『明日の約束』最終回の感想・評価。「生きて逃げることを第一に考えて」というメッセージ

感想・評価明日の約束

感想可視化ネットワーク図

(記事内の各図・グラフの意味はこちら

関西テレビ制作・フジテレビ系『明日の約束』第10話=最終回(2017年12月19日21時0分~)を視聴した感想・評価の記事です。

このドラマのエンディング曲は、韓国出身のユニット・東方神起の「Reboot」ですが、この最終回の放送前日から当日にかけて、韓国芸能界の悲しいニュースが伝えられました(SHINeeのジョンヒョンさんの件)。

そのニュースは、ドラマのテーマともつながっている部分があって、しかも「Reboot」は「」をテーマにしたメッセージが込められているという。

複雑な気持ちで迎えた最終回でした。

 


この記事の目次

各キャストの影響度(言及数)

まず、SNSのデータを用いて主要キャストの言及数を比較します。これにより各キャストのドラマへの影響度分析をします。

役名キャスト言及数グラフ

1位は椿が丘高校のスクールカウンセラー・藍沢日向役の井上真央さん。吉岡圭吾の件の真相にたどり着くとともに、自身と母親との関係にもケリをつけるべく動く。

 

2位は圭吾の担任・霧島直樹役の及川光博さん。吉岡圭吾がクラスで孤立するきっかけを作った。気に入らない生徒(圭吾の母親が、霧島の過去をもちだして釘をさしてきた)を罰するのが自分の教育方針であると考えている。

 

3位は吉岡圭吾役の遠藤健慎さん。このドラマは、彼のと母親の関係が軸となっている。その親子関係が、日向にも影響を与えていく。

 

4位は日向の母・藍沢尚子役の手塚理美さん。最終回でも毒親ぶりを発揮。

 

5位は吉岡圭吾の母・吉岡真紀子役の仲間由紀恵さん。自分を責めるが、日向に説得され、事実と向き合っていく。

 

6位はブライダル会社に務める日向の恋人・本庄和彦役の工藤阿須加さん。会社を辞めて医師を目指すとのことである。

7位はバスケ部マネージャー・増田希美香役の山口まゆさん。彼女の母親は、彼女に謝罪したとのこと。彼女自身も謝罪を受け入れ、和解したようだ。そして長谷部キャプテン(金子大地)との恋の行方は・・・。

8位は教師・北見雄二郎役の白洲迅さん。今回は面白いシーンがあった。後述する。

 

ハイライト・名場面(あらすじ含)

今回の盛り上がりグラフです。SNSで盛り上がった時間帯の分析をしています。キャスト別の盛り上がりもグラフ化していますので、お気に入りのキャストの出演時間帯をおよそ把握できます。

キャスト別ハイライト名場面グラフ

以下、各盛り上がりポイント(★マークの時点)について説明します。

日向先生、霧島先生と結婚!?

★20分(盛り上がり度:27)

霧島の退職が伝えられていたところに、日向の退職も伝えられた場面。他の職員たちは突然のことに驚く。

 

日向は退職理由を「一身上の都合」と説明。

 

それを聞いた北見は「いや、一身上の都合って、どういうことですか!?」とパニックになり、「寿退社とか!? あ! 霧島先生と一緒に!? え、まさか!! 霧島先生と結婚!?」と叫んだ。

 

大宮奈緒(新川優愛)が「落ち着け北見!!」となだめた。

この時点のSNSでの反応:

北見先生の驚きwww
あの霧島センセと結婚はねえよwwwwww
北見錯乱ww

 

北見先生らはまだ事情を知らないので、勘違いしちゃったようだ。

 

日向の毒親が激怒

★32分(盛り上がり度:26)

日向が、ついに母親の尚子と正面から向き合った。日向は、家を出て行くと言った。日向は、母親と普通の親子の関係になりたかった。いつか謝ってほしいと伝えた。

話をしていくうちに、尚子はみるみるうちに激怒。

 

ねえピッピ聞いた? 日向ったらまた変なこと言ってるのよ

何を謝るのよ? 何を謝んなきゃいけないのよ

あんたなんか、もう二度と顔も見たくない!!

何なのよ、そうやってママのことを悪者にして

やっぱりママのことが嫌いなんでしょ。嫌いなら嫌いって言って出ていきなさいよ

 

この時点のSNSでの反応:

この母親は謝らないと思うな
離れないと、気づかないよ。こういうやつは
なんなんこの親 自己中すぎ

 

まあこれでも以前のヒステリーに比べれば、どこか落ち着いた雰囲気もあった方だった。

 

生きて逃げることを第一に考えて

★46分30秒(盛り上がり度:32)

日向が退職のため、全校生徒の前で挨拶をするシーン。

日向は「この学校ではとても悲しい出来事が起こりました」と言い、吉岡圭吾のことを話しだした。

 

日向は「私が出来事の中で、今、一番許せないと思っている人がいます。それは吉岡圭吾くんです。なぜなら私は吉岡くんに生きてほしかったし、生きるために助けをもっと求めてほしかったからです」と言った。

 

そして「辛かったら逃げて下さい。生きて逃げることを第一に考えて下さい」「明日も生きているということが何より大切だと信じて下さい」というメッセージを生徒たちに伝えた。

この時点のSNSでの反応:

日向先生のスピーチで号泣
涙が止まらん
この内容のドラマでEDが韓流アイドルとはね

 

おそらくこのドラマで最も伝えたかったのは、日向のこのスピーチの部分だろうと思う。

スピーチは約6分間。このドラマの中で、どこを観るべきかといったらこの部分になる。

ここまでも井上真央さんの演技は好評だったが、すべてはこのスピーチにつながっているのだと思った。

 

ラストのシーン

★52分(盛り上がり度:36。今回最高の盛り上がり)

エンディングの場面。

日向は、あの約束ノート(デスノートと呼ばれたあれだ)に美しい字で「明日の約束 私は、私のために生きていきます」と書き残して出ていった。

それを尚子が見つめる。尚子はピッピに餌をやりながら「ほうらピッピ、たくさん食べて。日向はね、飛んでっちゃった」と言った。

 

日向が海沿いの道を歩く。ある仲の良さそうな、母親と幼い子供の親子にすれちがった。

・・・というところで終了だった。

 

この時点のSNSでの反応:

良い終わり方だった
最初から最後までくらーいドラマだったなあ
最終回たまらず泣いた。終わっちゃった。今期ナンバーワンのドラマでした

 

以下の節では、あらすじ又はネタバレや、史実・原作に基づく解説などが含まれます。

その他あらすじ、ネタバレ等

ストーリーは公式サイトのあらすじも参考に。

 

初回で描かれた3組の親子関係、それが3組それぞれすべて一定の結末を迎えた最終回だった。

 

真紀子は、自分のやったことの重さを自覚しつつ、それでも日向に説得されて現実に向き合ったようだ。

増田のところも、母娘が和解。

 

そして最後に残った日向・尚子の母娘も、日向から切り出すかたちで関係を断つ(将来の和解を見越してのことだとは思うが)ことで決着がついた。

 

親子関係とともにこのドラマのテーマだった命の問題については、「生きて逃げることを第一に考えて」というメッセージが日向から生徒たちに向ける形で、視聴者に伝えられた。

 

なお増田と長谷部は交際したようだ。

また、このドラマでは、チェインストーリーも公開され無料で配信されている。詳しくは公式サイトを御覧下さい。

ここまであらすじ・ネタバレ・解説部分でした。

前回の記事はこちら

数値化された評価と感想

冒頭に掲載したのは、SNSのデータを基にした共起ネットワーク図です。感想の可視化・分析を目的に掲載しています。再掲します。

感想可視化ネットワーク図

最後にSNSのデータを基にした評価を確認します。

評価グラフ

総合的にはやや低めだが、「面白い」は平均を上回った。

 

メッセージ性の強い最終回だった。私個人的には好きなタイプの雰囲気のドラマだった。

理由は後述するが、途中の数回は結構見ているのも辛かったが、最終回は良かった。

多くのドラマがエンタメ傾向の強い作品である中で、このようにメッセージ性の強い作品を、しかも夜9時という時間帯に流すことには意味があったと思う。くしくも最終回の前には冒頭に書いたような出来事もあったので。

 

ドラマのテーマとしては3つあったと思う。

一つは親子関係。3組の親子、それぞれ一定の決着がついたのだが、最終的にもややスッキリしない部分があった(特に尚子)ので少し評価に影響したかなと思う。

二つ目は命のこと。最終回ではこれが全面に出てきたのは良かった。正直これを、もっともっとメインなテーマに据えてほしかったなと思う。ちょっと重すぎる作品になってしまうかもしれないけど。

三つ目は、テーマというより作風だが、第8回まではミステリーの要素もあった。圭吾の件の真相や動画の流出、長谷部や顧問を襲撃した犯人やその動機は何かなど。だが正直言って最終回を観てみれば、命というテーマで十分作品になると思ったので、ミステリー的要素は個人的にはいらなかったかなと思った。取ってつけたような部分もあったので。この中途半端なミステリーと、暗いだけの数回は観ているのが辛かった。

 

このドラマ、演技については第1回から好評だったが、最終回は特に井上真央さんが評価された。さすがだったと思う。応援したい女優さんの一人になった。

お疲れ様でした。

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Posted by tomo