『わろてんか』藤吉郎(松坂桃李)の芸がつまらなすぎ。一生懸命さが感じられない。撮影現場で何が?-第35回

感想・評価わろてんか

感想可視化ネットワーク図

(記事内の各図・グラフの意味はこちら

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『わろてんか』第6週・第35回(2017年11月10日8時0分~)を視聴した感想・評価の記事です。

前回の記事はこちら

今週は、藤吉とてんが寄席を手に入れれるところが描かれています。今回は、二人が手に入れようとしている寄席の元席主・亀井から、ある売買条件を突きつけられて・・・という展開。

 

また藤吉が啄子に思い出のギャグをやるシーンがあるのですが、それがつまらなすぎ、というよりもはや芸に見えないレベル。放送事故レベルなんじゃないかと思うぐらい。詳しくは感想の箇所で述べる。

 


この記事の目次

各キャストの影響度(言及数)

まず、SNSのデータを用いて主要キャストの言及数を比較します。これにより各キャストのドラマへの影響度分析をします。

役名キャスト言及数グラフ

1位は北村藤吉役の松坂桃李さん。本名は藤吉郎。今回はまた芸を披露する。詳しくは後述。

2位は藤吉の母・啄子(つえこ)役の鈴木京香さん。藤吉とてんが寄席を経営することにまだ反対している。

3位は藤岡てん役の葵わかなさん。今回はラストである決心をする。

 

4位は亀井庄助役の内場勝則さん。端席「鶴亀亭」の元席主。藤吉とてんに寄席を売ると約束していたが・・・。

インスタに写真あり。

 

5位はキース役の大野拓朗さん。

6位は伊能栞役の高橋一生さん。登場シーンはなかったが、ラストのシーンでてんが彼を頼るのではないか? と期待する視聴者が多かった。

 

7位は寺ギン役の兵動大樹さん。鶴亀亭を購入しようとするライバル。500円を提示した。

8位はアサリ役の前野朋哉さんでした。

ハイライト・名場面(あらすじ含む)

今回の盛り上がりグラフです。SNSで盛り上がった時間帯の分析をしています。キャスト別の盛り上がりもグラフ化していますので、お気に入りのキャストの出演時間帯をおよそ把握できます。

キャスト別ハイライト名場面グラフ

以下、各盛り上がりポイント(★マークの時点)について説明します。

藤吉の渾身の芸・ホーホケキョ

★10分30秒(盛り上がり度:52)

啄子は寄席の経営に反対していた。だが、藤吉とてんが手に入れようとしていた寄席が、かつて自分が幼い藤吉を連れて行ったことがある思い出の寄席だとわかり態度を変える。

 

思い出に浸る藤吉と啄子。

 

そこで藤吉が「ホーホケキョ!」と叫んだ。これが藤吉の芸だ。

 

注釈する。この場面、本当に単に松坂桃李さんが「ホーホケキョ」と言ってるだけに聞こえる。ただ叫んだだけだ。

ギャグにしようという意図が感じられない。面白みはまったくない。しかしこれが、藤吉が子供の頃に、啄子を元気づけようとした渾身のネタ、という設定なのだ。

第29回でも、回想シーンでこのネタをやっている藤吉の姿があった。

 

しかし、なぜかこのネタで啄子は笑った。本人いわく「わろてやった」とのことだが、わろてやる要素もまったくないのだが・・・。

 

このシーンについては、あまりにひどいので最後の感想のところで触れようと思う。

この時点のSNSでの反応:

藤吉の芸人としての才能の無さが炸裂
西川のりおに怒られるぞ~
藤吉に西川のりお降臨w
ギャグとしては何が面白いの
なにがおかしいのか全然わからん
ウグイス芸は進化していない
やるならば西川のりおぐらいの「ホーホケキョ」やらないと

 

 

寺ギンが登場

★12分30秒(盛り上がり度:68)

寄席の経営を啄子に認めてもらえてよろこんでいる藤吉とてん。

そこに、「わしの小屋でなにしとるんじゃ」と悪そうな男が登場。寺ギンだ。隣に、申し訳なさそうについてきた亀井。

 

寺ギンは藤吉を見て高笑いし、「お前みたいなド素人には、席主は務まらん」と言った。

 

亀井によると、寺ギンは元は坊主だったが、お笑いの世界に飛び込み成功した太夫元(芸人の元締め、今で言うと芸能プロダクション経営のようなものだろうか)。500円即金でこの鶴亀亭を購入すると言っているという。

この時点のSNSでの反応:

悪そうな人出てきたw
兵動さん出てきたー
藤吉に売るって約束してくれたのに

 

3日後までに500円

★14分30秒(盛り上がり度:69。今回最高の盛り上がり)

亀井は、寺ギンの支払いより先に、3日後までに500円(現在の価値で500万円)を持ってくるなら寄席を売ると言った。

 

万策尽きた」とうなだれる藤吉。

 

しかしてんはある決意をしていた。翌日早朝、長屋を出てどこかへ向かった。

 

この時点のSNSでの反応:

実家に金借りに行くのかな?
困った時の栞様頼み?
まさか実家に頼るんですか?

 

以下の節では、あらすじ又はネタバレや、史実・原作に基づく解説などが含まれます。

その他あらすじ、ネタバレ等

てんが向かったのは、栞の事務所ではなく、京都の実家。

そこで500円借りようということだ。

てんはもう実家の敷居をまたがないのではなかったか?

なんとも軽薄な決意に見えるが・・・?

ここまであらすじ・ネタバレ・解説部分でした。

数値化された評価と感想

冒頭に掲載したのは、SNSのデータを基にした共起ネットワーク図です。感想の可視化・分析を目的に掲載しています。再掲します。

感想可視化ネットワーク図

SNSに投稿されたコメントについては上図を参考に。

演技面については、鈴木京香さんの演技が特に好評で、ついで兵動大樹さんの演技についても評価されているようだ。

 

最後にSNSのデータを基にした評価を確認します。

評価グラフ

ほとんど壊滅的な低さとなっている。

原因は、やっぱり松坂桃李さん演じる藤吉(藤吉郎)にあると言っていいと思う。ホーホケキョはもうほとんど放送事故レベルではないか。

 

そもそもあの「ホーホケキョ」は、つまらないどころか、芸と言えるものなのだろうか。幼いころの藤吉は仕方ないとしても、大人の藤吉には芸に見えるようなものをしてほしかった。あれはただ叫んでいるだけではないか。

せめて、つまらなくてもいいから、芸に見えるように努力するべきではないか。まったく一生懸命さが感じられないから、「寒い芸をしている」というふうにも見えない。

どういう演技のプランで、演出のプランなのか。まったく見えてこないのが痛い。

 

 

あの場面では、藤吉はとにかく一生懸命に芸をやって「本人は一生懸命やってるけど、周りから見たら寒い」という演出が必要なのではないかと思う。ところが「本人は一生懸命やってる」というところすら見えない。せめて身振り手振りをつけるなどして、一生懸命に見えるようにしてほしかった。

 

 

演出が松坂桃李さんに遠慮して何も言えないのか、松坂桃李さんの演技力の問題なのか、あんなほとんど放送事故レベルの「ホーホケキョ」を聞かされた視聴者はそこから何を感じればいいのか。

あのホーホケキョを聞いて、啄子は寄席の経営を認めることになるのだが、それも藤吉郎が一生懸命やってる、ということが伝わればこそだ。

てんや啄子は笑ったか、笑ってやったかもしれないが、多くの視聴者は納得できないと思う。

 

 

ここから一般論。演技をしている現場では、こういうことはありえない話ではない。演出が、役者に遠慮して言うべきことを言わない、言えないとか。人気俳優のスケジュールのために十分な演技指導ができないとか。役者側が自分の演技力の限界を察して、自分の演技に線を引いてしまっているとか。

もちろん脚本の問題もあると思う。チョコ右衛門といい、傘回し芸といい、芸を撮影現場に押し付けている感がある。脚本は書いたから、あとは現場で面白くしてね、っていう。これは演技力十分のベテラン役者がそろっていれば、むしろそのほうが役者が生きる可能性があるけど、若い役者陣では難しいのでは。濱田岳さんとかならともかく。

藤吉は、もう芸は二度としなくていいんじゃないかな。

 

あと「万策尽きた」という藤吉のセリフ。お前、万策どころかひとつも策を講じてないだろ! っていう視聴者のツッコミが多かった。

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Posted by tomo