『わろてんか』どつき漫才、ハリセン漫才始まる。史実との違いも紹介-第64回感想・評価

感想・評価わろてんか

感想可視化ネットワーク図

(記事内の各図・グラフの意味はこちら

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『わろてんか』第11週・第64回(2017年12月14日8時0分~)を視聴した感想・評価の記事です。

今回はついに、キースとアサリが漫才の始まりのようなことを始めます。

 

なお、史実における漫才の始まりについては、後述するネタバレの箇所に書いておきます。ドラマとは違う始まりですが参考までに。

 


この記事の目次

各キャストの影響度(言及数)

まず、SNSのデータを用いて主要キャストの言及数を比較します。これにより各キャストのドラマへの影響度分析をします。

役名キャスト言及数グラフ

1位は月の井団吾役の波岡一喜さん。芸人としてどうあるべきかをてんに示したうえ、「お夕はわしのもんや」と言った。団吾にとってお夕は、初恋の人だったのだろう、とのこと。

2位はお夕役の中村ゆりさん。このまま団吾のもとにいるのか、それとも団真のところへ戻るのか?

 

3位は月の井団真役の北村有起哉さん。お夕がいなくなってから、「崇徳院」の練習を始めた。

 

4位は藤岡てん役の葵わかなさん。今回の最後に、団真の扇子を発見する。山口百恵のマイクのように置かれた扇子を。

 

5位は万丈目吉蔵役の藤井隆さん。キースとアサリが漫才のようなことを始めるのを尻目に、自分は後ろ面一筋で行くと決意。

6位はキース役の大野拓朗さん。アサリと組んで漫才のようなことを始めた。

7位は北村藤吉役の松坂桃李さん。今回は目立った活躍がなかった。家訓みたいなやつを家の壁に貼ってたぐらい。

8位はアサリ役の前野朋哉さんでした。

 

ハイライト・名場面(あらすじ含)

今回の盛り上がりグラフです。SNSで盛り上がった時間帯の分析をしています。キャスト別の盛り上がりもグラフ化していますので、お気に入りのキャストの出演時間帯をおよそ把握できます。

キャスト別ハイライト名場面グラフ

以下、各盛り上がりポイント(★マークの時点)について説明します。

どつき漫才、始まる

★4分(盛り上がり度:36)

キースとアサリが組んで、何か新しい芸を始めようとしていた。

しかしその話し合いの途中で、喧嘩になってどつきあいが始まった(キースはほとんどアサリの攻撃を避け、一方的にアサリを布団たたきで叩いていた)。そのどつきあいが面白かった。

 

キース「ただのどつきやないで、俺らのは、音の大きさで笑わすんや!

 

吉蔵は「もっと大きな音の出る道具探したほうがいいな」と助言した。

 

なお史実における漫才の誕生は、後述のネタバレの箇所参照。

この時点のSNSでの反応:

どつき漫才の始まりw
アサリめっちゃ痛そうなんだけど
ハリセン誕生の瞬間かな?

 

ハリセン漫才が始まる

★13分(盛り上がり度:44。今回最高の盛り上がり)

キースが、何で叩けば大きな音が出るか、試行錯誤している。

ハリセンのようなもの(まだ小さめだ)でアサリを叩いたところ、いい音が出た。

 

ハリセンで何度もどつかれたアサリは、メチャクチャ痛そうな顔をしながらも「ええで! これや!」と言った。

キースは「もっと大きいやつ作るで」と言った。

この時点のSNSでの反応:

やはりハリセンに至るか
ハリセンが生まれたw
ハリセンはチャンバラトリオ師匠が開発したもんやで〜

 

団真が消える

★14分30秒(盛り上がり度:44)

団真が、住んでいた長屋から消えた。

てんは、彼が残した置き手紙と、手ぬぐいと扇子を発見した。

 

直後のあさイチで有働アナが言及していたが、扇子は、山口百恵さんのマイクのような置かれ方をしていた。団真が引退を示唆したのだろうか。

 

以下の節では、あらすじ又はネタバレや、史実・原作に基づく解説などが含まれます。

その他あらすじ、ネタバレ等

今回は、漫才の始まりのようなことが描かれた。

 

史実では、漫才はエンタツ・アチャコの結成によって始まったとされる。エンタツ・アチャコの結成は1930年。2年後に、それまで「萬歳」と称していたものを「漫才」と改称する。

 

エンタツ・アチャコの結成においては、吉本せい(吉本興業創始者で、藤岡てんのモデル)の実弟で吉本の幹部だった林正之助の指示があった。

アチャコは別の芸人とコンビを組んでいたが、それを正之助が強引に解散させ、エンタツ・アチャコを結成させた。見た目や芸風の相性がよいと、正之助がみたようだ。芸風はいわゆるしゃべくり漫才だった。

 

史実では正之助はせいの実弟だが、おそらくこのドラマでは風太のモデルにあたると思われる。正之助は長きに渡り吉本を支える。

なおそのころには団吾師匠のモデルだと思われる桂春団治は、既に吉本所属だった。漫才コンビの結成の裏には、落語依存からの脱却という意図もあった。当時普及しつつあるラジオでは、落語は聴けるが、漫才は聴くだけでは面白くなく、寄席にお客を集めるのには漫才のほうが有利だった。それにその頃には客層も、落語を理解できない層が増えていた。

 

また、吉本せいの夫である泰三は、エンタツ・アチャコ結成の6年前に亡くなっている。

 

史実の流れは以下の記事も参考に。

 

ここまであらすじ・ネタバレ・解説部分でした。

前回の記事はこちら

数値化された評価と感想

冒頭に掲載したのは、SNSのデータを基にした共起ネットワーク図です。感想の可視化・分析を目的に掲載しています。再掲します。

感想可視化ネットワーク図

最後にSNSのデータを基にした評価を確認します。

評価グラフ

今回は久々に「総合」「面白い」ともに平均を超えてきた。

簡単に言うと藤吉が出てこないほうが、ドラマとしての評判は良いようだ。藤吉が出てきていろいろやらかすと評判は下がる。

 

今回は団吾、団真、お夕の関係の他、芸人たちが前向きに取り組むところが主に描かれた。

芸人たちが成長していくところは見ていて面白いし、史実を元ネタにしたドラマなら、ゴチャゴチャとファンタジーや感情的問題を描くより、こういう「現在につながっている」感がある場面を描くほうがよいのではないかと思う。