『刑事ゆがみ』最終回の感想・評価。ロイコ事件の真相、横島不二実の結末など
フジテレビ木曜劇場枠『刑事ゆがみ』第10話(2017年12月14日22時0分~)を視聴した感想・評価の記事です。
いよいよ最終回。異色の刑事ドラマで、視聴率的には置いといて、SNS上の評判はとてもいいんです。今回も最後で大きく盛り上がり、華々しいラストでした。
各キャストの影響度(言及数)
まず、SNSのデータを用いて主要キャストの言及数を比較します。これにより各キャストのドラマへの影響度分析をします。
1位は横島不二実役のオダギリジョーさん。ロイコ事件と呼ばれる7年前の事件で亡くなったはずだが、生きていた。ヒズミに接触し誘拐した。
2位は羽生虎夫役の神木隆之介さん。今回は自らDTを自供。可愛いぞ。
3位は弓神適当役の浅野忠信さん。7年前の事件に深く関与。その真相を隠蔽したとして、公文書を偽造した疑いがかけられている。
4位は氷川和美役の山本美月さん。ロイコ事件の被害者(!?)夫婦の娘。言葉を失った少女である。
5位は菅能理香役の稲森いずみさん。彼女に蹴られたいという願望を持つ視聴者も多い。
ハイライト・名場面(あらすじ含)
今回の盛り上がりグラフです。SNSで盛り上がった時間帯の分析をしています。キャスト別の盛り上がりもグラフ化していますので、お気に入りのキャストの出演時間帯をおよそ把握できます。
盛り上がりが後半に集中している。最後は凄まじい盛り上がりをみせた。
以下、各盛り上がりポイント(★マークの時点)について説明します。
弓神、羽生をおちょくる
★47分30秒(盛り上がり度:81)
これまでもさんざん羽生をおちょくってきた弓神が、最後も羽生をおちょくった場面。
羽生はロイコ事件の真相(後述する)にたどり着いた。やはり弓神が当時の捜査資料を偽造していたのだ。二人の会話。二人共目からは涙。
弓神「羽生くん」
羽生「今、名前呼びました?」
弓神「時間がない。相方につかまるならしょうがねえよ」
弓神は羽生に自分の腕時計を見せた。時刻は(12月23日)23時54分をさしていた。あと6分で弓神の罪は時効を迎える。弓神は両手を出し、自分を逮捕するようにと羽生に要求した。
羽生「弓神さん」
弓神「早くしろ」
羽生「無理ですよ」
弓神「法に則って逮捕するのがお前の仕事だろ」
少し間があって。
羽生「・・・弓神適当。公文書虚偽作成罪で逮捕する」
弓神「おい、時間も言え」
羽生は置いてあるデジタル時計を見た。
羽生「24時3分・・・? え? 24時3分! は? あ、お前、嘘泣きだったのか! 騙したな!! おい! おい!」
弓神「ハハハ、この時計(自分の腕時計)壊れてるんだよ!!」
弓神は横島を探してくると言って出ていった。
羽生は、弓神が使っていた双眼鏡が、湿っているのを見つけた。
この時点のSNSでの反応:
「ゆがみさん、さすがwwww」
「良い雰囲気だったのにくっそww」
「時効www」
ヒズミ、言葉をしゃべる
★49分(盛り上がり度:101)
ヒズミが、いつものネットカフェの店員から、弓神からだという紙袋を受け取った場面。
そこにはマツリダワッホイの馬券が入っていた。赤鉛筆で「本物の万馬券だぞ 元気でな」と書いてあった。
ヒズミは「ありがとう」と言った。
ロイコ事件以来、初めてまともに言葉をしゃべった。
この時点のSNSでの反応:
「喋ったああああああ!」
「記憶と一緒に声を取り戻したのか!」
「声が戻った…!?」
弓神、退職せず
★52分(盛り上がり度:240。今回最高の盛り上がり)
最後は、羽生や弓神のその後が描かれた。羽生は刑事として立派にやってるみたいだ。
羽生が事件を捜査していて、ある警官と会う。それは弓神だった。
弓神「あっ!」
羽生「あじゃねえよ、挨拶!」
弓神は降格し、立場が逆転していた。
弓神「ながれ町交番勤務、弓神巡査です」
羽生「普通やめますよね?」
弓神「おいしいから辞めません」
羽生「懲戒免職を免れても、依願退職するでしょ?」
弓神「おいしいから辞めません」
羽生「本当はまだ横島のこと追ってるんじゃないですか?」
弓神「ただただ、おいしいからです」
最後は、羽生が弓神に、施錠を不正に「開けてこい」と指示。羽生はすっかり弓神流に染まっているではないか。弓神は「悪いなぁ、刑事くん」と言った。
ラストは、SNS上ではかなり評判がよかったようだ。
この時点のSNSでの反応:
「マジ面白かった」
「最後の最後までサイコー」
「続編普通にありそうwww」
横島は結局逃げ切った。彼が捕まらないということは、続編があるのかもしれない。
その他あらすじ、ネタバレ等
ストーリーは公式サイトのあらすじも参考に。
7年前のロイコ事件の真相はこうだ。
作家の横島は、ゴーストライターとして河合武(渋川清彦)を雇っていた。その妻は伊代(酒井美紀)。横島は武の才能に嫉妬したのか、伊代と無理やり関係を持ってしまう。
そうして生まれたのがヒズミだった。武は、自分の娘だと思ってヒズミを育ててきたが、成長するにつれ自分に似ていないと気付く。夫婦の仲は悪くなっていく。
ある日ついに武は自分の妻を刺してしまう。その現場を目撃したヒズミに対し、武は「次はお前だ」と言った。ヒズミは恐怖したが、武のスキを突いて彼の頭をバットで殴った。
こうしてヒズミの両親は亡くなったのだが、その現場に真っ先に駆け付けたのが弓神だった。弓神は交番勤務時代に、迷子になったヒズミを助けたことがあり、それから連絡をとっていた。
弓神は、ヒズミが罪に問われるのを恐れ、捜査資料や証拠を偽造してヒズミの罪を隠蔽。横島に罪を着せ、彼も亡くなったことにした。
数値化された評価と感想
冒頭に掲載したのは、SNSのデータを基にした共起ネットワーク図です。感想の可視化・分析を目的に掲載しています。再掲します。
最後にSNSのデータを基にした評価を確認します。
最終回は相当に高い評価となった。
スピード感あふれる展開と、このドラマらしい場面も多数あった。横島は逃げ切ったのだが、それはそれで続編が期待できる。
刑事ドラマやミステリー作品は中高年層向けでヒット作が多いと思うが、どれもマンネリの傾向があるので、本作のような新しい刑事ドラマは歓迎したいところ。
続編があるかはわからない。視聴率的には、やはり他よりは若年層向け作品なのでそれほど伸びなかったが(視聴率の調査方法は、若年層向け作品に不利だと考えている)、視聴率以外の方法でドラマの評価をすることを目標としているこのブログ的には、よい作品だと思ったし、続編があってもよいのではないかと思う。
演技面では、今回はヒズミ役の山本美月さんが特にポジティブに評価された。続いて、浅野忠信さん、神木隆之介さんが評価されたようだ。
ところで羽生と弓神は、ドラマ「オトナ高校」のお見合いパーティーに参加するようだ。
弓神と羽生のコンビは良かった。
上記のオトナ高校とのコラボも、元はと言えば、第7話で羽生と弓神がチェリート談義をしたところから始まった。現場の雰囲気もいいのか、台本にないことをアドリブで何回も言ってると思う。よく馴染んでると思った。
お疲れ様でした。
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