『この声をきみに』第6話-「数学的媚薬」の朗読から、トランスジェンダーのカミングアウトへ

感想・評価この声をきみに

感想可視化ネットワーク図

(記事内の各図・グラフの意味はこちら

NHKドラマ10枠『この声をきみに』第6話(2017年10月27日22時0分~)を視聴した感想・評価の記事です。

前回は、穂波と京子が朗読でラブシーンを繰り広げました。一方で、河合と櫻子も何かお近づきになる予感が・・・。

 

ですが今回は、河合の重要なカミングアウトがありました。

 


この記事の目次

各キャストの影響度(言及数)

まず、SNSのデータを用いて主要キャストの言及数を比較します。これにより各キャストのドラマへの影響度分析をします。

役名キャスト言及数グラフ

1位は河合雄一役の戸塚祥太さん。今回は重大は告白をした。注目のカーディガンであるが、今回は黄色。ただカーディガン以外も着ることが多くなってきている。お菓子を作ってきたり、穂波を励ましたりするいい子である。

 

2位は穂波孝役の竹野内豊さん。前回は京子を家に送って、そのまま泊まった。お泊りだ。お泊り愛だ。いやしかし、彼女の家では何もなかったようだ。据え膳食わぬはなんとやらと言うが、ここは紳士な態度で正解だ。

 

3位は江崎京子役の麻生久美子さん。前回、穂波を家に泊めた。だが朝になってみるとギクシャクだ。何があったわけでもない。そういうことがあったわけでもない。どちらかと言えば、穂波が燃え上がっている感じがする。京子は冷静というか、やや後悔しているのかもしれない。

今回は、「自分の過去に絶望しました」「彼は、もう10年経つのに何も変わってませんでした。思い出したくもなかったけど、会ってよかったのかもしれません」と佐久良に言うシーンがあった。過去に誰と何があり、今どういう状態なのだろうか?

 

4位は稲葉実鈴役の大原櫻子さん。声優になる夢を家族や穂波に貶されて、傷心であった。そこに河合が現れた。一緒に食事へ。果たして二人はどうなるのか。

 

5位は穂波定男役の平泉成さん。施設にいる穂波の父。頑固だ。穂波は父親に似たんだね。今回の後半の主役。

 

6位は佐久良宗親役の柴田恭兵さんでした。

 

ハイライト・名場面(あらすじ含む)

今回の盛り上がりグラフです。SNSで盛り上がった時間帯の分析をします。今回から、各キャストの言及時間帯もグラフ化していますので、お気に入りのキャストの出演時間帯をだいたい確認できます。下図参照。

ハイライト名場面グラフ

以下、各盛り上がりポイント(★マークの時点)について説明します。

以下の節では、あらすじ又はネタバレや、史実・原作に基づく解説などが含まれます。

 

河合と実鈴、デート!?

★6分(盛り上がり度:24)

灯火親で、実鈴はニヤニヤしながら思い出していた。河合との会話を。

 

レストランにて。

河合「実鈴ちゃんの気持ち、少しわかるんだ。僕も親にやりたいこと反対されてばかりだったから。どうぞ(サラダを取り分けて、実鈴に渡す)

実鈴「ありがとうございます

河合「僕も昔、ちょっと芝居の勉強しててね。何回かだけど、舞台も出たりして

実鈴「えっ本当ですか?

河合「もうしてないよ。やめたけど

実鈴「え、なんで、なんでですか?

河合「んー、そういうのやってると、周りに自己主張が強い人が多いというか、蹴落としあいでしょ。なんか楽しくなくなっちゃった

 

実鈴の独り言「ああっ・・・普通に聞いたら完全に負け組のセリフなのに、なんでこんなに爽やかなのっ!!

 

河合は、演じたり、声を出すことを、ただ楽しみたかった。佐久良先生がそれを気付かせてくれたという。

一方実鈴は、自分が河合に恋をしていることに気付いた。

 

この時点のSNSでの反応:

ヒィー雄一くんかわいい
取り分けてる!!
デートじゃん

 

穂波と京子の仲を察するクニー

★15分(盛り上がり度:29)

京子が、久しぶりに灯火親の金曜メンバーに復帰した。京子は部屋に入って来ると一瞬、穂波のほうに目線をやって、すぐに目を伏せた。

 

穂波がくしゃみをした。クニーこと福島邦夫(杉本哲太)が「もしかして風邪!?」と聞いた。京子は「まさか・・・?」と言った。

穂波は「これはただの季節的なブタクサだ。心配ない」と返した。京子は「そうでしたか」と。

 

察するクニー。「むむ。この二人の間に何かを感じる。この不自然かつ謎めいた雰囲気。そう邦夫的オノマトペで言えば、ぬんぬん、むるむる

この時点のSNSでの反応:

くにーさんが鋭い
オノマトペwww
大人のカンやめてww

 

数学的媚薬からのカミングアウト

★21分(盛り上がり度:32。今回最高の盛り上がり)

河合は「これを発表会で穂波さんと読めないかなって」と言って、一つの作品を提案した。

数学的媚薬」という作品。男二人の愛の話。一人は数学好き。

親和数を通じて、二人の心が通じ合う話。

 

親和数とは、2つの数が、お互いに約数の合計であること。

例えば220の約数は、自身を除けば、1、2、 4、 5、 10、 11、 20、 22、 44、 55、 110でこれらを足すと284。284の約数は、1、2、 4、 71、 142でこれらを足すと220。 こういう関係にある2つの数のペアのこと。友愛数や双子数という呼ばれ方もあるようだ。

中世の人々は、切った果物に親和数を刻んだ。一切れを自分が食べ、もう一切れを恋人に食べさせたという。

 

簡単なストーリーはこうだ。

ある数学好きの男が、もうひとりの男・ジョンに、クリスマスプレゼントとしてクロスワードパズルの本を贈った。だがジョンは何も返してくれなかった。

ちょっと傷ついたが、翌日、ジョンから思わぬプレゼントがあった。2枚の鍋つかみ。片方には124155、もう片方には100485と数字が編み込まれていた。親和数だ。ジョンはこの親和数を12時間、コンピュータに計算させて見つけた。「仕上げに迷って昨日は渡せなかったけど。気に入ってもらえるかなと思って」とジョンは言った。

 

 

穂波と河合が数学的媚薬を朗読した後、河合は「みなさん薄々気付いていると思いますけど、僕多分、トランスジェンダーだと思うんです」と告白した。

 

実鈴、ドンマイ。

この時点のSNSでの反応:

突然のカミングアウト
え、みんなに言っちゃうの
自分から言った!

 

おじさんのかさ

佐久良は、次の発表会で読む作品として「おじさんのかさ」を提案した。

 

穂波と京子の関係はさらにギクシャクした。穂波はもっと京子のことを知りたがった。京子はそうでもなかった。何か頑なに拒否しているようだった。

穂波と父の定男の関係もギクシャクしていた。定男も頑固な人間で、穂波が離婚したことが許せない。思わず怒鳴ったりした。二人は決裂するかに思えた。

 

 

穂波、河合、実鈴、喜巳子(堀内敬子)の4人は、定男のいる施設で「おじさんのかさ」を群読した。

おじさんのかさ」のストーリーは、簡単にいえば、立派な傘を持っているが偏屈で雨が降っても決して傘をささないおじさんが、他の人が楽しそうに傘のなかで歌っているのを聞いて、最後には傘をさす、という物語。

心を閉ざしている人が心を開くまでを、暗喩している作品になっている。

朗読が終わった後、穂波が「独り者同士、一緒に暮らさないか」と定男に提案した。

 

12年前のこと

★47分30秒(盛り上がり度:23)

さて、穂波はついに、京子に「12年前に会ったことがある」という話をした。あの結婚式のシーンだ。

京子は、「話してもいいですか。私のこの12年を」と言った。

 

次回、京子の過去が明かされるようだ。

 

ここまであらすじ・ネタバレ・解説部分でした。

数値化された評価と感想

冒頭に掲載したのは、SNSのデータを基にした共起ネットワーク図です。感想の可視化・分析を目的に掲載しています。再掲します。

感想可視化ネットワーク図

オノマトペ笑」「実鈴 恋」「トランスジェンダー カミングアウト」「今週 今日 面白い」「NHK BL」「数学的媚薬 読みたい」「河合雄一 可愛い」「竹野内豊 美しい(声)」「麻生久美子 優しい 声」などの感想があった。

最後にSNSのデータを基にした評価を確認します。

評価グラフ

相当に高い。

朗読、そしてその声によって人の心を動かす、というのがこのドラマのテーマとなっているが、今回はそのテーマを体現したシーンが複数回出てきた。

しかも、いやらしくなくて良い。さらっとしている。妙に感動させようとか狙っていないので、白けない。そこに京子の過去の謎が絡んできて、物語の進行も楽しみとなる。

人によっては、2回3回と観たいドラマだと思う。特に、河合がトランスジェンダーを告白することがわかった状態で、もう一度「数学的媚薬」のシーンを観てみると、また違ったように感じるはずだ。

 

さて次回はいよいよ京子先生の過去ですね。

感想・評価この声をきみに

Posted by tomo