『トットちゃん!』黒柳徹子の恋人、祐介・ケルナー(城田優)のモデル紹介及び最終回の感想

感想・評価トットちゃん

感想可視化ネットワーク図

(記事内の各図・グラフの意味はこちら

テレビ朝日帯ドラマ劇場『トットちゃん!』第12週・第60話=最終回(2017年12月22日12時30分~)を視聴した感想・評価の記事です。

ついに最終回を迎えてしまいました。

 

最終回は、黒柳徹子(清野菜名)と、恋人のピアニスト、カール・祐介・ケルナー(城田優)の恋の結末が描かれました。

前回の記事のコメント欄に、そのケルナーのモデルの方についてのコメントをいただきました。そのモデルとは、ブルガリア出身のピアニスト、アレクシス・ジギスムント・ワイセンベルク氏だそうです。

この最終回の記事では、ワイセンベルク氏(史実、実話の部分)と、このドラマで描かれたケルナーの比較もしてみたいと思います。

 


この記事の目次

各キャストの影響度(言及数)

まず、SNSのデータを用いて主要キャストの言及数を比較します。これにより各キャストのドラマへの影響度分析をします。

役名キャスト言及数グラフ

1位は黒柳徹子役の清野菜名さん。

2位はカール・祐介・ケルナー役の城田優さん。世界的ピアニスト。今回、スイスの別荘で亡くなった。後述する「ケルナーとワイセンベルク氏」の見出しに詳しく書く。

 

3位はチョッちゃんこと徹子の母・黒柳朝役の松下奈緒さん。このドラマの前半の主役だった。

 

なお今回の後半では、このドラマの最初から最後までの回想シーン(ダイジェスト)が放送された。以下の方々はそのダイジェストで登場した。

4位は久松勇役の三宅健さん。回想シーンで登場。徹子を壁に追い詰めたり、逆にシャープさんに壁ドンされたりした。

5位は徹子の父・黒柳守綱役の山本耕史さん。回想シーンで登場。

6位は向田邦子役の山田真歩さん。回想シーンで登場。

7位は井川咲子役の趣里さん。回想シーンで登場。

8位は黒柳家の犬ロッキー。回想シーンで登場。朝が「ロッキーは兵隊に連れて行かれた」と言い、徹子が察するシーンは切なかった。第16話の記事参照。

 

ケルナーとワイセンベルク氏

ケルナーのモデルについては、ブルガリア出身のピアニスト、アレクシス・ジギスムント・ワイセンベルク氏だそうですが、しかし、このドラマで描かれたどの程度が実話で、どの程度がフィクション・脚色なのかわかりません。ネット上にあった、スペイン語で書かれたワイセンベルク氏の経歴と、このドラマで描かれたケルナーに関連することを、以下に簡単に示しておきます。

 

アレクシス・ジギスムント・ワイセンベルク氏は1929年、ブルガリアのソフィアで生まれた。徹子さんが1933年生まれだから、4つほどワイセンベルク氏のほうが年上となる。

ワイセンベルク氏は、パンチョ・ヴラディゲロフ(ブルガリアのピアニストで作曲家・音楽教師)に3年間学んだが、ドイツ軍がブルガリアを占拠すると、家族で逃れた(ワイセンベルク氏はユダヤ人である。このドラマではシイナさんも家族で戦火を逃れているが、ケルナーで描けなかった分、シイナさんにその役割が与えられたのだろうか)。しかし結局、収容所に入れられそこでの苦しい生活を余儀なくされる。

 

ワイセンベルク氏は、1946年にニューヨーク行き、ジュリアード音楽院に入る。当時17歳。 オルガ・サマロフ(アメリカ人ピアニスト)やロジーナ・レヴィーン(ロシア人ピアニスト)に学んだようだ。

翌年、18歳でレーヴェントリット国際コンクール優勝。ジョージ・セルが指揮するニューヨーク・フィルハーモニックと共演(デビュー)。アメリカ、イスラエル、ヨーロッパのツアーでキャリアを積む。

 

一方、ケルナーは、最終回の劇中の新聞記事によると「幼い頃からピアノを学び、17歳の時にドビュッシー国際ピアノコンクールでグランプリを獲得し、デビュー」とあった。その後世界的ピアニストに成長したのは同じ。

 

ワイセンベルク氏は、1956年、27歳の時から長期休暇に入る。自分の音楽を鍛え直すためとのこと。10年後に、パリで音楽活動を再開する。

ケルナーは、同じく劇中の新聞記事によると「一時期、自分の音楽を鍛え直すとして音楽活動から身を引いた時期もあったが、数年後復帰」とあった。

 

ドラマの中で、徹子とケルナーが出会ったのは、1964年の東京オリンピックの開幕日のこと。あのナン事件である(第46話の記事を参照)。この時期は、ワイセンベルク氏は長期休暇中の期間にあたるので、フィクションが混じっていると思われる。上記の、復帰時期が「数年後」というのがポイントであり、ワイセンベルク氏よりもケルナーのほうが早く復帰したことで、ケルナーは東京五輪開幕日に徹子と出会うことができた。

 

徹子とケルナーは1971年にニューヨークで再会。この頃にはワイセンベルク氏は世界的名声を手にしていたと思われる。ワイセンベルク氏は、1972年にはブルガリアに戻っている。第50話で、ケルナーは徹子に「一緒にパリへ行こう」と誘ったが、徹子は断っている。

 

ドラマでは、ケルナーが徹子のためだけのピアノ演奏をしたことがあった(第50話の記事参照)。

その時ケルナーはドビュッシーのアラベスク第一番を弾いたが、ワイセンベルク氏も確かにドビュッシーをレパートリーにしていた。他には、バッハ、ベートーヴェン、ブラームス、シューマン、チャイコフスキー、リスト、ショパン、ラフマニノフなど。

 

また、ワイセンベルク氏はスペインで暮らしていた時(5年間)に結婚もしていて、2人の娘もいたとのこと。晩年はスイスで暮らし、闘病の末に2012年に亡くなっている。享年82。

 

一方、ケルナーは、劇中では1996年11月25日の新聞記事で「スイスの別荘で死去したことが判明した」となっていた。

1996年といえば、渥美清が8月に亡くなっている(第56話の記事参照)ので、徹子にしてみれば、その3ヶ月後にケルナーも失ったということになる。

 

ケルナーからもらって、守綱が亡くなったことを思い出した時の涙、ケルナーが亡くなった時の涙をぬぐったハンカチは、特製のガラスケースで保管されていて、今も徹子さんのそばにあるとのこと。パンダのぬいぐるみのシナシナも、そのガラスケースのそばに置かれていた。

 

ただし、今回のナレーションでは「徹子は祐介との恋を一切語らず胸に秘め」とされていた。ここまで書いておいて申し訳ないが、やっぱりモデルというより、このドラマにおいては架空の人物に近い、のかもしれない。

 

ハイライト・名場面(あらすじ含)

今回の盛り上がりグラフです。SNSで盛り上がった時間帯の分析をしています。キャスト別の盛り上がりもグラフ化していますので、お気に入りのキャストの出演時間帯をおよそ把握できます。

キャスト別ハイライト名場面グラフ

以下、各盛り上がりポイント(★マークの時点)について説明します。

ダイジェスト、始まる

★13分30秒(盛り上がり度:17)

12分40秒ごろからはダイジェストが始まった。

印象的なシーンが多い。どれも簡単に思い出せる。

朝と守綱の出合いから、すべてが始まった。

この時点のSNSでの反応:

ママとパパの出会いから振り返り
ああやっぱり子供時代よかったな
最終回見て泣いてる

 

最終回が終了

★18分(盛り上がり度:29。今回最高の盛り上がり)

約4分間のダイジェストの後、徹子さんが「徹子の部屋」の収録にのぞむ、というシーンでラストだった。

ついに、終わってしまった。

この時点のSNSでの反応:

終わっちゃったー、すばらしい昼ドラでした!
もっと観たかったよ~!3ヶ月は短すぎた
寂しい。もっと見ていたかった。素敵な3ヶ月だったなぁ

 

ワイドスクランブルで受け

★21分(盛り上がり度:22)

直後の「ワイドスクランブル」で、大下容子アナと橋本大二郎さんによる「受け」があった。

大下アナは涙声だった。

 

大下アナは「名残惜しいです」と言い、橋本さんは「トットちゃんが一生独身を貫いた理由が何だったか、っていう恋の話だった」と言った。まあまだ一生独身とは限らないわけだが。

 

大下アナは「(徹子さんは)テレビの生みの親であり、育ての親であるということは、私達はみんな徹子チルドレンということになりますよね」とも。

大下アナもナレーションお疲れ様でした。

この時点のSNSでの反応:

大下アナが泣いてるの見て泣けてくるんだが…
半年間で見たいドラマだったー3ヶ月じゃ短すぎる
最後のダイジェスト泣きそうになった

 

以下の節では、あらすじ又はネタバレや、史実・原作に基づく解説などが含まれます。

その他あらすじ、ネタバレ等

最終回では、徹子とケルナーの恋の結末が描かれた。

 

徹子は、ハンガリーからの帰りのフランクフルトの空港でトラブルがあって、足止めをくらった。

その時、ちょうどチューリッヒ行きの飛行機の搭乗手続きが始まった。

 

徹子は何かに導かれるように、その飛行機に乗って、ケルナーがいるスイスの別荘へ。

 

ケルナーは別荘のテラスにいたが、徹子はテラスに出ることはなかった。病んだ姿を見せたくないというケルナーの思いをくんだ。

 

 

徹子は、別荘の部屋の中からテラスにいるケルナーに向かって、これまでの二人の思い出を語った。

ケルナーは「徹子に出会えていい人生だった」と言ったが、徹子にはその言葉が聞こえなかった。

 

徹子はケルナーに「好きよ、祐介」と言った。

徹子はその翌朝に日本に戻り、テレビ局に直行。その楽屋に置いてあった新聞で、ケルナーが亡くなったことを知った。

ここまであらすじ・ネタバレ・解説部分でした。

前回の記事はこちら

数値化された評価と感想

冒頭に掲載したのは、SNSのデータを基にした共起ネットワーク図です。感想の可視化・分析を目的に掲載しています。再掲します。

感想可視化ネットワーク図

最後にSNSのデータを基にした評価を確認します。

評価グラフ

最終週は回想シーンが多くてやや緩慢、最終回の後半もダイジェストだったが、ドラマ全体を通してみればとっても面白かった。

私自身、黒柳徹子さんの著書は何冊か読んでいるが、いままで知っていたけど映像化されていなかった話がたくさんでてきたり(特に子供時代の話おもしろかったなぁ)、知らなかったことも出てきたり(フィクションもあるのだろうけど)して、毎日飽きずに楽しめるドラマだった。これを観てあらためて徹子さんの偉大さがわかった。

 

また大石静さんの脚本がすごかった。もちろん好き嫌いあるだろうけど、個人的には、脇役も含めて恐ろしく良いセリフがたくさんあったと感じた。なぜこの密度で数々のセリフが思い浮かぶのか、ほんと凄まじいなと。黒柳徹子さんの人生、という素材のよさもあるのだろうけど。

演じるキャストも、好き嫌いはあれど大きな破綻はなかったと思う。個人的には向田邦子役の山田真歩さんがよかった。

 

本当に名残惜しい。お疲れ様でした。

感想・評価トットちゃん

Posted by tomo