『わろてんか』月の井団吾師匠(波岡一喜)のモデル(桂春団治)紹介および第55回の感想・評価

感想・評価わろてんか

感想可視化ネットワーク図

(記事内の各図・グラフの意味はこちら

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『わろてんか』第10週・第55回(2017年12月4日8時0分~)を視聴した感想・評価の記事です。

あわせて、今回初登場したキャラ、月の井団吾について、モデルを紹介したいと思います。

 

今回から第10週になり、大正5年(1916年)秋になりました。第一次世界大戦の影響で、日本には好景気が訪れています。

この記事の目次

各キャストの影響度(言及数)

まず、SNSのデータを用いて主要キャストの言及数を比較します。これにより各キャストのドラマへの影響度分析をします。

役名キャスト言及数グラフ

1位は北村藤吉役の松坂桃李さん。前回、2軒目の寄席を手に入れた。今回はさらに暴走。他の寄席も手に入れようとしたり、人気芸人を手に入れようとしたりする。

2位は武井風太役の濱田岳さん。すっかり芸人のスカウトマンとして一人前になった様子だ。

3位はてんと藤吉の長男・隼也。今回はすっかり成長した。なお、後の隼也は成田凌さんが演じると発表されている。

4位は秦野リリコ役の広瀬アリスさん。隼也の子守をしていたが、今回はやることがなくなってしまって、女給さんでもやろうかな、と言っている。

5位は月の井団吾役の波岡一喜さん。笑いの神に愛されているとまで言われる天才落語家。藤吉は彼を、風鳥亭の専属にしようと画策する。

6位は藤岡てん役の葵わかなさん。藤吉の暴走を心配する役割。

7位はアサリ役の前野朋哉さん。賽銭を盗んだ容疑で警官から追われた。この時代はまだ、風紀の統制はそれほどでもないようだが、今後の時代では厳しくなっていくはずだ。

 

ハイライト・名場面(あらすじ含)

今回の盛り上がりグラフです。SNSで盛り上がった時間帯の分析をしています。キャスト別の盛り上がりもグラフ化していますので、お気に入りのキャストの出演時間帯をおよそ把握できます。

キャスト別ハイライト名場面グラフ

以下、各盛り上がりポイント(★マークの時点)について説明します。

風太がスカウトマンとして成長

★9分(盛り上がり度:34)

風太が金の回収に風鳥亭を訪れた。そこで団吾の面白さを熱弁。

 

てんはそんな風太の聞いて「風太、えらい一生懸命勉強しているんやなぁ」と褒めた。

 

風太はその言葉に嬉しくなったのか「あっ、うん。いや、まあ、このごろは高座見んでも、芸人の顔見るだけでそいつがおもろいかおもろくないか、まあ、わかるようになってもうたっていうか」と言った。

てんが「すごいなあ」と言うと、風太は調子に乗って「いやまあそれほどでも。まあ寺ギンさんの後を継ぐのは俺やって言われているけど・・・」と言った。その発言を聞いたトキ(徳永えり)が風太の頭を叩き「油売ってんとはよ帰り」と突っ込んだ。

 

この時点のSNSでの反応:

褒められて照れて声変わる風太w
風太かわいい
風太すごすぎる

 

団吾の価値は5000万円

★12分(盛り上がり度:39)

藤吉が団吾を手に入れたいという意向をてんに示した。

1万はかかる。借金してでも手に入れる価値はある」と言う。

1万円は、現在の価値では5000万円にあたる。

 

てんは反対するが、藤吉は「てんも考えといてくれ」と言った。

この時点のSNSでの反応:

また病気が始まった藤吉
米問屋潰した男の皮算用
藤吉さん何年経っても成長してへんwww

 

藤吉、団子を手に入れると宣言

★15分(盛り上がり度:41。今回最高の盛り上がり)

団吾に大金を払って専属にする計画に、すでにいる芸人たちは大反発。

てんが収めにかかったが、そんな芸人たちの前で藤吉は団吾のすごさを絶賛。

 

藤吉は「決めた。俺は団吾師匠を手に入れてみせる。うちの大看板にするで」と言った。芸人たちの不穏な雰囲気をよそに・・・。

 

月の井団吾のモデル=桂春団治?

団吾師匠のモデルは、当時スター落語家だった初代桂春団治だと思われる。

今回垣間見えた破天荒な生き方や、これまでにないような芸風も、彼がモデルであることを示していると思う。

桂春団治と、このドラマのモデルとなっている吉本興業(吉本せい)の関わりは、ドラマのネタバレにもなってしまうと思うので、次のネタバレの箇所に書くことにする。

 

ここからは、あらすじ又はネタバレが含まれる部分。下記のボタンで飛ばすこともできます。すでに視聴した方やネタバレ気にしない方はぜひお付き合い下さい!

その他あらすじ、ネタバレ等

初代桂春団治はスター落語家だった。

今回、団吾が借金取りに追われている描写があったが、桂春団治も借金を抱えていた。

 

桂春団治は浪花派と呼ばれる組織(芸人仲間の集団、芸能プロダクションのはしりのようなものだと思われる)を立ち上げたが、これが失敗。大借金を背負ってしまう。

この借金を吉本が肩代わりして、それと引き換えに春団治が吉本に所属することになる。

 

春団治は吉本に所属してからも色々と事件を起こす。吉本とのかかわりで代表的な事件は、勝手にラジオ番組に出演してしまった事件。

寄席経営者側からすれば、ラジオは寄席に行かなくても落語が聴けるようになる道具であり、危機感を抱いていた。そのラジオに春団治が出演してしまったので大騒ぎとなる。

春団治も処分されるが、その後ラジオの影響力の大きさを吉本が痛感。これが同社のメディア戦略(積極的にメディア出演させる)のきっかけとなり、その戦略は現在も続く。

 

春団治については、今後も何かあればそのたびに書いていくことにする。

ここまであらすじ・ネタバレが含まれる部分でした。

前回の記事はこちら

数値化された評価と感想

冒頭に掲載したのは、SNSのデータを基にした共起ネットワーク図です。感想の可視化・分析を目的に掲載しています。再掲します。

感想可視化ネットワーク図

最後にSNSのデータを基にした評価を確認します。

評価グラフ

今回は壊滅的な評価となってしまった。測定不能なほど低いのは久しぶりだ。

パーマに巨額の投資をして米問屋を潰した件など、前科が多数ある藤吉がまたしても暴走し、てんが心配するという展開。見飽きたのだと思われる。前回の仲直りがやや不可解で消化不良なものだったこともあり、藤吉に呆れ返っている視聴者が多いようだ。

さらにアサリと警官のくだりなど、ネガティブな方向の伏線ばかりが目立ち、朝から見るドラマとしては楽しさに欠けた。

主人公であるはずのてんは、トラブルが起こってから出てくる係なのか、存在感が薄かった。