人ひとりが描かれていくと思うと楽しみ。
今回は「朗読」パートが長かったが、次回は「家族」のパートも話が進行すると思われる。そこでどうなるか。
次回も期待しています。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません