『わろてんか』南地風鳥亭を開業。モデルは「南地花月」、現代まで続く吉本の「花月」第1号-第72回

感想・評価わろてんか

感想可視化ネットワーク図

(記事内の各図・グラフの意味はこちら

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『わろてんか』第12週・第72回(2017年12月23日8時0分~)を視聴した感想・評価の記事です。

今回は大きな動きがありましたね。抱えていた問題が一気に解決。そして拡大路線に乗り出します。

一つの出来事として「南地風鳥亭」の開業がありました。ネタバレのところで詳しく書きますが、これはこのドラマのモデルとなっている吉本興業の「南地花月」がモデルだと思われます。

 


この記事の目次

各キャストの影響度(言及数)

まず、SNSのデータを用いて主要キャストの言及数を比較します。これにより各キャストのドラマへの影響度分析をします。

1位は武井風太役の濱田岳さん。寺ギンの下で働いていた風太。今回は彼の活躍により問題が解決する。後述のネタバレのところで、彼のモデルについても書いておく。

 

2位は寺ギン役の兵動大樹さん。北村笑店に抗争をしかけたが・・・。

3位は藤岡てん役の葵わかなさん。前回の梅干しの壺の謎がとける。しっかり「始末」してきた成果が現れたようだ。

 

4位は北村藤吉役の松坂桃李さん。席主として堂々たる振る舞いをするようになってきた。今回は「南地風鳥亭」を開業したが、このモデルについてもネタバレのところで書いておく。

 

5位は月の井団吾役の波岡一喜さん。

6位はトキ役の徳永えりさん。

7位は喜楽亭文鳥役の笹野高史さんでした。

 

ハイライト・名場面(あらすじ含)

今回の盛り上がりグラフです。SNSで盛り上がった時間帯の分析をしています。キャスト別の盛り上がりもグラフ化していますので、お気に入りのキャストの出演時間帯をおよそ把握できます。

キャスト別ハイライト名場面グラフ

以下、各盛り上がりポイント(★マークの時点)について説明します。

抗争が決着

★8分(盛り上がり度:64)

寺ギン傘下にあったオチャラケ派の芸人150人の借金を、北村笑店が肩代わりすることになり(梅干しの壺の中にあった、てんのヘソクリが使用された)、寺ギンを除くオチャラケ派は事実上、北村笑店に吸収された。

 

それに続き、伝統派を率いる文鳥師匠も「ここにおったら貧乏でも何でも、毎日笑うて暮らせそうな気するわ。伝統派の噺家一同53名、北村笑店でお世話になりたいんやけど。どないでっか?」と言い出した。

 

藤吉は驚いたものの「もちろんです!」と応じ、てんも「おおきに! ありがとうございます!」と言った。

 

これにて大阪お笑い界の抗争には決着がつくこととなった。

この時点のSNSでの反応:

おちゃらけ派も伝統派も、一気に流れた!
どんな問題も土曜日に解決する黄金パターン
何このスカッとジャパン的な展開

 

寺ギン、大阪を去る

★13分(盛り上がり度:76)

抗争に敗れた寺ギンが、大阪を去るシーン。

 

客の大きな笑いが聞こえる風鳥亭の前を寺ギンが通り過ぎる。「よう笑ろとるわ」と言う。

 

亀井が「達者でな」と声をかけた。寺ギンは半分だけ振り返り、微笑んだ。

 

寺ギンはお坊さんに戻って、笑いの心を取り戻すために、諸国行脚に旅立ったという。

この時点のSNSでの反応:

寺ギンw暗黒面から脱却し退場
寺ギンの顔が一気に優しい笑顔に変わった…!
寺ギンさん、めっちゃいい顔していた!

 

南地風鳥亭が開業

★15分(盛り上がり度:79。今回最高の盛り上がり)

北村笑店が、大阪一の繁華街である千日前に、南地風鳥亭を開業。新たな本拠地となった。

この寄席のモデルについては、後述のネタバレの箇所に書いておく。

 

文鳥師匠と団吾師匠がダブルで、高座にあがって開業の挨拶をした。

 

なお次週のサブタイトルは「エッサッサ乙女組」。安来節にまつわる話になるようだ。

 

以下の節では、あらすじ又はネタバレや、史実・原作に基づく解説などが含まれます。

その他あらすじ、ネタバレ等

今回は、風太が、北村笑店の番頭として雇用されることになった。北村笑店のナンバー2のポストである(てんを含めればナンバー3かもしれないが)。

 

風太のモデルは、吉本せい(てんのモデル)の実弟である林正之助だと思うが、正之助はせいの夫・泰三(37歳で死去する)亡き後に事実上のトップとして吉本興業を引っ張っていく。

次週描かれるはずの安来節のくだりや、今後の主役となっていくはずのしゃべくり漫才も、正之助が中心となって芸として確立させ流行させてもの。

 

なお今回「南地風鳥亭」というキーワードが出てきた。これが北村笑店の新たな本拠地になるわけだが、吉本興業も大きな転機となった寄席として「南地花月」というのがある。

当時の名門寄席だった「金沢亭(金澤亭)」を買収して、「南地花月」と改称したもの。(現在のミナミの)法善寺の南にあった。

吉本が初めて「花月」という名をつけた寄席であり、「花月」の名のつく劇場は現代まで続く。

 

ドラマでは、団吾の所属 → 芸人の専属化 → 南地開業、という順になっているが、史実では、芸人の専属化 → 南地開業 → 桂春団治(団吾のモデルと思われる)の移籍、という順である。

詳しくは以下の記事で。

吉本せい史実一覧。『わろてんか』藤岡てん(葵わかな)のモデル

 

ここまであらすじ・ネタバレ・解説部分でした。

前回の記事はこちら

数値化された評価と感想

冒頭に掲載したのは、SNSのデータを基にした共起ネットワーク図です。感想の可視化・分析を目的に掲載しています。再掲します。

感想可視化ネットワーク図

最後にSNSのデータを基にした評価を確認します。

評価グラフ

今回は高評価となった。

土曜日はやっぱりこうでなくてはならない。問題がスッキリと解決。団吾、文鳥という二大役者が揃い踏みして心地よい週末となった。

そしてすっきりと次週の「安来節」につながる。

安来節は、実際に大正時代の大阪で流行する芸能であるが、これは吉本興業が流行させた。次週はこれが描かれるはずだ。