『明日の約束』毒親真紀子(仲間由紀恵)、亡くなった息子の霊をハロウィンに呼び出そうとする-第3話
関西テレビ制作・フジテレビ系『明日の約束』第3話(2017年10月31日21時0分~)を視聴した感想・評価の記事です。
事件の発生後、周囲が騒がしくなってきます。マスコミ、バスケ部内、ネット上の騒動、そして日向の周辺でも。いまのところ視聴していて、かなり暗くて、辛いドラマとなっています。
でも真相は気になる。
各キャストの影響度(言及数)
まず、SNSのデータを用いて主要キャストの言及数を比較します。これにより各キャストのドラマへの影響度分析をします。
1位は椿が丘高校のスクールカウンセラー・藍沢日向役の井上真央さん。仕事には熱心。一部の先生方からは支持されているようだが、他の先生方からは疎まれる存在。
恋人の和彦とは3年間交際している。前回、和彦が勝手に実家に来て、母の尚子と会った。日向は二人を会わせたくなかった。日向にとって、最低の母親だから。今回はさらに辛い出来事が発生する。
2位はバスケ部顧問・辻哲哉役の神尾佑さん。4年前に、別の学校で体罰事件を起こしていたことが発覚。それがネット上で拡散され、今回も彼が吉岡圭吾を追い込んだのではないかと言われ、批判の的となる。
4年前の事件は、特待生でエースだった部員が、別の部員にしたイジメが発端だった。そのイジメが障害が残るほど過酷だったため、辻は思わず手を上げたようだ。ただ、体罰が良くなかったことは本人も自覚している。
3位はブライダル会社に務める日向の恋人・本庄和彦役の工藤阿須加さん。前回、日向の母親に勝手に会ってしまう。今回も、日向にとっては望ましくない行動を・・・。
4位は吉岡圭吾の母・吉岡真紀子役の仲間由紀恵さん。いわゆる毒親。息子に過干渉だった。今回は、マスコミを自宅に招き入れ、息子が亡くなったのは学校のせいだと、学校批判を展開した。
放送日はハロウィン。ケルトの儀式にならって、息子の霊を呼び出して、今度はどこへも行かせないと言い出す。後述する。
5位は吉岡圭吾役の遠藤健慎さん。第1話で亡くなった圭吾。その原因はいまだに謎となっている。母親は学校に原因があると主張。そして彼の自室は、スプレーで黒く塗りつぶされていた。
6位はジャーナリスト・小嶋修平役の青柳翔さん。週刊誌の記者。日向に恫喝的な取材をするクズマスコミ。「世間は悪者を叩きたいんだ」などと言ってきて、日向を挑発する。
7位は日向の母・藍沢尚子役の手塚理美さん。こちらも毒親。前回初めて日向の彼氏に会った。その後、彼氏の存在を隠していた日向に激怒した。
8位は轟木博雄校長役の羽場裕一さん。いまいち頼りない校長。どこか他人事でもあるし、記者会見で笑顔を見せてしまう不用意ぶり。
9位は圭吾の担任・霧島直樹役の及川光博さん。何かを隠しているような気がする。例えば、一部の生徒への聞き取り調査を日向を同席させずやったところとか。
ハイライト・名場面(あらすじ含む)
今回の盛り上がりグラフです。SNSで盛り上がった時間帯の分析をしています。キャスト別の盛り上がりもグラフ化していますので、お気に入りのキャストの出演時間帯をおよそ把握できます。
以下、各盛り上がりポイント(★マークの時点)について説明します。
日向の母親、日向の彼氏を呼び出す
★23分(盛り上がり度:32)
日向の毒親である尚子が、日向の彼氏・和彦を喫茶店に呼び出した場面。
尚子は子供の頃から日向に対して極度の過干渉であり、娘の全てを支配してきた。それは好きになる男子のこともそうだ。
尚子は、和彦を呼び出して、風月庵のお土産を渡した。
なお和彦は本来、この日は日向と会う約束になっていた。彼女のと約束をキャンセルして、その母親と会った形となった。
この時点のSNSでの反応:
「うわあああああ」
「娘抜きで勝手に彼氏と会う親やだぁ」
「日向のお母さん怖すぎ……」
二人の会話の内容は定かではない。ただ、後に和彦が日向に話したところによると、尚子は日向のことを心配しているようだ。だが本当に、それだけだろうか。
ママの言うことを疑わない
★36分30秒(盛り上がり度:32)
今回の「明日の約束」の場面。「明日の約束」とは、日向が子供の頃に母親としていた交換日記のようなもの。そこに、ママからの「約束」として娘を束縛するようなことが書かれている。
今回の「約束」は、「日向はこれからママの言うとおりに生きなさい。読む本も、遊ぶ玩具も、おやつも、お友達も、全部ママが選んであげる」「ママの言うことを疑わない」。
この時点のSNSでの反応:
「最低の毒親だなクズだよ消えろ」
「毒親っていうか精神的虐待の域」
「明日の約束という名の洗脳だ」
ハロウィンに息子の霊が帰ってくる
★48分(盛り上がり度:34)
吉岡圭吾の母親・真紀子が、日向と霧島を圭吾の部屋に入れた場面。
スプレーで真っ黒に塗られた部屋。確かに、圭吾は好きな色を「黒」と言ったが、以前入ったときは真っ黒ではなく、むしろ明るい色使いだったはずだ。
真紀子は、ハロウィンのかぼちゃのランプを購入し、圭吾の部屋に設置していた。そしてハロウィンの起源であるケルト人の儀式では「1年に一度、死者の霊が家族のもとに帰って来ると信じられている」と言い出して「圭吾もきっと帰ってくると思いますよ。そしたらもう、どこへも行かせません。あの子、私がそばにいないとダメなんです」と、笑顔で言った。
真っ黒な部屋に、ハロウィンのかぼちゃで明かりが灯る。それに照らされる真紀子の笑顔。怖すぎる・・・。
この時点のSNSでの反応:
「ひー!ハロウィン…」
「突然のオカルト」
「息子はケルト人じゃないだろw」
バスケ部顧問が襲われる
★51分(盛り上がり度:40。今回最高の盛り上がり)
バスケ部顧問・辻哲哉が、路上で何者かにスタンガンで襲われた。そして倒れて動けなくなったところを、鉄パイプで何度も殴られた。
辻を襲った人間は、ハロウィンの衣装で、かぼちゃのかぶりものをしており、誰なのかわからない。
この時点のSNSでの反応:
「かぼちゃの人怖すぎやろ」
「この先生可哀想すぎる」
「えええええええ…」
その他のあらすじやネタバレ等
公式サイトの次回予告によると、辻先生は「夜道で何者かに襲われた」とだけあって、亡くなったという記述はない。
この事件の犯人の動機が、4年前の体罰事件に関連するのか、それとも今回の事件に関連するのかはわからない。
数値化された評価と感想
冒頭に掲載したのは、SNSのデータを基にした共起ネットワーク図です。感想の可視化・分析を目的に掲載しています。再掲します。
「マスゴミ」「学校 マスコミ 悪い」「今日 ハロウィン」「母親 怖い」「母 毒親」などの言葉が多く投稿された。
「吉岡マイヤー」とは、仲間由紀恵さんが演じている吉岡真紀子のこと。仲間さんが主演した2011年のドラマ「美しい隣人」のマイヤー沙希役から。
最後にSNSのデータを基にした評価を確認します。
相当低く出てしまった。
暗い話が好きな人はたまらないかもしれないが、そうでもない人は観ていて辛いだろうと思う。とにかく、今のところ楽しい場面や救いがまったくない。
でもこういうドラマ好きな人もいると思いますよ。ソースは私。私は、気分が落ち込んだ時は楽しいドラマを見るのではなく、逆に辛いドラマを観たいと思う、性格の悪い人です。
また、演技については主要な役者陣はだれも悪いところはなく、概ね好評となっている。(私は一人だけ不満な人がいるけど、まあ批判するほどでもないので書かない)。役者の演技を観たいという人はよいかもしれない。
結局、この手のドラマは最後まで観てみないと何が真相で、どう感動すればいいのかわかりづらい。連ドラなのでしょうがないのだが。でも1話、1話に、少しは救いというか、楽しげな場面もほしいなと思った。
前回も書きましたけど、精神衛生上、録画して撮り溜めて観たほうがよろしいですね。でも続きが気になってしまうっていう。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません