『わろてんか』安来節の踊り手アイドルのオーディション、開催-第73回

感想・評価わろてんか

感想可視化ネットワーク図

(記事内の各図・グラフの意味はこちら

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『わろてんか』第13週・第73回(2017年12月25日8時0分~)を視聴した感想・評価の記事です。

 

今週は大正10年(1921年)の出来事です。テーマは「どじょうすくい」の芸で知られる安来節。若い女の子たちと、それに混じって踊るヨゴレ芸人の芸です。

安来節については後述のネタバレの箇所で、その背景など詳しく補足しています。

 

大正10年といえば、メートル法が日本で公布されたり、日米英仏四カ国条約が締結されたりした年であり、翌年にはエジプト独立、オスマン帝国が滅亡、ソビエト連邦が誕生するなど激動の時代を迎えていきます。さらに大正12年には関東大震災が発生します。

 


この記事の目次

各キャストの影響度(言及数)

まず、SNSのデータを用いて主要キャストの言及数を比較します。これにより各キャストのドラマへの影響度分析をします。

役名キャスト言及数グラフ

1位は武井風太役の濱田岳さん。大番頭(総支配人)として各寄席の席主を監督する立場になっている。北村笑店の用心棒のような存在でもある。なお彼のモデルとされる林正之助(吉本せいの弟)は、入社時(縁故入社だったわけだが)には総監督という地位だった。

 

2位は北村藤吉役の松坂桃李さん。北村笑店の代表取締役兼総席主。安来節の視察に島根へ。

3位は伊能栞役の高橋一生さん。活動写真事業と宅地開発事業は順調のようだ。ただ、活動写真事業は、北村笑店の寄席事業と競合する可能性がある。

 

4位は藤岡てん役の葵わかなさん。北村笑店の取締役経理。藤吉を追って島根へ。

5位はトキ役の徳永えりさん。てんの経理を手伝っている。風太とは喧嘩するほど仲が良いようだ。

 

6位は万丈目吉蔵役の藤井隆さん。妻の歌子と一緒に、後面をメインとした夫婦萬歳をしている。

7位は隼也役の渡部翔夢さん。藤吉・てんの息子。誰に似たのか鉄砲玉のような性格である。

8位は万丈目歌子役の枝元萌さんでした。

ハイライト・名場面(あらすじ含)

今回の盛り上がりグラフです。SNSで盛り上がった時間帯の分析をしています。キャスト別の盛り上がりもグラフ化していますので、お気に入りのキャストの出演時間帯をおよそ把握できます。

キャスト別ハイライト名場面グラフ

以下、各盛り上がりポイント(★マークの時点)について説明します。

万丈目吉蔵・歌子の夫婦万歳

★5分30秒(盛り上がり度:45。今回最高の盛り上がり)

万丈目吉蔵と歌子が、キチゾー・ウタコとして夫婦漫才をしている場面。

客は喝采を送る。歌子は「か弱い女と、不細工な男」と自己紹介。

吉蔵は後ろ面をやるふりをして正面をで踊るというボケをやっていた。

 

なお、この頃は、まだ「漫才」ではなく「萬歳(万歳)」と書いた。字幕では「万歳」となっていた。「萬歳」が「漫才」と改称するのは、1932年ごろのこと。エンタツ・アチャコの結成後である。

 

この前のシーンでは風太とトキも言い争っていたが、彼らも夫婦漫才をやったらどうだろうか。

この時点のSNSでの反応:

万丈目はんが夫婦コンビに
あれ、後ろ面は嫁まで舞台に出てるの
おトキと風太の掛け合いいいなぁw

 

てんが島根に行く

★11分30秒(盛り上がり度:33)

先に島根・安来に行っていた藤吉から電話がかかってきた。

複数のライバル業者も安来に来ているという。

 

藤吉「こうなったらぎょうさん手付を払ったもん勝ちや

 

てんは大金をもって島根へ向かう。

 

アイドルをプロデュース

★15分(盛り上がり度:33)

藤吉とてんが、安来節を踊る娘たちをスカウトする場面。

二人は良さそうな女の子を大阪に連れて帰るつもりだ。

まさにアイドルのオーディションであり、今週はアイドルをプロデュースする週となるようだ。

この時点のSNSでの反応:

藤吉、アイドルプロデュースするってよ。
まさかのオーディション?
なに?AKB的な?

 

以下の節では、あらすじ又はネタバレや、史実・原作に基づく解説などが含まれます。

その他あらすじ、ネタバレ、解説等

安来節」について触れておく。

 

安来節は劇中に出てきたように、島根県の出雲地方・安来の民謡であるが、これにあわせて踊るのが流行つつあった。着物の裾から若い女性たちの素肌がチラリと見える良さと、ヨゴレと言われる男芸人が面白おかしく踊るのがウケた。

まあ、今年でいえば「にゃんこスター」みたいなものかもしれない。若い子が縄跳びをして足を見せているのと、面白い芸人がガヤガヤと囃し立てる感じである。

 

吉本興業(このドラマのモデル)が目をつける前に、既に大阪あるいは東京などでも寄席で安来節をやっていたところがあったようだ。

 

吉本興業において、安来節を育てたのは、吉本せい(てんのモデル)とその実弟の林正之助(風太のモデル?)である。劇中でも風太が安来節に目をつけ、これを寄席にと発案するシーンがあった。

背景には、落語人気の凋落がある。劇中でもちょっと描かれたが、今後はもはや落語は寄席の王様的存在ではなくなっていく。以前は、寄席に通う人はそれなりの学があったが、この頃になると工場労働者など落語を理解できない層も増えていった(劇中では、家族連れ・・・などと表現していたが)。そこで新しい芸が必要となった。

 

ただ、せい自身は、表立った動きをすることは控えたようだ。それは既存の芸人たちに対する配慮である。落語と漫才の関係もそうであるが、新しいものを取り入れようとすると、これまで貢献してきた人たちから反発を食らう。そこで表では正之助が仕切った。

ここまであらすじ・ネタバレ・解説部分でした。

前回の記事はこちら

数値化された評価と感想

冒頭に掲載したのは、SNSのデータを基にした共起ネットワーク図です。感想の可視化・分析を目的に掲載しています。再掲します。

感想可視化ネットワーク図

最後にSNSのデータを基にした評価を確認します。

評価グラフ

総合的には平均程度なのだが、「面白い」だけ見れば低い値となっている。

しかし以前は壊滅的な値を連発していたので、これでも結構高い方だ。

今回は安来節を北村笑店の新しい芸にする、という単純ではあるが期待感がある。

 

風太とトキは、ここまではいいが、これ以上やりすぎるとちょっとしつこくなるかも。何が言いたいかといえば、早く結婚しろということ。

感想・評価わろてんか

Posted by tomo