『わろてんか』亀井の助言に軽はずみに乗ってやっぱり失敗する藤吉・てんの無能ぶり-第43回

感想・評価わろてんか

感想可視化ネットワーク図

(記事内の各図・グラフの意味はこちら

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『わろてんか』第8週・第43回(2017年11月20日8時0分~)を視聴した感想・評価の記事です。

前回の記事はこちら

前回は風太・リリコの夫婦漫才がありました。

この二人の活躍もあって前回は大変良い評価だったのですが、今回また以前に逆戻りしたような。

ただ、今回亀井が出したアイディアは、元ネタがあるものです。ネタバレの箇所で後述していますので参考に。


この記事の目次

各キャストの影響度(言及数)

まず、SNSのデータを用いて主要キャストの言及数を比較します。これにより各キャストのドラマへの影響度分析をします。

 

1位は藤吉の母・啄子(つえこ)役の鈴木京香さん。藤吉とてんのやり方をもう見ていられなくなったのか、最後には自分が風鳥亭運営に乗り出す。最初からそうしていれば・・・。

2位は亀井庄助役の内場勝則さん。藤吉とてんに悪魔の助言を行い、風鳥亭を信用失墜に導く。

 

3位はキース役の大野拓朗さん。トラブルの全ては彼から起こる。今回は風鳥亭の売上金をパクろうとした。

4位は北村藤吉役の松坂桃李さん。ドラマの中ではボンヤリしているだけだが、裏ではきっと番組作りとか芸人の出演交渉とかに奔走しているものと信じたい。

 

5位は寺ギン役の兵動大樹さん。金にがめつい太夫元。でもこれが当時当地の商売なんだろうなと。

6位は藤岡てん役の葵わかなさん。

 

7位はプリマ旦那さん。風鳥亭の客として出演したお笑いコンビ。

 

ハイライト・名場面(あらすじ含む)

今回の盛り上がりグラフです。SNSで盛り上がった時間帯の分析をしています。キャスト別の盛り上がりもグラフ化していますので、お気に入りのキャストの出演時間帯をおよそ把握できます。

キャスト別ハイライト名場面グラフ

以下、各盛り上がりポイント(★マークの時点)について説明します。

寺ギン、ヤンキーだった

★8分30秒(盛り上がり度:36)

調子が良くなってきた風鳥亭。だが、まだ芸人たちに支払う給金は十分ではない。そこで、キースや万丈目吉蔵(藤井隆)がその売上金を直接、自分の懐に入れようとした。

だがそこに寺ギンがやってきてバレてしまった。

 

寺ギンはキースの懐に手を突っ込んで金を回収。

吉蔵に対しては「飛んでみい! 飛ばんかい!!」と言ってジャンプさせ、チャリンチャリンと金の音がしたところで回収した。ヤンキーのカツアゲ手法だ。

この時点のSNSでの反応:

もはやカツアゲの手法www
田舎のヤンキーがカツアゲする方法ですね
ヤンキー寺ギンwww

 

客へのエグい始末で信用失墜

★12分30秒(盛り上がり度:42)

風鳥亭は調子が良くなってきたが、太夫元の寺ギンに売上金の7割を支払う契約のため、自分たちへの実入りは少なく、てんが実家にした借金の返済はままならない。

 

そこでさらに売上を増やすべく、亀井が藤吉とてんに助言する。客の回転率を上げるアイディアだ。

まずは客席の脇に火鉢を置いて中を暑くする。すると暑さで嫌になった客は出ていく。また、同じ芸人を何度も出すこともやった。すると客は、芸人が一回りしたのかと思って出ていく。こういうことで回転率を上げた。

 

だがそういうエグいやり方は客の信用を失墜。風鳥亭の評判は瞬く間に地に落ち、再び客が入らないようになってしまった。

 

こういうやり方は、このドラマのモデルとなった吉本興業創始者・吉本せいもやっていたものだった。だが、順序が違う。詳しくはネタバレの箇所で後述する。

この時点のSNSでの反応:

亀井さんもポンコツ経営だった
また人の策に乗っかって失敗
評判悪くなった

 

啄子、出動する

★15分(盛り上がり度:72。今回最高の盛り上がり)

風鳥亭の信用を失墜させた藤吉とてんを、啄子は厳しく叱った。

そして「これ以上、あんたらには任せておけまへんな」と言い、てんのはんてんを着て「明日から覚悟しなはれや」と宣言した。

この時点のSNSでの反応:

ついにごりょんさん出陣!
ごりょんさんカッケー
どう考えても啄子さんがヒロイン

 

以下の節では、あらすじ又はネタバレや、史実・原作に基づく解説などが含まれます。

その他あらすじ、ネタバレ等

前述の火鉢や同じ芸人を出すアイディアは、吉本興業(の前身組織)が寄席経営をしていた初期にも行われていたようだ。

 

今回、風鳥亭を通り過ぎる通行人の一人が、「10銭はボッタクリや」と風鳥亭を評した。今後風鳥亭は木戸銭を5銭に値下げすることになるのだが、吉本の最初の寄席も安値で人気となった。風鳥亭と同じく、立地が良くなかったし新参だったから、まずは価格で勝負した。

で、客が入ってもうギュウギュウになって詰め込めなくなると、今回のドラマで描かれたようなアイディアで客の回転を上げた。

 

つまり吉本の場合はまず薄利多売戦略があって、そのために客の回転率の向上が必要となった、という順序である。

一方このドラマの場合は、特に経営戦略もないまま、単にてんが「もっと客を入れ替えたい」と思いつくままに亀井のアイディアを採用してしまった、という違いがある。

 

藤岡てんのモデルとなった吉本せいについては以下の記事を参照。

吉本せい史実一覧。『わろてんか』藤岡てん(葵わかな)のモデル

 

ここまであらすじ・ネタバレ・解説部分でした。

数値化された評価と感想

冒頭に掲載したのは、SNSのデータを基にした共起ネットワーク図です。感想の可視化・分析を目的に掲載しています。再掲します。

感想可視化ネットワーク図

啄子 絵葉書」は、啄子が絵葉書を見つめるシーンがあったため。滝のようなものが描かれていたように見えた。

最後にSNSのデータを基にした評価を確認します。

評価グラフ

壊滅的な評価となっているが、まあ今回は仕方ない部分もある。

以前も書いたが、この評価をしている人工知能は劇と劇中劇を見分ける能力がないので、風鳥亭で行われている芸がつまらないことをドラマがつまらないのだと評価している可能性がある。

とはいえ、ざっとSNS上の投稿を見ていると、やはり藤吉・てんの夫婦にはイライラさせられるとか、藤吉が無能とか、彼らの魅力がドラマの中に出ていないという評価が多い。

今回も言われるがままにやって失敗した。藤吉は何度同じ失敗をすれば気が済むのだろうかと、イラついている視聴者は多そうだ。