日本電産の永守重信会長と高木菜那選手の会見が素晴らしかったので全文メモ。後半は永守劇場に

コラム

 

(この記事はドラマとは関係ないのですが・・・)2月28日の「ミヤネ屋」を見ていたら、平昌五輪で2つの金メダルを獲得したスピードスケートの高木菜那選手と、所属企業の日本電産(日本電産サンキョー)の永守重信会長の会見が素晴らしかったのでメモです。ミヤネ屋放送分はほぼ全文、網羅しています。

 

永守会長はもちろん世界的にも有名な方(変人としても有名!?)ですが、マイナースポーツに対する考え方が素晴らしい。こんな考え方持ってるなんて知らなかった。

高木菜那選手は会社と会長のポケットマネーから合計4000万円の報奨金が贈られるほか、社員としては3階級の特進だとか。

後半の永守会長の言葉、まさに永守劇場。長いですけど、特にマイナースポーツ好きな人は読むと胸が熱くなると思います。


この記事の目次

高木菜那選手からの挨拶

京都の会社に帰ってきた高木菜那選手。待っていた永守重信会長とハグしたあとに会見に臨んだ。

 

記者「全国のみなさんに、ひとことお願いします」

高木選手「本当に日本電産グループの方々の支えがあって、いままでスケートを全力でやってこれることができたので、本当に会社の方々には感謝していますし、応援してくださっていた人達にも感謝していますし、その応援があったからこその今の自分があるんだなと思ってます」

 

記者「メダルがないなと思ったんですが、メダルはどこにあるんでしょう?」

永守会長「ハハハ・・・秘密やね

 

記者「出発前と帰国後では雰囲気が変わっていると思うが?」

高木選手「オリンピックっていう場は、日本国民の殆どの人が見てくださって応援してくださる大会なので、その大きな大会で結果を残せたということは本当に嬉しくも思いますし、そうですね、本当にいろんな人におめでとうと声をかけていだいて、肌で実感すると、いろんな人に自分の結果だったり、何か伝えたいと思っていたことが伝えられたのかなって思います」

 

前髪を直す仕草について

記者「菜那選手、マススタートの後のインタビューの前に、前髪を直していた仕草が可愛いとものすごく評判なんですけど。どういう状況だったんでしょうか?」

高木選手「生放送だと知らなったので、映ってないと思っていたら、映っていたということでした。すごい恥ずかしいなと思うんですけど、周りの人にいい意味でいろんなことを言われているので、安心しています」

 

記者「今後の目標はありますか」

高木選手「まだオリンピックが終わったあとなので定かではないんですが、まずは怪我の治療に専念して、これから自分がやりたいことに全力で力を注げるようにしていきたいと思っています」

 

記者「金メダル2つ、違いは」

高木選手「チームパシュートは期待されていてプレッシャーもあったんですけど、その分みんなでとりたいと思っていた金メダルだったので、4人でつかんだ金メダルだったし、みなさんが信頼してくれた金メダルだったかなと思います。

 

マススタートでは自分が取りに行くしかない種目だったので、いろんなレース展開があるなかでの種目で、一番になりたいっていう気持ちが出たレースだったかなと思います。いままで、2番だったり3番だったりでも嬉しかったんですけど。

 

永守会長の言うように、ずっと練習のときに『一番以外はビリや』というポスターも見ていて、それをずっと心のなかで一番をとりたいって思ってきたからこその一番だったと思います」

 

 

日本電産、永守会長については

高木選手「私が今まで日本電産サンキョーのスケート部に入ってから7年間、オランダに留学させてもらったりとか、本当にサポートをたくさんしていただいて、学んでこれたスケート人生だったので、会社の支えがなかったら自分が金メダルをとることはなかったので、感謝の気持ちです。日本電産に入って本当によかったなって思う気持ちでした」

 

報奨金の半分は会長のポケットマネー

ここから、永守劇場が始まる。

 

記者「会長、報奨金はどれぐらいでしょう?」

永守会長「これはね、本当に重要なことでね、先程申し上げたようにね、マイナースポーツちゅうのはね、大体選手生活終わるとね、あんまりみんなね、その後いい環境になってないんですね。だからそれにふさわしいね、やっぱり報奨金ちゅうのをね、ださないかんと、僕は考えてまして。

 

既にですね、8年前に、長島(圭一郎)選手、加藤(条治)選手、銀と銅でしたかね(両選手も日本電産サンキョー所属)、今回金初めてとりましたからね、金はね、2000万円です。したがって今回2つ金をとってますから4000万円でね、半分を私のポケットマネー、半分を会社から払うとなってますんで。だから今回、彼女には4000万円の報奨金がでます。

 

それからプラス、昇進ね、前回は銀で2階級昇進、銅で1階級昇進。8年前の人事体系が変わってますんでね、仮に8年前と同じ規定でいけば3階級特進ということになりますね。ですから今回は人事体系変わってますんで、係長クラスに上がるということになりますから、まあ、昔から見たら3つ上がるということになります。そういうことで報いたい。

 

我が社は、他の企業のように単なるスポンサーではありませんし、それから契約でもありません。もともと社員ですからね、彼女も含めて。全スケート部員は社員です。ですから仮にスケート辞めても、会社のほうで雇用は続きますのでね、生活保障はきちっとされてます。おそらくこういうシステムのところは少ないと思いますね。

 

ですから当然、彼女は引き続き、スケートでがんばってもらわなあきません。次はまた3個ぐらいね、金メダルをとってもらわなね、喜んで6000万円払いますから

 

だから、そういうお金が全てではありませんが、マイナーなスポーツというのはみんなお金が少ないんですね。今回国のほうもあげたようですけど。我々のところは、そういうことによって、スケートをもっとやろうと、若い方々に、日本電産でやって結果を出せば、そういう報奨金をもらえますよと、そういうことをきちっとわかっていただいて、こういうマイナーなスポーツでもぜひやったろうと、という人が全国から出てきてほしいなという強い希望を持ってます。

 

我々の方はこれからも長く、このマイナーなスポーツをね、これ年間、けっこうお金かかるんですよ。かかるんですがね、苦しいときもありました、この日本電産サンキョーもね。だけどそのときも絶対にスケート部だけは続けるということでずっとやってきましたし、ですからこれからもね、このマイナーであればあるほどね、もちろん、スピードスケートの中では我が社が最大の選手を抱えているわけですから。

 

これからもね、そういう意味において、国民に感激、喜びを与えてくれるこういうマイナーなスポーツにね、注目していただけるような待遇条件もあわせてね、ぜひやったろうという選手が、もっと出てきてほしいなという期待を持ってます」

 

報奨金の使いみちは?

記者「菜那選手、直接会長から大きな額の提示がありましたけど、何に使いましょうか?」

永守会長「ま、貯金やわな、貯金な

高木選手「は、はい(笑)」

 

記者「何か買いたいものは?」

高木選手「今は感謝の気持ちを直接会いに行って、みなさんに伝えることだと思ってるので、いろんな人に感謝の気持ちをこめて挨拶に行けたらいいなと思っています」

永守会長「じゃ、他ございませんか?」

 

・・・会見を仕切る永守会長。広報の方とかじゃなくて、会長自ら。

 

スポーツ支援の意義

記者「企業としてスポーツを支援することの意義は?」

永守会長「うーんだからね、意義と言われるとね、マイナーなスポーツだとなかなか難しいんですよ。まあ、そら会社もね、ときには苦しいときもあってですよ、こんなところに大きなお金をね、何億っちゅうお金をかけてるわけですよね年間で。だから4年間で何十億っていうお金をかけると。そうするとね、まあ社員から見たらね、そんなお金あったら別のところに使ってほしいとか、新しい機械を買いたいとか、そんなことも出てきますわね。

 

ただこういうことはね、そういう理屈で割り切れるものじゃなくてね。夢とかロマンですね。ハッキリ申し上げて。やっぱり会社は利益を上げることだけじゃないしにね、やっぱり社員に夢を与えたりね、私自身もそういう夢やロマンをもらうと。そういう意味でちょっと理屈とは違うね、見地というか計算からやらないと。おそらく一般の企業はどんどんどんどんこういうスポーツから撤退していかれるのはね、おそらく理屈で考えたらこんなことやってる意味がないという判断になると思いますよ。

 

だけどね、やっぱりそれはね、違った意味があるんですな。だからこれはなんでかと言われて理屈を言いだしたら、それはね、ないんですよ。だけどね、やっぱ今回でもね、本当にね、彼女の活躍によってですよ、国民の多くの方に感激を与えてね、この価値はね、お金じゃありませんわな

 

お金じゃありませんが、報奨金はお金ですからそれはそれでね、きちっとね、彼女もですよ、あともきちっとやっていけるような形にせなあかんというわけですから。すぐにお金の話をされるんですけど、お金の話はこれはついてまわるものであって、その前に、企業が果たすべきね、一般的な社会貢献とは違う、何かがあるんですよ。

 

僕は今回も、やっててよかったなと思ったのはね、そこですわね。もうなんちゅうかね、彼女の活躍だけ見てもね、また周りの人からもとんでもない反響もあったし、これはこれからも、あまり理屈を考えない、と。次に僕が後継者に渡す場合も、これは理屈を考えないでやってくれよと、そういうことしか言いようがないですね

 

姉妹のライバル関係

記者「高木さんは姉妹での偉業ですが、ご両親はどんな感じですか?」

高木選手「前回は妹(高木美帆選手)が出れなくて、その前は私が出れないオリンピックだったので、気を使わせてしまっていたので、今回は2人で出れて、チームパシュートでは二人で金メダルをとることができて、本当に親には、一番楽しめたオリンピックにできたかなって思います」

 

記者「美帆さんの活躍があったからこその、今回の菜那さんの活躍と思っていいですか?」

高木選手「はい」

永守会長「まあ、よきライバルですな。姉妹。姉妹でもライバルである、というところに、僕は今回の彼女のね、価値があったと思いますよ。仲良くしてるからなあなあじゃなくてね。それはアメリカのテニスのプレイヤーもおるじゃん、兄弟で、姉妹で(ウィリアムズ姉妹?)やってるね。あれも完全な自分のライバルやと思ってるから強くなりますね。これ非常に大事なことですね。

 

これからも姉妹の活躍が続くんじゃないですか。ぜひ、活躍を見ていただくように。ま、がんばっていこう、がんばって(と高木選手の肩をポンポンして手を置く)」

 

分析

いつものように、分析を掲載しておく。

日本電産や永守会長の言葉はポジティブに評価された。「素晴らしい」「かっこいい」「面白い」「すごい」「いいキャラしている」「いい人」と言った意見が多かった。

なお「どちらでもない」には「よく喋るおっちゃんだ」「しゃべりすぎ」「話が長い」などと意見があったほか、ネガティブな意見としては「うるさい」という意見もあった。

関連語分析の結果は以下となっている。

関連語:報奨 金(52), 会長 ポケットマネー(28), 会長 喋る(20), 素晴 らしい(19), 会長 キャラ(14), 喋る www(10), 会長 カッコイイ(10), 凱旋 報告(10), 半分 ポケットマネー(9), 会長 良い(8), 社会 貢献(7), 喋り 過ぎ(7), マイナー 競技(4), 金 メダリスト(4), マイナースポーツ 連呼(4), 会長めっちゃ 喋る(4), 良い 会社(4), 株 絶対(4), 絶対 上がる(4)

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Posted by tomo