『わろてんか』北村笑店と寺ギンの抗争、始まる-第68回

感想・評価わろてんか

感想可視化ネットワーク図

(記事内の各図・グラフの意味はこちら

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『わろてんか』第12週・第68回(2017年12月19日8時0分~)を視聴した感想・評価の記事です。

今週は芸人の立場の弱さがところどころに垣間見えます。今もですが、当時は芸人になるって相当大変なこと(世間体的に)だったんでしょうね。


この記事の目次

各キャストの影響度(言及数)

まず、SNSのデータを用いて主要キャストの言及数を比較します。これにより各キャストのドラマへの影響度分析をします。

役名キャスト言及数グラフ

1位は伊能栞役の高橋一生さん。新喜劇のオチに使われるみたいな今回の立場。

2位は寺ギン役の兵動大樹さん。大手の太夫元。団吾師匠の件や、前回の佐助を助けた件が気に入らないので、北村笑店に意地悪する。

 

3位はアサリ役の前野朋哉さん。祖父・治五郎(佐川満男)が訪ねてくるので、その前に夜逃げしようとする。祖父には勤め人をしているとウソをついている。もし芸人になったなんてことが知れたら、とんでもない。

4位は北村藤吉役の松坂桃李さん。

 

5位は秦野リリコ役の広瀬アリスさん。女優を辞めようとしている。カメラに向かって芝居するのは気持ちが乗らないようだ。

6位は藤岡てん役の葵わかなさんでした。

ハイライト・名場面(あらすじ含)

今回の盛り上がりグラフです。SNSで盛り上がった時間帯の分析をしています。キャスト別の盛り上がりもグラフ化していますので、お気に入りのキャストの出演時間帯をおよそ把握できます。

キャスト別ハイライト名場面グラフ

以下、各盛り上がりポイント(★マークの時点)について説明します。

栞、巻き込まれる

★3分(盛り上がり度:39)

前述のように、アサリは祖父が訪ねてくるので夜逃げしようとした。だがそこをキース(大野拓朗)らに阻止された。

 

アサリは、「一生に一度のお願いです。わいを勤め人にしてください」と藤吉に土下座した。

 

てんは「勤め人いうても、どうします?」と困惑。

その時、アサリが土下座しながら見た視線の先には、栞がいた。てん、藤吉、キース、吉蔵も一斉に栞を見つめる。

 

視線に気付いた栞。藤吉らの方を二度見して「え?」と言った。

この時点のSNSでの反応:

なんて吉本新喜劇な展開w
栞様www まぁそうなるよねw
アサリの芝居に伊能さんを巻き込むのねwww

 

アサリ専務

★6分(盛り上がり度:53。今回最高の盛り上がり)

アサリの祖父・治五郎が訪ねてきた。

アサリはスーツを着込んですっかり勤め人風(しかも専務という設定)。

だが、治五郎はアサリに「へー、立派になって」と言うやいなや「お前なんか悪いことしとるんか!!」とつかみかかった。

 

治五郎は「できの悪いお前が、こんな立派な会社の専務やと!?」と、アサリのウソを見破った。

この時点のSNSでの反応:

設定盛り過ぎたw
おじいちゃん鋭いw
全然信用がないじゃん、アサリw

 

だがその後は、栞がなんとかその場を繕って、ウソを突き通して治五郎をだますことに成功した。

 

抗争が始まる

★15分(盛り上がり度:46)

寺ギンは、団吾師匠の取り合いで北村笑店に敗れ、さらに傘下の芸人が北村笑店(てん)に世話になったのが気に入らない。

芸人4組が食あたりになったとして、北村笑店への芸人供給を制限した。

 

結局、北村笑店は寺ギンから芸人を供給されないと立ち行かない。いよいよ、北村笑店と寺ギンのバトルが始まる。

 

最近、黒田長政ネタ(松坂桃李さんが2014年の大河ドラマで黒田長政を演じているため)が多いが、今回も藤吉(黒田長政)vs.寺ギン(上杉謙信?弁慶?)という図で説明された。

この時点のSNSでの反応:

また長政がw
また大河ドラマ始まったぞ
戦国時代突入てか

 

以下の節では、あらすじ又はネタバレや、史実・原作に基づく解説などが含まれます。

その他あらすじ、ネタバレ等

史実における大阪お笑い界の対立構図については、前回の記事第39回の記事を御覧下さい。いずれもネタバレの箇所に書いてあります。

 

当時はまだ、芸人の専属契約というシステムがそれほど確立していなかったと思われる。

寺ギンにしても、借金を肩代わりすることによって芸人たちをつなぎとめておいているにすぎない。

 

この芸能プロダクション同士の芸人の取り合いというのは、ずっと先まで続いていく。

史実によると、(このドラマの時点よりずっと後、専属契約という形態が確立した後の)昭和14年には、松竹系の企業が吉本興業所属の芸人に引き抜き攻勢をしかけ、訴訟に発展する。

芸能プロ同士の抗争なので、表社会の人間だけではすまない抗争だったと思われる。最後は警察が介入している。

ここまであらすじ・ネタバレ・解説部分でした。

前回の記事はこちら

数値化された評価と感想

冒頭に掲載したのは、SNSのデータを基にした共起ネットワーク図です。感想の可視化・分析を目的に掲載しています。再掲します。

感想可視化ネットワーク図

最後にSNSのデータを基にした評価を確認します。

評価グラフ

今回はやや低い数字となった。

アサリのくだりは、面白かったのだがどういう伏線としてきいてくるのはちょっとわからない。ただのコント?

また、寺ギンに対して藤吉が好戦的な態度だったので、視聴者をハラハラさせたのではないかと思う。本来なら楽しい展開になりそうではあるが、それを主導するのが藤吉だけに、視聴者は不安に思っているのだと思う。