『わろてんか』アサリ、機密情報を漏洩する失態。「お笑い忠臣蔵」は検閲保留に-第138回
連続テレビ小説(朝ドラ)『わろてんか』第24週・第138回(2018年3月16日8時0分~)の感想・評価の分析記事です。
引き続き「お笑い忠臣蔵」のくだりです。
一度検閲に通った台本が、保留になってしまいます。その背景にはやっぱりあの「叔父上」の存在がありました。後述します。
ただその叔父上に機密情報を立ち聞きされたのはアサリ。ちょっとは責任を感じてほしいが・・・。
キャスト影響度
まず、SNSのデータを用いて主要キャストの言及数を比較します。これにより各キャストのドラマへの影響度分析をします。
各キャスト言及数・関連語分析
SNSの投稿データから、各キャストに言及している投稿数、言及しているユーザー数、および主な関連語(括弧内はの数字は出現度)を示します。
てん 役 葵わかな
1位はてん役の葵わかなさん。
一度検閲に通った「お笑い忠臣蔵」の台本が、その後保留となってしまう。
てんは一人内務省に乗り込み、検閲官の説得を試みる。
潮アサリ 役 前野朋哉
2位は潮アサリ役の前野朋哉さん。
検閲保留になり「わいらの出番どうなるんや!」と文句を言ったアサリだが、元はと言えばあなたの言葉が敵に聞かれていたんです。
伊能栞 役 高橋一生
3位は伊能栞役の高橋一生さん。
自由主義的だとしてマークされる存在のようだ。
彼がいるから、検閲に通らないのか。それとも。
検閲官 役 伊藤正之
4位は検閲官役の伊藤正之 さん。
実は映画が好きで、赤い扱き帯の場面も好きな検閲官。
しかし立場上、知ってしまったものを見逃すわけにはいかないと考えている?
工藤 役 栗原英雄
5位は工藤役の栗原英雄さん。
新世紀キネマの社長。
大河ドラマ「真田丸」で、調略の名手である「叔父上」こと真田信尹役が記憶に新しい栗原さん。
以前は伊能商会の山下勝利専務を調略したが、今回は栞に直接接触した。
武井風太 役 濱田岳
6位は武井風太役の濱田岳さん。
栞の歯ぎしりを指摘した。どこまでがアドリブなのだろうか。すべてアドリブなのだろうか。
他の関連語
SNSに投稿されたこのドラマに関する関連語です。各単語の共起関係については冒頭に掲載した共起ネットワーク図もごらんください。
「お国 おにく」は、検閲をテーマにした三谷幸喜さんの名作「笑の大学」の一場面から。確か検閲官が「お国のために」というセリフを台本に入れろと指示するのだが、脚本家はそれはできないとして代わりに「お肉のために」というセリフと入れた、というやりとりがあった。クソ笑ったことを覚えている。また観たいな。
ハイライト・名場面(あらすじ含)
今回の盛り上がりグラフです。SNSで盛り上がった時間帯の分析をしています。キャスト別の盛り上がりもグラフ化していますので、お気に入りのキャストの出演時間帯を把握できます。
各盛り上がりポイント(★マークの時点)について説明します。
アサリ、機密情報を立ち聞きされる
アサリと歌子(枝元萌)が風鳥亭の外で会話している場面。
歌子「しけた顔してどないしたん」
アサリ「わいが内蔵助やと思とったら、わいは討ち入り前に逃げ出した役やて」
歌子「うん、あんたよう逃げておらんようになるから、ピッタリちゃうか?」
厳しい歌子である。
アサリは歌子に「お笑い忠臣蔵」の隠れテーマが実は恋愛だと、話した。
アサリ「恋やら愛やら女子さんの好きそうな話を、気付かれんようにうまいこと台本に入れ込んでるんや」
その言葉を密かに聞いている男がいた。
この時点のSNSでの反応:
「またそんな話を外で!!おしゃべりー!」
「あさりさんがベラベラ話してるのを誰かが・・・」
「過去に逃げたこと蒸し返されるアサリwww」
アサリ、怒鳴り込んでくる
検閲保留となったと聞いたアサリが、怒鳴り込んできててんに詰め寄った場面。
アサリ「制作中止かもしれんて、わいらの出番どうなるんや!」
アサリが口を滑らせたのを、聞かれたからなのだが・・・。
この時点のSNSでの反応:
「出番しか気にならないアサリ・・・お前のせいやで!!」
「お前のせいだろうがアサリー!」
「わいらの出番!?はぁ??ふざけんなアサリ!」
検閲官は映画が好き
てんが一人で内務省に乗り込み、検閲保留を撤回してもらうように頼む場面。検閲官は映画が好きじゃないとできない仕事だという。
検閲官は、てんの要望一度は突っぱねたが、てんは情に訴え調略。
検閲官はついに、「この安兵衛とほりの別れの場面。僕は好きです」と言った。
この時点のSNSでの反応:
「検閲官さん本当はいい人なんだ 」
「やっぱり検閲官も本当は通したいんだよね、そうできない時代だけど」
「この検閲官は忠臣蔵だけやのうて映画も好きやったんか」
「てんが情を使って調略に」
その他ネタバレ、あらすじ、解説等
残念ながら、今週の土曜日はハッピーエンドにはならないようだ。
検閲はやっぱり通らないし、通天閣買収の件は、売名行為だと避難されることになる。
北村笑店は恋愛映画を作ろうとしているという批判が浴びせられ、窮地に陥ってしまう。
裏で手を回しているのは新世紀キネマだろう。
その中で栞が責任を感じて・・・という展開になる。
視聴者の概況
SNSの投稿数やユーザー数の集計です。これによりこのドラマのSNSにおける影響度や視聴者の動向を分析します。SNS版の視聴率のようなものだと思います。
投稿数とユーザ数の括弧内は、放送時間帯の第1,第2,第3,第4四半期,放送後3分間の各値。
数値化された評価と感想
最後にSNSのデータを基にした評価を確認します。
近頃はキースはいい大人になって、アサリが汚れ役を一手に引き受けている感じである。
機密情報を漏洩してしまって自分のせいなのに激怒して怒鳴るっていう。
あと風太、どこまでがアドリブなのか、本当に疑心暗鬼になってきた。「お笑い忠臣蔵」の台本も見てみたいが、「わろてんか」の台本見てみたい。
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