『陸王』第1話の感想・評価。仮面ライダー対決、突然のJupiter、池井戸潤作品定番の展開など

感想・評価陸王

(記事内の各図・グラフの意味はこちら

TBS日曜劇場『陸王』第1話(2017年10月15日21時0分~)を視聴した感想・評価の記事です。

原作は「半沢直樹」「花咲舞」「下町ロケット」各シリーズなどで知られる池井戸潤さんの同名小説。豪華キャストを揃え、TBSも気合が入っている感じが伝わってきました。

 


この記事の目次

各キャストの影響度(言及数)

まず、SNSのデータを用いて主要キャストの言及数を比較します。これにより各キャストのドラマへの影響度を測ります。

以下のグラフは1位から8位。

続いて9位から17位です。

1位はダイワ食品陸上競技部選手・茂木裕人役の竹内涼真さん。堂々の1位となりました。野球少年だったが、肘を壊して陸上に転向。ちなみに竹内さん自身もサッカーをしていた経験がある。某番組で観たのだが、マラソン選手の役づくりとしてかなり体重を落としたようだ。アトランティス社のシューズRⅡを履く。

 

2位は埼玉中央銀行銀行員・坂本太郎役の風間俊介さん。こはぜ屋担当の銀行員。こはぜ屋の経営を心配していて、親身になって相談に応じている。銀行員なのにこはぜ屋が開発した足袋を履いて助言をしたり、飲み会に呼ばれたりするほど。いい役です。

 

3位はこはぜ屋社長・宮沢紘一役の役所広司さん。主演。連続ドラマは15年ぶりだそうです。こはぜ屋は埼玉県行田市にある100年続く足袋製造会社で、紘一は四代目。足袋の需要が減り厳しい経営が続いている。銀行からはリストラを迫られ、しかし従業員からは解雇してくれるなと言われる辛い立場。役所さんというとコメディのイメージもありますね。苦しく辛いキャラクターでも役所さんが演じるからどことなく、楽しい雰囲気になるから不思議。

 

4位は紘一の長男・宮沢大地役の山﨑賢人さん。こはぜ屋で働きながら、就職活動もしているが、うまくいっていない。足袋のことをバカにしたりする描写もあるけど、本当はこはぜ屋の後を継ぎたいんですよね? そうですよね。

 

5位は増田明美役の増田明美さん。マラソンシーンにて、解説者として登場。あの声を聞けばもう絶対増田明美さんだとみんなわかったようで、特に重要な役でもないのに5位にランクイン。

6位はこはぜ屋縫製課・正岡あけみ役の阿川佐和子さん。頼れる(!?)縫製課のリーダーです。社長に同情的で協力的な面もあって、従業員と社長の橋渡し役をするものと期待されます。

 

7位は飯山産業元社長・飯山晴之役の寺尾聰さん。今回は最後にちょっと出てきました。こはぜ屋が開発するシューズの素材の特許を持っている。重要そうな役。

 

8位はアトランティスの営業部長・小原賢治役のピエール瀧さん。「アトランティス」はアメリカの大手スポーツ用品メーカーで、小原はその日本支社における営業部長という立場。非情なビジネスマンといった感じ。選手は自社の広告塔という見方をしている。

 

9位はダイワ食品陸上競技部監督・城戸明宏役の音尾琢真さん。茂木らが所属するダイワ食品の監督。なんか怖い。迫力ある鬼コーチって感じがする。でも本当はいい人設定っぽい。

 

10位はアジア工業陸上競技部選手・毛塚直之役の佐野岳さん。茂木のライバルであるが、成績としては毛塚の方が上。茂木と同じくアトランティスのシューズRⅡを履く。

 

11位は埼玉中央銀行行田支店融資課長・大橋浩役の馬場徹さん。坂本の上司にあたる。坂本が親身になってこはぜ屋の将来を案じているのに対し、大橋は冷たい。人を人と思ってない感じがする。リストラしろと、こはぜ屋・紘一に迫る。

 

12位は有村融役の光石研さん。アリムラスポーツというスポーツショップを経営。紘一や坂本に「ミッドフット着地」のことを教える重要キャラクター。紘一は彼の言葉をヒントに、マラソン足袋の開発を進めることになる。

 

5位はアトランティス社員・佐山淳司役の小籔千豊さん。小原の部下にあたり、ダイワ食品を担当している。まあ嫌な奴。とにかく自社のシューズの広告塔になれば選手はだれでもいいといった感じ。大橋とならんで、わかりやすい悪役。

 

6位はダイワ食品陸上競技部選手・平瀬孝夫役の和田正人さん。ベテラン。茂木のよきアドバイザーになってくれそう。

7位は埼玉中央銀行行田支店支店長・家長亨役の桂雀々さん。利益追求型というか、中小零細企業を見下している感じ。坂本に意見されてもほぼ無視。

 

8位はこはぜ屋縫製課社員・水原米子役の春やすこさん。縫製課ではNo.2。高齢のお母さんの面倒をみながら働いているとのこと。

9位は紘一の長女・宮沢茜役の上白石萌音さん。こはぜ屋の足袋を履くのを恥ずかしいと言うが、実は足袋が大好きなツンデレ少女であった。

 

ハイライト・名場面(あらすじ含む)

今回の盛り上がりグラフです。SNSで盛り上がった時間帯が確認できます。

1時間48分の初回スペシャルでした。最も盛り上がったのは36分のシーンです。以下、各盛り上がりポイント(★マークの時点)について説明します。

以下の節では、あらすじ又はネタバレや、史実・原作に基づく解説などが含まれます。

 

竹内涼真さん登場

★18分30秒(盛り上がり度:74)

茂木(竹内涼真)が本格的に登場したシーン。アトランティス社のメンバーと茂木の会話。

 

彼のシューフィッター(選手のためにシューズの調整をする人)・村野尊彦(市川右團次)は「今度のレース(豊橋国際マラソン)で無理をすると、故障する可能性があります。休ませたほうが」と言うが、佐山や小原部長は営業上、どうしても茂木をレースに出したい。

茂木は気丈に「俺、絶対勝ちますから」と言った。

 

仮面ライダー対決。ドライブ vs. 鎧武

★26分30秒(盛り上がり度:119)

豊橋国際マラソン当日を迎えた。

茂木と、ライバルの毛塚がスタートラインに立つ。二人は大学時代からライバル。箱根で4年間、デッドヒートを繰り広げていた(毛塚は明成大、茂木は東西大だとのこと)。二人は社会人としては初対決。大学時代の対戦成績は毛塚がリードしている。

 

ところで、この対決、仮面ライダー対決でもあった。

毛塚は2013年に「仮面ライダー鎧武」にて鎧武を演じた佐野岳さん。

茂木は2014年に「仮面ライダードライブ」にてドライブを演じた竹内涼真さん。

この時点のSNSでの反応:

仮面ライダーコラボきたー
ガイムVSドライブ キターー
ドライブと鎧武がライバル設定

 

茂木が怪我

★36分(盛り上がり度:181。今回最高の盛り上がり)

今回最大の盛り上がりは、レース中に茂木が怪我をしたシーンだった。

豊橋国際マラソンにて、茂木は40キロ過ぎで1位に躍り出たが、彼の足を突然の「ブチッ」という鈍い音が襲った。肉離れ(!?)なのか。彼は地面に這いつくばり、必死に立ち上がり、レースを続けようとするが何度も転倒。

 

城戸監督の指示で、茂木は棄権となった。抱きかかえながらも茂木は「俺は走れる! まだ走れる! まだ行けるっ!」と悲痛な叫びをあげていた。

この時点のSNSでの反応:

音が痛ええええええ
肉離れか??アキレス腱?
やっぱり怪我した

 

前述の通り、茂木は万全ではなかった。無理をすれば怪我をすると言われていた。それがスポンサーであるアトランティスの意向、また茂木自身の毛塚に勝ちたいという気持ちからだとも思うが、レースに出た結果、この怪我だった。

 

坂本が転勤へ

★64分30秒(盛り上がり度:75)

こはぜ屋は、担当の銀行員である坂本の助言のもと、新規事業を計画、足袋製造100年の技術を活かしたランニングシューズ(マラソン足袋)の開発に乗り出していた。

だが銀行の融資課長である大橋や、支店長である家長はその事業計画をバカにしていて、むしろ紘一を呼び出して人員整理を迫った。

銀行の言い分を自社に持ち帰り、経理の富島(志賀廣太郎)に相談する紘一だった。

 

その後、銀行では家長支店長と坂本が言い合いをする。

坂本は、こはぜ屋の人員整理が「一時的な延命処置にしかすぎない。こはぜ屋さんのことを思うなら、新規事業を行うべきです。私がサポートします。ですからどうか再検討お願いします」と主張。

しかし支店長の家長は、坂本に「君の思いはよくわかった。その銀行員としての心構えは、ぜひの次の場所でも貫いてくれたまえ。もうすぐ君には転勤の内示が出る」と告げた。

 

突然のJupiter

★89分30秒(盛り上がり度:84)

坂本の転勤を知った紘一は、自宅の縁側にたたずんでいた。

そこに、息子の大地が来て「俺、いつでも辞めるから。リストラするなら、俺を先に切れよ。本当言うと、もうやめようかと思ってたからちょうどいい」とぶっきらぼうに言った。

後でわかるのだが、本当は大地は足袋が大好きだ。でもこはぜ屋の経営を思って、自分を切ってほしいと言ったのだ。ツンデレだ。

 

この時、突然「エブリデーイ♪ アイリッスントゥーマイハー♪ ひとりじゃなーい♪」と曲が流れ出した。Little Glee Monsterがカバーした平原綾香の「Jupiter」だ。

 

突然のJupiterに、私を含めた視聴者は驚きを隠せなかった。

この時点のSNSでの反応:

なぜ陸王でJupiter?
なぜここでジュピターを流す?
唐突にジュピター(笑)

 

威圧的な銀行員

★95分30秒(盛り上がり度:103)

転勤の挨拶と引き継ぎのため、坂本と大橋課長がこはぜ屋にやってきた。坂本は転勤(左遷)となり、大橋課長がこはぜ屋担当になる。

 

大橋課長は坂本に、「こはぜ屋さんに間違った方針を示したことを謝れ!」と怒鳴った。

坂本は、紘一に謝罪。

大橋は「マラソン足袋の開発などということは白紙に戻して、もっと堅実な道を探りましょう。先日の提案(人員整理)はご検討いただけましたか?」などと紘一に迫った。

 

坂本は「答えを急ぐ必要はありません」と言うが、その言葉に大橋は激昂。「お前は黙ってろ!」「だいたいお前がきちんとやらないから、こうして私が引き継いで尻拭いをいてるんだ。立場をわきまえろ!」と怒鳴った。

 

この時点のSNSでの反応:

うわこの上司死ぬ程嫌い
確実に敵となる人が出てくる池井戸作品
定番の高圧的な銀行員

 

また、わかりやすい敵キャラが出てきました。

これで構図がはっきりして、銀行は坂本以外は敵、アトランティスは村野以外は敵。坂本は味方、村野はいまのところ味方か敵かわからないが、選手のことを大切に思っていることは間違いない。

 

これがこはぜ屋さんです

★107分(盛り上がり度:171)

人員整理の提案は、あなた方のためだ」という大橋に、紘一は「本当にそうでしょうか?」と反発。マラソン足袋開発続行を宣言した。

 

大橋はその宣言をバカにして笑い「こんなやつ(坂本)の言うことを真に受けて会社を潰すつもりですか?」と言った。

それに対して紘一は「坂本さんはビジネスとして成功させるために真剣に考え、力を貸してくれました。立場は違っていても、私は坂本さんを同志だと思っています」と力強く発言。

続けて「その同志を、バカにするはやめていただきたい!!」と大橋を怒鳴った。

 

坂本や、こっそり聞いていた従業員たちが涙目に。

 

実は、先代の時代にもマラソン足袋の開発が行われた形跡があった。紘一はそれを取り出して大橋に見せ「これはこはぜ屋100年の歴史を支えてきた社員たちから託されたタスキなんです。だから簡単にリタイアするわけにはいかない。誰か一人欠けてもゴールすることはできないんです」と言った。

 

大橋はなおも「それはあなた一人のワガママでしょ? 社員のみなさんが可哀想だ」と言うが、ここまでの会話を密かに聞いていたこはぜ屋係長・安田(内村遥)が「お話中すみません! 社長! マラソン足袋の新しい生地について、ご相談したいんですが!!」と涙ながらに飛び出てきた。

社員たちは紘一や安田の発言に拍手喝采。

 

大橋はぐぬぬ。坂本は「これがこはぜ屋さんです」と誇らしげに言った。

 

その後、紘一は社員たちに試作品をお披露目して、そのマラソン足袋の名前を「陸王」に決めた、と宣言した。

 

その頃、マラソン足袋の試作品が茂木の元へ届いていた。

 

なお坂本は、こはぜ屋への置き土産として(!?)シューズのソールに使えそうな「シルクレイ」という素材を紘一に見せた。特許は「飯山晴之」が持っているという。

 

ここまであらすじ・ネタバレ・解説部分でした。

数値化された評価と感想

冒頭に掲載したのは、SNSのデータを基にした共起ネットワーク図です。感想の可視化を目的に掲載しています。再掲します。

約2時間なのでいろいろな感想が投稿された。上図を参考にして欲しい。

演技の良さがあげられたのは、役所広司さん、風間俊介さん、竹内涼真さん、そして阿川佐和子さんの4人。山崎賢人さんの演技は、「良い、上手い」という意見と「下手、大根」という意見がやや分かれた。

豊橋国際マラソンのシーンは、エキストラの多さが話題だった。

また途中で流れた宝くじのCMでも役所広司さんが出てきて、驚いた視聴者もいたようだ。

 

最後にSNSのデータを基にした評価を確認します。

高めの評価となっている。

さすが池井戸作品。TBSの本気度もあって、各々のシーンに緻密さがうかがえた。役所広司さんは凄みがあった。圧倒的だった。若手の俳優も多く出ているがとてもいいお手本になると思う。こういう人が主演だと、みんな上手く引っ張られて良い作品になる気がする。

ストーリーとしても初回2時間でうまくまとめて爽快感もあったし、感動的でもあった。池井戸作品定番の(!?)威圧的な銀行員が出てくるのも良かった。

来週は選挙のため、放送がないのがちょっと残念。再来週まで待ちます。