『わろてんか』自由軒の名物カレー登場!?風太は安来節乙女組の監督に就任-第75回
NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『わろてんか』第13週・第75回(2017年12月27日8時0分~)を視聴した感想・評価の記事です。
前回のオーディションによって選抜された4人の女の子(安来節乙女組)が大阪へ。今回はそこでの騒動などが描かれました。
てんはこの時(大正10年)、28歳だと思うが、葵わかなさんが童顔なので乙女組のメンバーたちより若く見えるという・・・。藤吉はてんより7歳年上の設定。
そして今回は現在では大阪名物となっている「自由軒」の名物カレーっぽいものも出てきました。後述します。
各キャストの影響度(言及数)
まず、SNSのデータを用いて主要キャストの言及数を比較します。これにより各キャストのドラマへの影響度分析をします。
1位は武井風太役の濱田岳さん。安来節乙女組を育てようと、張り切っている。今後の北村笑店の目玉として育てたい考えである。
2位は隼也役の渡部翔夢さん。てんと藤吉の一人息子であるが、ワガママなのか、グレちゃってるのか、ただの寂しがりやなのか・・・。後述する。
3位は藤岡てん役の葵わかなさん。
4位は勝部なつ役の畦田ひとみさん。安来節乙女組のメンバー。気が強そうな性格であり、都が乙女組のリーダーに選ばれたのが気に食わない。
5位は安達都役の大後寿々花さん。安来節乙女組のメンバー。最も年上ということでリーダー(代表)に選ばれたが、一部メンバー(なつ)から反発される。
6位は北村藤吉役の松坂桃李さん。
7位は万丈目歌子役の枝元萌さん。夫の吉蔵と夫婦萬才をやりながら、万々亭も経営している。二足のわらじである。リスク管理ができてる。
8位は小豆沢とわ役の辻凪子さん。大食いである。なつとかとわとか、「おんな城主 直虎」かよ・・・。
ハイライト・名場面(あらすじ含)
今回の盛り上がりグラフです。SNSで盛り上がった時間帯の分析をしています。キャスト別の盛り上がりもグラフ化していますので、お気に入りのキャストの出演時間帯をおよそ把握できます。
以下、各盛り上がりポイント(★マークの時点)について説明します。
自由軒のカレー!?
★3分(盛り上がり度:36)
万々亭(おしゃれに改装していた)にて、乙女組の4人の歓迎会が開かれた。
歌子が「マンマン自慢の玉子カレーや。ぎょうさん食べてや」と、生卵が乗ったドライカレーみたいなものを出した。
乙女組のメンバーたちは「さすが大阪だが。見たことない料理がいっぱいだがねー」「夢ならどうぞさめないで」と口々に言った。
このカレー、今では大阪名物となっている大阪・難波の「自由軒」の名物カレーにそっくりだった。
自由軒の公式サイトによると、自由軒は明治43年に創業。当時はご飯をあたたかく保温できるような家電製品がなかったため、熱いカレーとごはんを混ぜることで、ごはんも温かい状態で提供できるという狙いがあったようだ。当時は「混ぜカレー」と呼ばれていた。
今週、わろてんかで描かれているのは大正10年の出来事だから、「混ぜカレー」があってもおかしくないころですね。
この時点のSNSでの反応:
「自由軒みたいなカレーがでてきたぞ」
「自由軒のさらに贅沢にしたようなカレー」
「万万亭がハイカラな洋食屋になっとった」
なつが都を認めない
★7分(盛り上がり度:51。今回最高の盛り上がり)
夜。女子寮にて。
安来節乙女組のメンバーの一人、なつが、都に「私、認めんけん。あんたが乙女組の代表っちゅうこと」と言った。
まだ4人はバラバラだよーってところを描きたいみたい。
この時点のSNSでの反応:
「乙女組マウンティングスタート」
「どろどろはえーよ」
「いきなりアイドル同士のバトル」
風太、監督になる
★12分30秒(盛り上がり度:29)
安来節乙女組の4人は、練習をさせるが動きがバラバラ。息も合っていないようだった。
対策会議をする風太、てん、藤吉、トキ、亀井。
風太は「まずは芸人の覚悟を叩き込んで、厳しゅう監督せなあかん」と言った。
そしてその監督役として、自ら立候補した。「俺があの4人をみっちり仕込んだるわ!」と。
風太は、ナレーションの小野文惠アナに「なんだか一抹の不安がよぎりますが」と言われた。
この時点のSNSでの反応:
「一抹の不安wwwww風太wwww」
「乙女組プロデューサー風太、爆誕」
「風太Pが張り切り始めたけど、いやな予感しかしませんw」
隼也がグレる
★15分(盛り上がり度:31)
隼也が、友達に怪我をさせたとして、てんが学校に呼び出された。たいした怪我ではなかったようだが・・・。
隼也は、怪我をさせた理由も言わないし、その後の謝罪要求も無言で通した。てんの昔話による説得、「自分でよう反省しなさい」の言葉も虚しく、隼也はてんの話の途中で逃走してしまった。
この時点のSNSでの反応:
「かまってもらえず拗ねたな」
「何が原因で喧嘩になったんやろ」
「子育ての悩みが始まった」
その他あらすじ、ネタバレ等
今回、乙女組の歓迎会にて、キースが彼女たちを敵視するかのように「商売敵」だと言っていたが、実際にその通りである。
ただ、史実ではキースのような芸人と乙女組がライバル関係にあったわけではなさそう。史実上で乙女組(安来節)のライバルにあたるのは、当時はまだ一定の人気を誇っていた落語家たちであったと思われる。
おそらくこの頃には、落語人気というのは下降線であり(以前にも書いたが、この頃の寄席の客層は、落語を理解できるような層ばかりではなくなり、工場労働者などの層も増えて、高尚な落語は敬遠されていったと思われる)、北村笑店としても落語ではない新しい芸を模索する必要があったはず。
その落語に代わるものが萬歳(のちの漫才)であり安来節だった。
しかしキースのように、当時の落語家たちも安来節に反発したはず。そこで風太の出番となる。
風太のモデルは吉本せい(てんのモデルで、吉本興業創業者)の実弟である林正之助だと思うが、安来節は彼が仕切った。逆にてんや藤吉は既存の芸人をなだめる役割を担うと思われる。
数値化された評価と感想
冒頭に掲載したのは、SNSのデータを基にした共起ネットワーク図です。感想の可視化・分析を目的に掲載しています。再掲します。
最後にSNSのデータを基にした評価を確認します。
今回は「面白い」は平均よりやや低め、「総合」はけっこう低めとなっている。これでもこのドラマとしては高い方だ。
乙女組内部でのいざこざや、隼也がグレるところなど、もう何度もやりつくされたようなネタがまたか、という感じがするのが評価を下げた可能性がある。
北村笑店の内部対立や、内部での心理的軋轢より、そのパワーが外に向かってほしい・・・と思うところ。今までなかった芸を切り開いていく、というところが見たいと思うのだが。
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